初日のシングルスを勝ち抜き、2日目に駒を進めた阿部。しかし少しも気は抜けない。次に待ちかまえていたのは中国からの帰化選手・東郷(日立化成)、そのあとにはインターハイ決勝で『愛ちゃん』こと福原(グランプリ)をストレートで下した宇土(就実高)が立ちはだかった。  だが、厳しい組み合わせだからこそ「気持ちは向かっていける」と切り替えた。「今まで練習してきたことを、1本でも多く出せたらよい」。気負わず挑んだ3回戦は、見事なストレート勝ち。勢いに乗った第4試合も、宇土(就実高)にストレートで勝利した。「愛ちゃん(福原)の球が通用しない相手に、私の球は通用した」と笑顔を見せた。 強豪に手ごたえを感じ、ガッツポーズの阿部  そして3日目の今日は、ベスト16(以下、ランク)入りをかけて樋浦(ミキハウス)との対戦だ。結果は、1-4で敗戦。「サーブが深いし、重い。変化もすごい」と驚きを隠せないほどの力負けだった。だが、「3回戦までで負けるかなと思っていた。また今日も試合できたのが、うれしくてうれしくて」と表情は晴れ晴れとしていた。  一方、シードのため昨日が初戦となった山﨑。高橋(日立化成)とは今まで2度の対戦経験があるが、2戦ともストレートで完敗している。だが、そのときのデータを活かして戦った今回は4-2で初勝利を手にした。    そして今日、ランク決めで潮﨑(十六銀行)と対決した。しかし「力の差があった」と振り返るように、なかなか自分のプレーを出せずにストレート負けを喫した。 ストレートで敗れ、悔しさをにじませる山﨑   今日で、阿部と山﨑のシングルス・ダブルス・混合ダブルス全種目が幕を閉じた。「大きなものを学べた。窮地でも、あきらめちゃいけないんだと思った」(阿部)、「この大会に出られたことはプラスになる。自分のプレーの幅も広がるし、攻められたら弱点がわかる」(山﨑)と、勝ち負け以上に意味深い大会となった。    阿部・山﨑は2月に大阪で行われる大阪国際オープンにシングルス・ダブルスでの出場が決まっている。二人の挑戦はまだまだ終わらない。(萌) ◆今日の結果◆ 阿部●1-4○樋浦     (9-11)     (11-9)     (6-11)     (5-11)     (7-11) 山﨑●0-4○潮﨑     (4-11)     (5-11)     (1-11)     (2-11) ◆最終結果◆ シングルス 阿部 ベスト32 山﨑 ベスト32 ダブルス 阿部・山﨑 ベスト32 混合ダブルス 阿部・阿部(早大) ベスト16 山﨑・小野(明大) ベスト32

シングルス阿部、山﨑ともにベスト32

全日本選手権 於東京体育館

シードで勝ち上がった山﨑


 シングルスは3日目。強豪ぞろいのヤマを勝ち抜いた阿部恵(教育3年)は樋浦(ミキハウス)と、シードで昨日から登場した山﨑知春(教育3年)は潮﨑(十六銀行)と、それぞれ対戦した――。

このページの先頭へ