全日本大学対抗選手権 8月2~5日  於 兵庫県尼崎市記念公園総合体育館

 1年生時からチームの主力だった阿部恵(教育4年)主将・山﨑知春(教育4年)副将・大槻麻奈(史学4年)・代瑞葉(フランス4年)。最強カルテットが最後の夏、学生団体最高峰の戦いである全日本大学対抗選手権(以下、インカレ)で悲願の金メダルを獲得した。

 昨年度まで、3年連続『ベスト8』で涙を呑んだ。だが今年度は「最後のインカレ。入る気持ちがまったく違った」(山﨑副将)。試合はシングルス4試合、ダブルス1試合。3試合先取で勝負がつく。勝って浮き足立つこともなく、劣勢で焦ることもない。予選を含め、準々決勝までの5試合をすべて3-0のストレートで勝ち抜いていった。

 オーダーはすべて4年生4人で回した。全員が「山だった」と口をそろえたのは、ベスト8決めの近大戦。試合カウントこそ3-0だったが、どのゲームも接戦だった。

 チームに流れを呼んだのは、1番の大槻だった。セットオールで迎えた第5セット。序盤4-0と突き放して逃げ切るかと思われたが、10-8の場面で3連続失点を喫す。10-11。あと1点落とせば敗れる。緊迫した状況に「手がふるえた」(大槻)と語るも、ラリーで粘り冷静に相手のミスを誘った。ラストも郡山の返球がアウトになり、15-13で勝利。チームに白星を与えた。

 続く2番の阿部主将もフルセットに及ぶ激戦。だが「ここで負けたら4番に回ってしまう」(阿部主将)。近大の4番は中国人。後半に回ればチームが苦しくなるため、何としても3番ダブルスで勝負を決めたかった。その強い気持ちが気迫に変わり、シーソーゲームの最終セットをものにした。勢いに乗った3番、阿部主将・山﨑副将のダブルスは、理想的なゲーム運びでストレート勝ちを収めた。

 接戦の近大戦を越え、チームは勢いづいた。ベスト4決めの筑波大戦も3-0の完封。最高の形で最終日に挑んだ。

 準決勝の神戸松蔭女子学院大戦は、1番大槻が敗れるも2番山﨑副将がフルセットで勝利。ダブルスは危なげなく勝利し、4番阿部主将は吉田とサウスポー対決となった。第1セットを落とすも、その後3セットを連取し勝負を決めた。

 決勝の相手は春の関東リーグ覇者でもある淑大。昨年度までの過去7年間で、6度のインカレ制覇を誇る超強豪だ。しかし「淑大とやるということではなく、自分たち『らしさ』を出せるよう意識していた」(阿部主将)。試合前に、笑顔で円陣を組み気合いを入れると、のびのびと青学大らしいプレーを披露した。

 1番大槻が1-3で敗れるも、2番山﨑副将は1ヶ月前に行われた個人戦・関東学生選手権(以下、関カレ)でも対決した中国人選手の王を下し、ダブルスでは阿部主将・山﨑副将ペアが関カレで敗れた小野・山梨ペアに雪辱を果たした。最後は4番阿部主将が小野を3-1で下し、自らの手で優勝を決めた。

 大会を通して阿部主将・山﨑副将共に単複全勝という快挙を成し遂げた。また山﨑副将は敢闘賞にも選出された。

 青学大のインカレ優勝は14年ぶり9回目となる。個人戦ではそれぞれ成績を残してきた4人なだけに、団体で勝ちきれない歯がゆい3年間だった。4度目の正直。最後の夏は、最高の結果で締めくくった。(萌)

※写真は後日アップします!


☆喜びの声☆

阿部主将コメント
「最高!団体優勝は人生で初めて。試合が終わった瞬間にみんなが笑って、泣いているのが見えて『あぁ、終わった。勝ったんだ』って思った。周りから「全国優勝だよ!」って言われて、全国だったのを思い出した。それくらいに集中していた。今大会はとても冷静でいられた。セットを取られても、『1セットくらいいいや』って思えた。ダブルスは本当に強くて、やっていて楽しかった。お互いのよいところをどうやったら出せるかを本当に考えて練習してきた。それが出せたのが青学大にとっての進歩」

山﨑副将コメント
「嬉しい!だけど実感がない。ベスト4に入ってから特に(優勝を)意識していた。今大会は調子がよく、勝ちたい中にも冷静さがあって、初戦からフワフワせず丁寧に試合ができた。準備をしてきた成果だと思う。(MVP受賞について)自分だけのものではない。みんなで取ったもの。でも、自分が2本(シングルス・ダブルス)取ればチームは楽になるので、そういう意識はあった」

大槻コメント
「嬉しい!もう、びっくり。最後2試合、自分は負けてしまって悔しかったけど、後に続いた阿部と山﨑が強いから安心して、元気に応援できた。山だったのは近大戦。あそこで自分が負けなかったのは、チームにとって大きかったと思う。高校でも全国優勝は経験しているけど、先輩たちの代だった。自分が出て優勝すると全然違う。本当にすごい!」

代コメント
「すごい!本当に嬉しい!(最後2試合は5番で控えていました)回ってきたら、精一杯がんばるだけ。でも、信じて試合を見ていた。2試合目の近大戦、そのあとの筑波大戦を乗り越えて一気に行けたと思う。春リーグ5位の結果の悔しさを忘れずに、今大会までの練習をしてきた。試合前は4年生で、オーダーや戦術について話し合った。気合いが入っていたのが、結果に出たと思う」


◆結果一覧◆

予選 Hブロック
青学大○3-0●松山大
青学大○3-0●東筑紫短大

決勝トーナメント
1回戦 青学大○3-0●福岡大
2回戦 青学大○3-0●近大

準々決勝
青学大○3-0●筑波大
1番 ○山﨑3-0山梨
2番 ○大槻3-0野中
3番 ○阿部・山﨑3-0伊藤・中村

準決勝
青学大○3-1●神戸松蔭女子学院大
1番 ×大槻1-3桑原
2番 ○山﨑3-2松浦
3番 ○阿部・山﨑3-0松浦・門屋
4番 ○阿部3-1吉田

決勝
青学大○3-1淑大
1番 ×大槻1-3山梨
2番 ○山﨑3-1王
3番 ○阿部・山﨑3-1小野・山梨
4番 ○阿部3-1小野

◆個人賞◆

敢闘賞(MVP) 山﨑知春

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