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今年度はサッカー部やラグビー部、男子ラクロス部など数季ぶりに1部で戦った部会も多く、充実したシーズンとなった。
また硬式野球部は2季連続2位と戦国東都で優勝争いを繰り広げ、男子バスケ部は2年連続四冠達成、陸上競技部長距離ブロックは4年連続の箱根路へ向かうなど強化部会の活躍も目立った。

今年度青山スポーツの紙面を飾ってくれた体育会の選手は何十人にも及ぶ。MVPは人それぞれ、思う選手がいるはず。
今回は冬号発行を目前に、青スポ編集長が選ぶ今年度のMVP・佐藤大志選手を紹介する。

プロフィール

陸上競技部 短距離ブロック 110mH専門
佐藤大志(化学生命3年) さとう・ひろゆき 
1990年8月6日生 神奈川県出身 山手学院高卒
183cm 72kg O型
試合前に聴く曲 いきものがかり (2010年6月号より)
好きな色 青 (2011年6月号より)
趣味 チロルチョコの包装紙集め (2011年9月号より)

関東学生選手権(以下、関東インカレ)2部で110mH三連覇、100m優勝と二冠を達成。
9月の日本学生選手権(以下、全日本インカレ)を制し学生トップの座に。
11月に行われた水戸市招待陸上兼水戸市陸上競技大会では、今シーズンの日本ランキングトップのタイムとなる13秒67を記録。
現時点で最もオリンピックに近い選手となった。

佐藤は高校3年生のインターハイで2位(14秒17)という実績を持ちながら、スポーツ推薦枠のない理工学部に入学した。
学業に励むと同時に陸上競技の第一線で活躍している。今や学生の枠にはおさまらない、日本を代表する選手。

そんな佐藤大志に迫った。

佐藤大志インタビュー

―今季日本最高の記録を出しましたが?

普通に走りました。調子は良かったです。そこまで行くとは思ってなかったんですけ
ど、最終戦だったんで記録が出て良かったなと思います。

―手応えはありましたか?

1週間前に13秒80台が2試合あったんですけど、そこで80台だったので、個人的に
は70台をもう一回出せれば良いかなと思っていました。、シーズン中は60台を出す
つもりだったんですけど、もう今季出せるとは思ってなかったので。
1週間くらい前には出せるとは思ってなかったです。

―今シーズンは全日本インカレ優勝など、飛躍の年となりましたが振り返ってみてどうですか?
1番大きかったのは全日本インカレで優勝できたことです。
自己ベスト自体も1年生、2年生、3年生と全て前年度の更新をしているので、
順調に来ているのかなという感じはあります。

―理工学部化学生命学科ということで、学年が上がるにつれて実験やレポートが多くな
り、両立が難しいと思いますが?

授業自体は結構1年生、2年生で詰めこんだので、若干余裕があって、3年生で
はそれほど授業が多いっていう訳ではありませんでした。3年生になるとあ
る程度慣れもあって、レポートとかも書き方に慣れてきて、1、2年生よりも時間
が短く仕上げられるようになりました。それを考えると、学年が上がるにつれて
きつくなるというのはあまり感じなかったです。

―普段の練習から心がけていることは何ですか?

基本的に、先生から与えられる練習に対して、何の目的意識を持ってやるか、
「この練習にはどういう意図があってやっているのか」ということを一つ一つ考え
ながらやっています。ただ漠然とやったら良いやという気持ちではなく、「これ
をやるからこうなるんだ」を考えながらやることにしています。

―チームの雰囲気はどうですか?
今年度は1年生がたくさん入ってきてくれてて、1年生の若さに引っ張っていって
もらっている部分もあって、僕ら3年生もそれで気合いを入れてやっていってる
所が例年以上にあり、練習に対する気持ちや集中力がかなり高いです。

―来年度はオリンピックがありますが?

春先に、速い人達が集まるグランプリのレースがあって、そこでとりあえずB標準(13秒60)
を必ず切りたいなと思ってます。6月には日本選手権があるので、そこで勝ってA
標準(13秒52)を切るという目標を持って頑張りたいと思います。それで、オリンピ
ックに出場したいです。

―佐藤選手のライバルや憧れ、理想の選手はいますか?
同じ学年に速い人が2・3人いて、上の人とかが集まる陸連の合宿でみんな一緒に練
習しているので、その人達には負けたくないっていう気持ちがあって、ライバル
かなと思います。

―理想の選手はいますか?

あんまり考えたこと無いんですけど、いないですね。日本人の選手を目標
にしてしまうと、基本的にその人以上は越えられないじゃないですか。僕が現時
点で今ランクトップなので、そういう時限で考えてしまうとその時点で終わりと
いう感じがしてしまうと思います。なので、外国人の人って思ったんですけど、
外国人選手で僕が理想とする選手が誰かわからないので、難しい所です。

―6月の日本選手権は、5月中旬~下旬の関東インカレなどと日程が近いですが、どう調整しますか?

関東インカレはチームとして1部昇格を目指していて、個人的にはトッパー三連
覇なので、もちろん勝つことが絶対条件なので優勝します。100mも優勝してい
るので、連覇できれば良いなと思っています。全部しっかり全力を尽くして狙
っていきます。

―学生ラストイヤーへの意気込みは?

もう後が無く立ち止まっていられないので、進み続けていきたいです。「頑張らな
くてはいけない」という確固たる決意を持ってやっていきます。


安井年文監督インタビュー

―佐藤選手について

今日本ランキングトップです。今シーズンの最終戦で日本ランキング1番の記録を出したので。
かなり陸上競技連盟からも期待されていて、オリンピックの最有力希望選手。

―標準記録まで

佐藤が13秒67で、A標準が13秒52。あと0.15秒のところなので、来シーズンは頑張らせます。
とにかくみんなの期待があるので、来年の日本選手権で切っていれば(ロンドンに)連れて行ってもらえると思うので。

―BではなくA標準を

Bでも可能性はあるのだけど、Aを切ってみんなに納得してもらう形で、いろんな人に揶揄されない形で行くというのがひとつだなと。
「13秒52を切ろう」というのが合言葉で、毎年0.2秒ずつ縮めているので佐藤いわく「このままの予定でいけば、その記録はいける」と自分なりのもくろみもあるようです。
日本のハードルをする選手のなかでも100mを走らせると彼が一番速い。そういう意味でも陸連からの期待があって、ウチの大学だけの期待じゃ無くなっているので、
逆に我々も責任重大です。試験が終わってからは合宿とかでしっかり走りこむようになるかなと。

―110mHという種目自体、日本人の選手がオリンピックにあまり出ていませんが

そういう意味で時代のパイオニアになってくれればな、と思います。
ハードルは技術種目で年齢がいかないと記録がでないという種目で、自己ベストが一番出やすいピークが26、7歳。
まだ若くてこのタイムという意味では、佐藤にとっては次のオリンピックがチャンスがあるので、ロンドンに出ておいて、その次のリオのオリンピックでさらにオリンピックで上位を目標としている。

◆ひとくちメモ
レース後、いつも真っ先にグラウンドを去ってしまう佐藤選手。今大会でも華麗な退場をしていました。その理由は「(1着を映し出す)カメラマンを困らせるため」だそうです☆
(2010年9月号より)


PLAY BACK

◆2009年度◆

・関東インカレ2部 110mH優勝(14秒45)

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※クリックすると拡大します。

・全日本インカレ 110mH8位(14秒22)

◆2010年度◆

・関東インカレ2部 200m2位(21秒24) 110mH優勝(14秒04)

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・全日本インカレ 110mH4位(14秒03)
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◆2011年度◆

・関東インカレ2部 100m優勝(10秒90) 200m2位(21秒62) 110mH優勝(14秒03) 4×100mR3位 (40秒90) 片桐健一郎(経済2年)→佐藤→牛田朋宏(電気電子3年)→吉田知央(情報テクノロジー1年)

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・全日本インカレ 110mH優勝(13秒80)

・水戸市招待大会 110mH(13秒67)

【編集:市川雄一朗、伊藤満美  ※一部写真提供=「中大スポーツ」新聞部
ありがとうございました!
近日発行する冬号(12月号)にも陸上競技部短距離ブロックの記事がございます。ぜひご覧ください。

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