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第46回 秩父宮賜杯 全日本大学駅伝対校選手権大会 熱田神宮~伊勢神宮

◆総合成績◆

1位 駒大 5時間14分36秒
2位 明大 5時間17分23秒
3位 青学大 5時間17分24秒
※上位3校が来年度の出雲駅伝のシード権を獲得
4位 東洋大 5時間18分9秒
5位 山梨学大 5時間21分2秒
6位 東海大 5時間21分27秒
※上位6校が翌年のシード権を獲得

◆個人成績◆

1区(14.6km) 一色恭志(営2) 区間6位 43分46秒 (総合:6位 43分46秒)
2区(13.2km) 久保田和真(教3) 区間3位 38分36秒 (総合:3位 1時間22分22秒)
3区(9.5km) 秋山雄飛(国2) 区間6位 27分55秒 (総合:3位 1時間50分17秒)
4区(14.0km) 小椋裕介(社3) 区間8位 42分18秒 (総合:3位 2時間32分35秒)
5区(11.6km) 藤川拓也(国4)主将 区間3位 34分15秒 (総合:4位 3時間6分50秒)
6区(12.3km) 川崎友輝(総4) 区間1位 35分56秒 (総合:2位 3時間42分46秒)
7区(11.9km) 渡邉心(教3) 区間8位 35分53秒 (総合:2位 4時間18分39秒)
8区(19.7km) 神野大地(総3) 区間3位 58分45秒 (総合:3位 5時間17分24秒)


出雲駅伝が大会史上初の中止となり、『二冠』を争う今年度。初戦となる全日本大学駅伝が11月2日に行われた。優勝を狙った青学大だったが、駒大の逃げ切りについていけず四連覇を阻止することはできなかった。
しかし大学史上最高位の第3位でフィニッシュし、来年度の出雲、全日本両駅伝のシード権を獲得した。

1区はWエースの一人、一色。
村山謙(駒大)、村山紘(城西大)や平井(京大)など大学長距離界屈指のランナーが揃うなか、一色はスタート直後から集団を積極的に引っ張る。第一集団が6大学に絞られてからも粘りの走りで食らいつくが、11キロ過ぎのアップダウンで遅れを取る。トップ・駒大と48秒差の6位でタスキを繋いだ。

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2区には一昨年度の箱根以来の大学駅伝出場となった久保田が出場した。
2.7キロ過ぎ、同学年のライバルである服部勇(東洋大)、高田(早大)が久保田に追いつき、3人で5位集団を形成。
8.1キロ過ぎに服部勇とともに城西大、大東大をかわし3位に浮上し、順位を3つあげ秋山へタスキリレー。この時点でトップ・駒大とは1分3秒差となった。

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3区の秋山は大学駅伝初出場。最短の9.5キロではあるが、優勝を狙うためにはタイム差を縮めたいところだ。
スタート直後は大東大と並走し3位をキープ。そのあと単独で東洋大を追い、一時離されるがラストスパートで意地を見せ、2秒差で中継所へ。
しかし駒大との差は1分24秒になり、思惑通りの走りとはいかなかった。

4区でタスキを受けたのは1年時から学生三大駅伝全てに出場している小椋。
スタートから高久(東洋大)とけん制し合いながらレースを進める。しかし11キロ過ぎ、高久が一気にペースを上げると着いていくことができず。
順位は変わらないものの、2位との差は37秒と大きく広がった。「4区終了時点で30秒以内であれば後半面白い」(原晋監督)というレースプランからは大きくずれ、駒大との差はこの時点で2分41秒まで広がった。

5区は主将の藤川。
前半は区間新ペースで飛ばし一気に東洋大に迫る。しかし今大会区間新記録でMVPを獲得した横手(横手)に11キロ過ぎにかわされ4位に後退し、タスキを同じ4年生の川崎へ繋いだ。
1位との差はさらに広がったが2位の明大とは7秒差につめ、2位を狙える位置につけた。

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前日のオーダー変更で6区に配置された川崎は1キロ過ぎから明大、東洋大と2位集団を形成する。4キロ過ぎ明大が脱落し、そこから東洋大と並走するが、7.4キロからペースをあげ一気に引き離した。単独走になってからも快調に走り、見事区間賞を獲得した。

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川崎からタスキを受けた7区・渡邉は初の三大駅伝出場だ。少しでも駒大との差を縮め、後ろとの差を広げたいところ。
2位をキープし最低限の走りを見せたが、駒大との差は第六中継所の時点よりさらに広がり、3位・東洋大との差は32秒に縮まる結果となった。

そしていよいよ運命を決める最終区間、8区。アンカーを任されたのはWエースの神野だ。
神野も好ペースで走るが田口(東洋大)、大六野(明大)がじわじわと背後に迫る。田口はその後ペースを落としたが、16キロ過ぎ大六野が神野に追いつく。神野はしっかりと大六野につけ、スパートのタイミングを狙う。
しかし残り500m、大六野がラストスパート。必死に神野も食らいついたがわずかに敵わず。1秒差の第3位でゴールテープを切った。

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昨年度の6位を大きく上回る大学史上最高位の3位。来年度の出雲、全日本駅伝のシード権も獲得し、青学大の勢いを感じさせる大会となった。
「二冠」の目標を達成することはできなかったが、集大成である箱根駅伝へ向けて残り2ヶ月でさらなる成長を期待したい。(橋立愛子)

※一部の写真は後日掲載いたします。

◆コメント◆

原晋監督
――3位という結果についてはどのように思いますか?
ようやく優勝を狙える位置に来たなと。何強、とか言われるところに入れたなという感じがしますね

――どのあたりから事前のプランとのズレが出たのですか?
4区終わった時点で優勝はなくなったと思いました。まだそこから2番はあるなと思ってたんですが、7区でちょっと2番も厳しくなってきたかな、最後もつれるなと思いました。神野も3番だったけれども力を発揮し、しっかり自分のレースをしていた。着順的には明大、青学大だけどもほとんど同着で、もうあとは1チームしかないわけだから。だからようやくトップを狙える位置に来たなと思ったかな

――レースプラン、選手への指示は?
前を追いかける姿勢は忘れるな、せこいレースはするな」ということは言いましたね。

――エースが集まった1区で一色選手が積極的な走りをしていましたが
勝負は時の運、レースは時の流れ、という感じなので、思い切った自分のレースをしなさいということは伝えました

――出雲の中止による影響は?
とくにないですね。出雲よりもさらに割り増ししたし、あえて言えば久保田がどれくらい走れるかを出雲で試したかった。けれどもしっかり走ってくれたのでよかった

――1年生の起用がありませんでしたが
去年は出雲が終わった時点で三冠がなくなったので、箱根を見据えて同じような実力あるいはちょっと落ちていても下級生を選んで試したい、ということだったけれども、今年は全日本が初戦だったので、ガチンコで一番いいメンバーで臨んだ、という流れですね。純粋に選んだらこの選手たちになったということです

――箱根駅伝へ向けて意気込みをお願いします
区間が伸びれば伸びるほどうちに分が出てくると思うので、あとは山対策だけ。そこを11月くらいにしっかりやりたいなと思います

一色コメント
「(レースプランは)村山謙太さんがいたからハイペースになるという読みで一区に投入されて、ハイペースになるかなと思ったら最初自分が引く感じになって。村山さんは自分に着いていこうとしていた。ハイペースでいけばいいのに警戒というか、、中途半端なペースで行ったらきつくなって。ペースの上げ下げもきつかった。その変動についていけなかった。
(1区にはエースが集まったが)走る前は恐ろしいなと。1万メートルで記録を出してしまったからやらなきゃいけない責任というか、感じました。
(大学史上最高の3位だが)2位がとれなくて3位で悔しいというのは区間6位の立場だから何も言えないが、チームとしての目標は優勝だったので。1区でああいう走りをしてしまって走り切るのが精一杯だった位でふがいない走りをしてしまった。3位という結果に関しては悔しい。
(今大会の自分の走りを採点すると)100点満点中20点です。
(箱根駅伝へ向けて)今日は今の自分の力を知ることができた。去年よりタイムが悪くて、今まではスピードを意識していたが、箱根は20km以上になるのでスタミナをつけていきたいと思う」

久保田コメント
「(レースを振り返って)練習量が足りないこともあって不安とかもあったんですけど、そこはなんとかカバーできたかなというふうに思います。
(レースプラン、監督からの指示は)とりあえずあまり突っ込みすぎるな、ということくらいしか言われていなくて、自分的にも次に繋ぐくらいの気持ちであまり背負い込まないように楽な気持ちでできました。
(久々の駅伝出場でしたが)やっぱり駅伝っていいなっていうのが一番あって、楽しかったなっていうのが終わってみての感想です。
(高田選手、服部選手との並走は)あいつらが来てからより楽しくなったというか、テンション上がって走れるようになったので一緒に走れてよかったなって思います。
(大学史上最高の3位だが)3位ということには素直に嬉しい部分と、優勝を目指していたので物足りないなっていう部分があります。まだ箱根があるのでそれに向かってまたやっていきたいなと思います。
(箱根駅伝へ向けて)全日本が終わってすぐ気持ちを切り替えて、練習がまた始まるのでしっかり練習積んで次は区間賞取ってチームに貢献できるように頑張りたいと思います」

秋山コメント
「(レースプランは)いい位置につこうとまずは大東大を突き放して東洋との差を縮めようと思ったが並んだ時に東洋大がペースを上げてきて臆病な自分がでてきた。小椋さんが東洋大に近くてついていける位置にいようと思った。
(大学史上最高の3位だが)自分が粘っていれば総合2位になっていたのではないかと思う。神野さんに負担をかけてしまった。
(箱根駅伝へ向けて)今日のレースは積極的に勝負をしようとしてしなかったのでメンタルの強化が必要だと思った。9.5kmでへばってしまったのでスタミナのフィジカルの面でも強化したい」

小椋コメント
「(レースを振り返って)昨年度との比較になるんですけど、昨年は10キロの通過が29分55秒くらいで、今年は10kmの通過が29分30秒くらいだったんですよ。そこでもう25秒速くて、坂も全部で4箇所あるんですけど、それも全部乗り越えて、あとは平坦を東洋大んと一緒に行って最後引き離すだけと思ったんですけど、11km地点で、急に脇腹あたりがさしこみという、つったような感じになってしまって、それが治らずにそのまま残り3キロで一気に足が動かなくなって、息もできなくなってしまって、そこで大きく遅れてしまって、区間順位も8番で…これは走っている人達からすると8番というのは大ブレーキなので、思うような走りはできませんでした。
(東洋大の高久選手と同時にタスキを受けたが?)絶対東洋大の前で襷を渡してやろうと思っていました。
(レースプラン)ある程度早い段階で詰めて、そこから力を使わせて、一緒に残り3キロくらいまで行って、そこで僕がスパートして前に出ようという予定でした。その逆を高久さんにやられてしまって、それで離されてしまいました。
(監督の指示)「入りだけ落ち着いて入れ」というのと、後は「自信を持って走れ」としか言われていませんでした。
(大学史上最高の3位だが)実際3位になってみて、思ったよりも喜び…やった!3位だ!という感じはあまりしなくて、優勝を目指していたので、ああ、3位かという感じです。ですが、これは全日本なので、この悔しさを次の箱根にしっかり生かしていけたらいいのではないかなと思っています。
(箱根駅伝へ向けて)去年度は7区で区間2位で、今回(全日本)は上手く走れなかったので、リベンジを兼ねて、上級生というのもあるんですけど、一回区間賞というものを、どの区間でも、任された区間で取っていきたいなと思っています」

藤川主将コメント
「(レースを振り返って)調子自体は結構いい感じで最初の入りとかもいい感じに走れたのですが、5km過ぎて思ったように体が動かなくなってしまって後半伸びなかったのが、自分の中では反省点とダメな部分だったと思います。
(区間賞ペースで走り始められましたが最初から積極的に入る意識があったのですか)コンディション的には蒸し暑いくらいでそんなに悪くなかったと思っていて、自分も区間記録のペースが頭に入っていて狙えるタイムだと思っていたので意識していましたが、後半伸びなかったのが遅れた理由だと思います。
(出雲駅伝が中止になった影響は)1回出雲駅伝にピークを合わせていたので、3週間でもう1回足づくりから始める部分があったのですがその辺はチームでうまくいったかな、というのがあって、もう1回足づくりをしたことが気をつけた点です。
(監督からの指示)前を行く東洋大からはちょっと離れていたので自分のペースで行くようにぐらいしか指示は受けていなくて、自分も前を追って行くしかないというのがあったので、そういうつもりで走りました。
(大学史上最高の3位だが)やはり『優勝』という目標を掲げていましたし、できるだけの力はあると思っていましたが現実がわかったというのと、目標を達成できなくて悔しいという思いが大きいです。
(箱根駅伝へ向けて今のチームの状況は)箱根駅伝は山が入りますし距離も伸びて、平坦だけでこれだけ離されているのでエースとなるべき人間、つなぎの人すべて含めてあと何段階もレベルアップしないととてもじゃないけど戦えない状態。とりあえず僕たち4年生にとってはあと2か月、このチームで戦うのもあと2か月なので悔いのないようにチームで取り組めればいいかな、と思います
(箱根駅伝への意気込み)前回9区を走って次回も9区を走りたいという気持ちがあって、今回故障で出遅れていて練習量全部で考えたら昨年度に及ばないと思いますし、昨年度でも足りないところがあったと感じていたのでこれから2か月間ギリギリのラインでやっていかないと、とてもじゃないけど走れないと思うので9区で区間賞獲れるように頑張りたいと思います」

川崎コメント
「(レースを振り返って)スタートの数秒前に明大と東洋大がいたので、とりあえず1kmくらいで追いつこうと思っていて追いついて、中間点まで利用させてもらってそこから残り半分スパートして後ろとどれだけ差を広げられるかを目標にして走っていて、その通りのレースができたのですが、最後の3kmくらい伸びなかったのが反省点です。
(監督からの指示)前の駒大とだいぶ差があったので「そこは無理に追わなくていいから、自分の走りを12.3kmの間にやってくれ」と言われていました」
(区間賞を獲得した感想は)つなぎの区間だったので最低区間賞だと思ったので前とどれだけ差を縮められるか、というのが課題だったのですがそこは4秒しか詰まっていないのでまだまだかなと感じました。
(大学史上最高の3位だが)目標は『優勝』だったので3位では納得いっていないと皆思いますし、あと2ヶ月後(箱根駅伝)に向けてやっていかないといけないと思います。
(箱根駅伝で走りたい区間は)特にないのですが、優勝のゴールテープ切れたら嬉しいなと思います。
(箱根駅伝へ向けて)学生三大駅伝はもう箱根しか残っていないので、駒大とは差があるのでこの2ヶ月でしっかり練習して優勝で最後笑って4年間を終えられるようにしたいです」

渡邉コメント
「(レースプラン)駒大と差が開いていたので東洋大との位置関係をキープし続けたいと思っていた。けれど5キロを過ぎて体が思ったより動いていなかった。
(大学史上最高の3位だが)自分が走った部分で区間8位だった。優勝を狙おうと思ったらとってはいけない順位だと思う。自分がもっと走れていたら総合2位もありえたので反省している。納得はいっていない。
(箱根駅伝へ向けて)今回のレースはチーム内での競争にベクトルが傾いていた。駅伝で実際に走ってみてわかったことだが、チーム内競争をしているのはうちだけではないので、チーム内競争だけでなく他大学とも競争しなければいけないと感じた。箱根ではメンバーに選ばてしっかりと力を出せるように頑張りたい」

神野コメント
「(レースを振り返って)自分はアンカーを走ったのですがアンカーはやはり順番を決める大事な区間なんですけど、そこで1つ順位を下げてしまって2位から3位に落としてしまったのがアンカーを任された自分としては1番やってはいけないことだったので、そこはこれからしっかり反省してこれからに生かしていきたいです。自分自身としてはタイムも目標通りですし力も出し切れてはいたんですけど、抜かれた大六野さん(明大)がすごいタイムも速くて一枚も二枚も上だったので、そこはもう割り切って次に向けてやっていきたいです。
(監督からの指示)監督からはアップ終わって電話したときに「せこいこと考えずに自分の走りをしろ」と言われて後ろを気にせず最初は走っていましたが、途中で沿道の方から「後ろ来てるぞ!」と言われてそこから怖くなったというか、ちょっと不安も出てきて、そういう思いを背負って走っていました。
(大六野(明大)との競り合いについて)大六野さんが追いついてきてから、やはり大六野さんが結構何回も仕掛けてきたのですがそれには一応対応できたのですが、大六野さんの前に出る力はもう残っていなくて最後も向こうはまだ余裕もあってまだまだ力の差があったんだな、と感じています。
(大学史上最高の3位だが)昨年度は初シードでチームも盛り上がってよかったのですが、今年は新チームになったときに『三冠』を目標に掲げていてもちろん全日本大学駅伝も優勝を目標にしていたので、今回3番になってしまったというのはやはり悔しいです。けど、どんどんこうやってチームが成長できているのは4年生が『三冠』を目標に設定してくれたおかげで皆の意識が変わってきていて年々増すごとにチームが成長しているので、まだ箱根駅伝もありますが来年度も優勝を目指してやっていきたいです。
(今大会の自分の走りを採点すると)自分自身の走りは90点くらい。最後抜かれずに最低限2位でゴールできれば100点取れたのではないかなと思います。
(箱根駅伝へ向けて)箱根駅伝はチームとしては優勝を目標としているのでまずはチームの優勝と、自分自身では走りたい区間は2区や5区なのでそこで今回2区だったら今回負けてしまった大六野さんなどの他大学のエースにしっかりと戦えるようにあと2ヶ月間努力していきたいと思います。
(5区を走りたいのですか?)一応5区も走りたいと思っているんですけど、まだ1度もタイムトライアルをしていないのでわからないんですけど、今チームとして山を登る人がいないくて誰かいかないといけないと思うのでそういう面で狙ってはいます」


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