エンドラインへ激走する藤森

◇秋季リーグ第4節対立命大◇10月12日◇京セラドーム大阪◇

チーム    1Q   2Q   3Q   4Q    合計
関  大      0    7    7     0    14
立命大      0    7    0     0     7

関  大 2Q-06:32 #1藤森 46yds RUN(K-G #30小原)
関  大 2Q-08:55 #9松田竜→#85居林 4yds PASS(K-G #12荒木)
関  大 3Q-07:45 #1藤森 1yds RUN(K-G #30小原)


 揺れる京セラドーム。カウントダウンを待たずに、大歓声が湧き上がる。「ゼロ―ッ!」OB、保護者や体育会員など多くの関大ファンが見守る中、ついに歓喜の瞬間を迎えた。皆の声援に包まれ、カイザースは涙を流しながら、吠えるように勝利の学歌を歌い上げる。「最高です」と満面の笑みで大舘主将は勝利の味を噛み締めた。
 「立命大並み」と磯和監督が太鼓判を押すRB陣。今回も試合を動かしたのはスピードスター・RB藤森だった。DB林がインターセプトで30ヤードのリターンを演じ、流れを関大に引き寄せると、第2Q6分32秒。群集を飛び出した藤森は、目の前に浮かび上がった、エンドラインへのルートを独走。圧倒的なスピードで46ヤードを駆け抜け、タッチダウン(TD)を奪った。「僕は周りを信じて走るだけ」。周囲への信頼が彼をさらに加速させる。見事先制点を奪ったものの、直後のシリーズでは次々とパスを通され、TDを決められてしまった。
 「守るな、攻めよう。」(大舘)。7―7で迎えた後半、多彩な攻撃でQB原口は敵陣に攻め入る。立命大ディフェンスに追い詰められる危ない場面からも、WR池井への31ヤードパスは成功。その後も果敢な姿勢を貫き、自らのランで押し進む。最後は藤森の中央突破でTDを決めた。「ディフェンスの頑張りが刺激になった」(原口)
立命大の攻撃を封じた関大 
 昨年日本一となった立命大をわずか1TDにとどめた関大ディフェンス陣。林、DB小原が計3つのインターセプトを奪うなど、個々の能力も高いが、何よりも強みになっているのは団結力だ。皆が一丸となり、立命大の攻撃を封じた。
 関学大・立命大の2強を続けて打ち破り、開幕4戦全勝。関西王者の称号を手にするまでは残り3戦だ。格下との戦いとはいえ、ここからが正念場となる。「どんな相手でも全力で戦う」と口をそろえる選手たち。”勝ちたいんや”のスローガンは100人を超える部員たちを心の奥底から結び付けている。
現実味を帯びてきた61年振りのリーグ制覇。そして長年、関大アメフト部が願い続けてきた、日本一へ――。GO!KAISERS!

[次節情報・・・10月24日 vs近大 13:40~ 於:王子スタジアム]


▼磯和監督「それぞれが努力して、一致団結して勝利した。選手たちは皆、立命に勝つつもりで臨んでくれた。たくさん応援が来てくれたので選手の力になったと思う。最後に両足がつってもかまわない、持っている力をすべて出しなさいと送り出した。次の試合も100%を出し切る。チャレンジャーなんだという気持ちで臨む」

▼板井ヘッドコーチ「昨シーズンまでは、OFF陣とDEF陣を別ものとして練習していたが、今シーズンからセットで考えることによってレベルアップできた。関大は両陣が噛み合ってこそ勝てるチーム。残るリーグ戦もおそらく接戦になる。それに備えて、チームワークだけでなく個人個人の能力も上げていきたい」

▼大舘主将「最高です。シーズンを通して日本一になろうと言ってきた。この試合でレベルアップがはかれた。明日からの休みでもう一度基礎、ファンダメンタルを強化する。関学戦が終わって少しほっとしたが、切り替えて激しく攻めるように言ってきた。集中していたのでけが人も少なかった。(残り3戦に向け)勝って兜の緒を締めたい」

▼QB原口「結果出せて良かった。去年があったからこの結果がある。ディフェンスの頑張りが刺激になった。オフェンス、ディフェンス、キッキングをリンクさせるのが重要。勝ちたい気持ちを全面に出したことがよかった。立命は想定通り、めちゃめちゃ強かった。藤森はチームに勢いをもたらしてくれる。メンタルが強くなった。あいつにボールを渡したら何かやってくれる。(自分自身は)勝負どころで力が出せるようになってきた。日々の想定が大事。(敵に当たってからが強いのは)気持ちがそうさせる。怪我をしているWR森田を甲子園に連れて行きたい。そして大舞台で勝ちたい」

▼RB藤森「本当にうれしい。同じ大学生やし、自分たちは絶対勝てると信じていた。守ろうとかなかった。接戦なら自分たちのチャンスに持ち込めると思っていた。狙った展開だった。(チームが良くなった点は)勝ちたい、攻めるという気持ちをみんなが持っている。ひとりひとりが上手くなろうとしている。自分自身の成長には実感がない。走れるのはみんながブロックしてくれるから。みんなが僕を信じているかは分からないけど、僕は信じて空いているとこを走るだけ」

このページの先頭へ