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◇関西学生秋季リーグ戦Div.1最終節対京大◇11月22日◇王子スタジアム◇

   第1Q 第2Q 第3Q 第4Q 合計
関大   0   7    0    7   14
京大   0   6   6    0   12

京都大 2Q-02:18 #85大塚 41yds FG
京都大 2Q-07:29 #85大塚 30yds FG
関西大 2Q-11:14 #8石内→#89吉田 6yds PASS(K-G #1田中亮)
京都大 3Q-05:09 #17林田→#27向川 20yds PASS(K-NG #85大塚)
関西大 4Q-11:10 #8石内→#1田中亮 8yds PASS(K-G #1田中亮)

 前節、前々節で関学大、立命大に敗れ、関西優勝の可能性がなくなった関大。しかし、最終節まで戦い抜き、KAISERSの意地を見せつけたい。相手は京大。2強よりも大きく点差を開いて勝利し、来季につなげたい。

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 試合は関大のレシーブから開始。QB岸村が足を使ったプレーで18ydsを獲得し、ファーストダウン(FD)を更新する。京大の反則もあり、再びFD更新に成功するも、相手陣35ydsの地点でパント。その後の京大の攻撃はディフェンス陣の活躍で早々に攻撃権を獲得すると、2ndダウンでは岸村からWR木下への40yds越えのパスが通り、一気に相手陣深くに入り込む。得点のチャンスを迎えたものの、相手のロスタックルやオフェンスファールに悩まされる。関大は4thダウンでフィールドゴール(FG)を狙ったものの、惜しくも失敗。先制とはならなかった。京大に攻撃権が移り、5yds前進されたところで第1Qが終了する。

 第2Qは京大のスペシャルプレーで幕を開けた。ランプレーと見せかけてQBにバックパスで戻されディフェンスが混乱した後にロングパスを決められ、FDを更新されてしまう。その後は固い守りで前進を防いだものの、41ydsのFGを決められ、3点を加えられた。京大キックから試合が再開し、RB地村が49ydsリターンに成功。相手陣39yds地点から1stダウンとなる。木下と岸村のランでFD更新すると、RB梅原が6yds前進させ、2ndダウンを迎える。しかし、ここで関大がスナップをファンブル。攻撃権が京大に移るターンオーバーとなってしまう。相手もランプレーで着実に前進。自陣13ydsからのタッチダウン(TD)パスは防いだものの、FGを決められ、6—0とリードを広げられた。再開後も関大のファンブルで再び京大に攻め込まれてしまう。しかし、ここでRB坂本がインターセプト。サイドラインで見守る仲間たちに腕を突き上げた。岸村が自ら走りFDを獲得すると、相手陣30yds地点からの1stダウンで途中出場のQB石内がWR田中に24ydsのパスに成功。一気にチャンスを作ると、石内からTE吉田へのTDパスが決まる。トライフォーポイント(TFP)も田中亮がしっかりと決め、7ー6と逆転した。

  リードを広げたい第3Q、京大の攻撃がつながり、5分にはTDを許してしまう。しかし、TFPは関大がブロックに成功し、差を5点に抑えた。 関大の攻撃では梅原の活躍でFDを更新するものの、パスがうまく決まらずにパントへ移る。京大の攻撃は相手の反則による罰退もあり、深くまでは攻め込まれずに終了。その後も京大が反則を重ね、前進して第3Qを終えた。

 第4Qは攻撃権が移り変わる展開となる。何としてもTDで逆転したい関大だが、相手エンドゾーン付近まで攻め込んだランプレー中にファンブルで攻守交替という痛恨のミスを犯してしまう。4thダウンまで守り切り、攻撃権を取り戻したものの、試合終了が刻一刻と近づいてくる。残り3分ほどからの攻撃では石内のパスと岸村のランが光り、FD更新。残り1分半、もうパスしかないという状況で石内と4年生レシーバーが息のあったプレーを見せる。木下、吉田へのパスで次々とFDを更新し、一気に53ydsを稼ぎ、相手陣7ydsまで攻め込んだ。絶対にTDが必要なこの場面、石内が選んだのはやはり4年生、田中亮だった。TDパスが決まり、劇的な逆転に成功する。関大応援席のメインスタンドが歓喜に沸いた。残り40秒ではDB田中暖がインターセプト。再び攻撃権を得ると石内がニーダウンで試合終了。残り50秒の逆転勝利だった。

 残り時間がわずかな中で、4年生レシーバーが意地を見せ、逆転勝利を飾った関大。今シーズンを昨年と同じく3位で終えた。「関学大の文化を凌駕するような文化をつくってほしい」(林主将)。KAISERSの夢は後輩たちに託された。【笠井奈緒】

▼板井監督
「立命大、関学大と敗戦したということで(リーグ優勝がなくなり)、目標がない中での試合ではあった。その中で選手たちがモチベーションを作ってやってくれた。これはチームとしての成長ということで評価をしてよいのではないか。試合中、悪いプレーをしてしまったのも4回生。良いプレーをしていたのも4回生だった。チームとして3位が確定している中でモチベーションを上げて頑張ってくれたことは良かったことだ。来季に向けては、やはりファンブルを改善していかなくてはならない。練習でもファンブルしないようにしているのだが、本番になるとそれをしてしまう。フィールドにいないときでもそれについて考えるぐらいになっていってもらわないといけない。立命大、関学大が終わった時点で次のシーズンを見据えての準備をしているので、さらにこれからも頑張っていきたい」

▼林主将
「チームとして日本一がなくなった時点でモチベーションが落ちていたが、負けては終われない、勝って終わろうとしていた。自分たちの誇りを持って、プライドをかけてやろうと言った。一年通してノーファンブルでいこうとしていたが、やってしまった。ファンブルがなかったらもっと楽に勝てていたと思う。(DF面では)無失点で抑えるというのが課題だったので、行かれたという印象。(相手陣深くまで入り込んでのファンブルは)無理はしないでいいところで押していってしまった。一番の勝負どころでやってしまった。LB坂本や田中のインターセプトがいいところでやってくれた。最後の攻撃は2ミニッツのプレースタイルでいった。石内のパスが通ったし、レシーバーと合わせて一年間やってきたことが出た。(今日の課題は)ファンブルと、細かい規律。アサインメントミスも目立った。2ミニッツで一本取れたことは収穫。ディフェンスがもっと止めないといけないという気持ちを持てたと思う。関学大戦はファンブルがなかったので接戦に持ち込めた。そのなかでも勝てないのは文化の問題もあると思う。来年からは関学大がやってることはこちらもやらないといけないし、関学大がやらないことをやらないといけない。関学大の文化を凌駕するような文化をつくってほしい」

▼木下副将
「日本一という夢は潰(つい)えてしまった。今節の京大戦については、絶対に練習量では自分たちは負けていないし、“PRIDE”を持って、勝つという気持ちを持って臨んだ。試合自体は接戦になってしまったが、諦めずに戦い抜いたことだけは良かったことだと思う。反省点は、やはりファンブルだと思う。ずっとファンブルしないようにファンブルしないようにということを4回生の中で徹底しようともいってきた。しかし、TDへの良い流れを何度も打ち消してしまった。これは来期以降にこんなことにならないように変わっていってほしい。(引退する身から後輩に対して)練習をこれでもかというほどたくさんやっていってほしい。そうすれば、試合で緊張することもなくなると思う。頑張ってください」

▼東條副将
「いつも通りの試合として臨んだ。立命大、関学大に負けたことで日本一になる夢がなくなったとしても、僕たちの取り組みが日本一になるための取り組みだと信じてやってきたのだから、勝たなければならない試合だったので、精一杯気持ちをぶつけた。自分がいるディフェンスは途中、京大に先制を許してしまったが、オフェンスを信じて(点差に)動じず、1プレー1プレーで、やってくる京大を止めることだけを意識してやっていました。これからの課題は、ファンブル。これに尽きると思う。ボールを失うこと、これは試合を大きく動かし絶対にやってはいけないこと、ということを意識してきた1年間だった。だが、何度もファンブルしてしまったのでより徹底しながら後輩たちには頑張っていってほしい。また、ディフェンス陣も失点を0にすれば、オフェンスが少しでも得点できると勝利を手にすること出来るということを頭に入れて、過酷なディフェンスではあるが頑張っていってほしい」

▼K田中亮
「立命大、関学大が対京大戦で勝ったときの点差より、関大はもっと点差を広げようということを目標に取り組んだ。結果としては2点差で悔いが残っている。しかし、最後の試合を勝利で収めることができて良かったと思っている。シーズンに入る前からの課題である立ち上がりが悪いということは改善されず、FGも外してしまった。しかし、第4Qでは4回生もまたチームとしてもまとまって一丸となって京大に立ち向かえた。それは本当に良かった。また、最後のTDでは、FG失敗もあって流れを1度崩してしまっていたので、絶対何かして取り返そうという気持ちと周りにいるOL、QB、また監督やコーチに感謝しながら戦い抜いた結果が出たのだと思う。(来季活躍していく後輩たちに対して)スキルが上手くなるのはもちろん、勝負どころで負けない強い選手になってほしいと期待している」


▼QB岸村
「ターンオーバーが3回もあったのは新チームで改善しないといけない。立命大戦と関学大戦で負けたことで気が抜けてしまった部分があった。大きな、日本一になるという目標がなくなると気を緩めてしまうのは関大のモラルの低さだと思うので、詰めていかないといけない。(第4QのTDについて)いつも通り、練習通りのことができていたと思う。課題としてはロングパスが決まっていなかった。ロングパスを決めてDFを下がらせてランも決めるという自分の特性を生かしたプレーをしたい」

▼QB石内
「自分が立命大戦でもやったが、ファンブルが多かった。ファンブルは関大オフェンスの課題。来年のチームでも厳しく言っていきたい。(ラストのTDについて)あそこはパスでいくしかなかった。練習通りにして、絶対負けないという気持ちだった。最後は4年生3人に決めた。先輩たちが4年間やってきた気持ちをぶつけた結果。(課題は)決められるところを決められなかったところ。最後の2ミニッツはよかった。ファンブルが多いので決めるところをしっかり決める」

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