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◇第62回全日本学生賞典障害飛越競技大会◇11月3・4日◇JRA馬事公苑◇

昨年学生王者の座を奪還したときと同じ団体メンバーで挑んだ今大会。初日から人馬一体となり、王者の強さを見せつけた彼ら。他の追随を許さず、見事全日連覇を成し遂げた。

大会初日。関大のトップバッターで登場したのは加山・オマージュ組だ。前半は落ち着いた走行を見せるも、後半の障害で連続ミスが出てしまい、減点8となった。2番手の山田・ピトロリーナ組は、丁寧に障害を越えていく。中盤にミスが出たものの、終盤をきっちりまとめ、減点を4にとどめた。続いて登場したのは、けがから復帰した萬波・ローラレット組。馬の跳躍力を生かした大きな飛越で次々と障害を越えていく。水壕障害で着水したものの、慌てることなく落ち着いた走行を披露。減点4でゴールした。4番手を努めたのは、エースの谷脇主将・バーデンバーデン組。昨年個人優勝も果たした人馬は、貫禄ある走りで悠々と障害をクリア。全ての障害をミスなく飛び越え、見事減点0でゴールした。4人の走行を終え、団体の総減点は8となり、見事首位で初日を終えた。

 迎えた2日目。初日の上位6チームが争う最終グループが始まると場内の雰囲気にも緊張感が漂い始める。そんな中、関大のトップを切ったのは加山だ。落ち着いた走行を見せるも、2つ障害を落としてしまい、減点8。2日間の総減点は16となった。続く萬波も、昨日と同じ水壕障害で着水してしまうが、それ以外はきっちりと走行し、減点4。総減点は8となり、団体優勝へ大きく前進した。3番手の山田は、昨日に引き続き丁寧な走行を見せる。中盤で1つ障害を落としたが、後半をしっかりまとめ減点4。この時点で団体全日連覇が決定した。

 そして谷脇主将は大会のトリを飾る最終走行者として登場。初日減点0の他大学選手はミスを冒していたため、ノーミスでクリアすると、2年連続の個人優勝が決定する大一番に「4年間の集大成として臨んだ」。序盤から安定した走行で、エースの貫禄をみせつける。1つの障害を越えるたびに会場の緊張感が高まっていく。終盤の3連続障害を見事にクリアし、迎えた最終障害。大きな飛越で飛びきると会場中から拍手が沸き起こる。谷脇自身もガッツポーズで喜びを爆発させ、見事個人優勝に輝いた。試合を振りかえり「うれしいし、ほっとしている」(谷脇主将)。有終の美を飾った主将の顔には笑顔がみちあふれていた。

 "日本一"の関大が目指すのはもちろん全日3連覇。「一昨年できなかった4連覇につなげられるように」(若原総監督)と、向上心が尽きることはない。王者の誇りを胸に、彼らは人馬一体で走り続ける。


▼若原総監督
「昨日と同じ総減点だと、うちの優勝は固いと思っていた。(加山・オマージュ組の)減点8は惜しかった。萬波・ローラレット組や山田ピトロリーナ組が今日のキーパーソンだと思っていた。2人ともミスはあったけど、それ以外は完璧な走行だったと思う。(谷脇・バーデンバーデン組は)緊張していたから、競技に行く前に深呼吸をさせて馬場に向かわせた。バーデンバーデンは止まらないし、落とさない、滅多にいない逸材の馬。馬に助けられた部分もあった。(来年は)目指すのはもちろん3連覇。一昨年に叶えられなかった4連覇につなげられるように、3連覇したい」

▼谷脇主将
「馬に助けられた。バーデンバーデンじゃなければ、こんな成績は残せなかったと思う。僕のミスをほんとによくカバーしてくれた。(連覇は)もちろん嬉しいけど、やらなきゃいけないという気持ちがあったので、今はほっとしている。(第2走行は)緊張したけど、4年間で精神的に強くなれたので、プレッシャーを乗り越えられた。(4年間を振りかえって)ほんとにこの馬術部を通して、自分を成長させてくれたので、4年間乗り続けたバーデンバーデンと、関係者のみなさんにほんとに感謝したい」

▼加山
「仲間に助けられた2日間だった。(1日目の課題を)2日目に改善しようとしたが、また新しい問題が出てきた。(しかし)東京に来て馬も慣れない状態から、いい状態にもっていけたのは自信に繋がった。来年は主将。ミスしないように頑張ります!」

▼萬浪
「昨日と同じところをミスし、自分が焦っていたところもあるが、もうちょっと考えていかないと甘いと感じた。チームは2連覇に向けいい雰囲気だった。(帰ったら)馬のケアをして、試合の反省点を1から見直す。来年は3連覇を目指す」

▼山田
「団体優勝できてほっとしている。ただ個人で結果を残せなかったのは、自分のつめの甘さを感じるし、本当に悔しい。昨年よりも馬の仕上がりがいい状態で試合に臨めたけど、結果的にはミスをしてしまったので、今後はもっととことんミスをしないように徹底的にやっていきたい。(来年の目標は)もちろん団体3連覇と個人優勝。自分自身がチームを引っ張っていけるような存在になれるように頑張りたい」

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