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◇第64回全日本学生章典障害飛越競技大会◇11月1日◇三木ホースランドパーク

【団体1日目】 1位 関大 総減点16

 昨年、全日で団体3連覇、個人で上位4組を独占する快挙を成し遂げた馬術部。今年は、4連覇を目指すが、3連覇に貢献した4年生3人が引退。最強軍団の系譜を引き継ぐことができるかは、唯一の3連覇経験者である山田主将とその後輩たちに託された。山田は「全日本がどれだけ大きい舞台かを下級生にも伝えていきたい」と昨年の全日の後に意気込みを話した。

 3人が抜けた穴はあまりにも大きかった。人馬ともに組み合わせが変わり、不安が募る。しかし、山田やコーチの指導の下、2年生の黒川や今年馬術部に入部した原、福留が台頭。7月に行われた大会では関西9連覇を果たし、新体制に対する不安はぬぐえた。全日に向け、「4連覇を実現できれば名前が残る。記録を塗り替え、更新し、歴史を変えることに意味がある。強い関大、王者としての誇りを馬術界に見せつけたい」と力強く話した山田。大学に入学したときに夢見た4連覇に向けて4年生の山田はグランドフィナーレを迎えた。

 初日、まず最初に出走するのは黒川・オマージュ組。小雨が降る中スタートする。1番障害を颯爽と飛び越えると、その後も順調な走りを見せる。しかし、飛越のタイミングが遅くなり、走りが窮屈になった。7番障害でバーを落下させると、10番障害ではオマージュが飛越を拒否。2回目も拒否してしまい、まさかの失権となる。

 暗雲を断ち切ったのは2組目の原・キャットウィーズルB組だ。着水はあったものの、水濠以外の障害は見事に飛越し、減点4で完走する。「流れを作れて良かった」と初めての全日で役割を果たした。

 さらに、福留・バーデンバーデン組が勢いに乗る。福留とバーデンバーデンは共に18歳。福留が「ど根性18歳コンビ」と話す通り、アグレッシブな走りを見せる。全日に初出場した超新星は全日で4回の優勝を経験している名馬と一体となり障害を次々とクリア。減点4で原・キャットウィーズルB組に続いた。

 そして、最後に走るのは山田・ピトロリーナ組。山田はギャラリーに一礼すると、ピトロリーナの首元を優しく撫でて落ち着いた表情を見せる。しかし、「全日の雰囲気に飲まれ焦ってしまい、それが馬にも伝わってしまった」。飛びが低くなり、前半でバーを1つ落下させる。一方で水濠では力強い加速で3㍍20㌢を飛び越えるなど、歓声を沸かした。トータルで減点8にまとめたが、山田は悔しい表情を見せた。

 黒川が失権したものの、山田が走り終えた時点で減点16とトップに躍り出た関大。総減点33で2位に並ぶ早大、明大を大きく突き放した。「他チームとの差をプレッシャーに感じず、それぞれが自分の走行をできれば総合優勝はできる」と山田。明日、前人未踏の全日4連覇を目指す。【浦野亮太】

▼山田主将
「悔しかった。自分の走りは最悪。初出場の後輩が良くつないでくれたのにそこで自分が結果を残せなかったのは悔しいし、情けない。馬の調子は悪くなかった。僕が全日の雰囲気に飲まれ焦ってしまい、それが馬にも伝わってしまい、飛びが低くなった。中3からコンビを組んでいて引退試合。(明日に向けて)他チームと差が開いた。プレッシャーに感じず、それぞれが自分の走行をできれば総合優勝はできる。1年生の2人は高い能力を持っていて本当に心強い。全日4連覇という今まで誰もやれなかったことを成し遂げたい」

▼黒川
「全国の試合ということでいつもと空気が違った。緊張していないつもりだったが実際は緊張していた。チームからの信頼があってトップバッターに選ばれたのにその期待を裏切ってしまった。後の三人を不安にさせてしまってつらい。馬の調子は良かった。馬ともっと会話をしなければいけない。イメージしていたコースと状況に合わせた判断力・決断力の無さが身にしみた。明日は団体に貢献できるよう、減点の無いように頑張りたい」

▼福留
「若原コーチに元気よく走れと言われていた。元気良く走れたが、踏み切りが合わせず、着水してしまったので明日はなくしたい。半歩遠かった。馬は僕より元気な18歳。ど根性18歳コンビ。僕が入部する前に4回全日で優勝している素晴らしい馬に乗れて光栄。僕が間違っても飛んでくれるので感謝している。関大に入れて良かった。全日4連覇のためにチームに貢献したい。バーデンは個人で勝てる馬なので個人でも勝てるように頑張りたい」

▼原
「最近は調子が良い。コーチや先輩からも励ましてもらって緊張もほぐれた。前に失権が出てしまい誰も頼れない状況でちゃんとやらないと、と気合を入れた。着水があったがバーを落とさなかったので流れをつくれて良かった。馬は今までで一番調子が良い。馬も人もお互いにベストだったと思う。今回良かったからといって喜んでいると足元をすくわれる。まだ終わりじゃない。1回生だから負けても仕方がないとかではなくて気持ちを引き締めていきたい。今日は100%ではなかったので良くなかったところを直して同じミスをしないようにしたい」

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