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◇第64回全日本学生章典障害飛越競技大会◇11月2日◇三木ホースランドパーク◇

【団体】
優勝 関大 総減点28
【個人】
優勝 原 
5位 山田
6位 福留

 全日4連覇へ向け、前日の第1走行を減点16とトップで通過した関大。前人未到の大記録達成に4人のライダーが挑戦した。

 関大のトップバッターは黒川・オマージュ組。前日はまさかの失権に終わってしまった。スピードに乗って軽やかにスタートする。4番障害Aでバーに前足がかかってしまうもバーは落ちない。しかし、前日と同じ10番障害で2度の反抗があり無念の失権となった。
 続いて走行したのは主将の山田・ピトロリーナ組。4年生の山田にとってこれが全日でのラストランとなる。ゆっくりと落ち着いた様子でコース内を回り、勢いよくスタートを切った。安定した走りで軽やかに障害を飛び越えていく。5番障害では一つの落下が見られたが、障害との距離が詰まってしまった際も難なく飛び越えた。「走りは昨日より良かった」。減点4で最後の全日の舞台を締めくくった。
 自信の走りを「100点じゃなかった」と評価した原。だが、その走行は観客を大きく沸かせるものだった。前日は水濠で着水があったのみで「全体的な流れは良かった」。その水濠では勢いをつけて思い切り飛び越える。着水はない。7番障害と9番障害で少し詰まってしまうもクリア。3連続で障害が続く11番障害の2つ目に足が当たってしまったが、バーは落ちなかった。最後の12番障害をきれいにクリアし、減点0で全日のコースを駆け抜けた。
 この試合最後の走行となった福留・バーデンバーデン組。他大学の総減点はすでに発表されており、会場に緊張感が走る。スムーズな走行を見せるが、後半には2つの落下があり減点8でコースを完走した。そしてこの瞬間関大の4年連続9回目の日本一が決まった。

 個人成績では原が総減点4で福井工業大の吉田と並んだ。減点数が同じ場合、コースを変えてその減点数で順位を決めるジャンプオフが行われる。後に走るのは原・キャットウィーズルB組だ。スタート前に風で障害が倒れてしまうアクシデントに見舞われたが、落ち着いた表情でコース内を駆け巡る。障害の落下があったが、減点数では相手を下回り全国1位に輝いた。

 表彰式ではウイニングランで山田主将が笑顔で大きくガッツポーズを見せた。また、個人表彰では「実感はない」と話した原が笑顔でカップをかかげる。「関大馬術部は日本一だと思っている。技術だけでなく、組織としても日本一」(山田)。常勝関大の快進撃は一体どこまで続くのか。【庄田汐里】

【競技説明】
1日目に第1走、2日目に第2走を行う。1~12の障害を完走したときの2日間の総減点の少なさで順位を競う。以下の行為により減点4が科される。

・バーを落下させる
・水濠の水に着水する
・馬が障害を拒否する

また、制限タイムを超えた場合、4秒につき減点1が科される。さらに、拒否が2回あった場合は失権となる。団体競技は各大学4組のうち、各日の上位3組の総減点の少なさで優勝を争う。

▼若原総監督
「どうなるかと思ったが、終わってみれば関大ペースでできた。黒川は馬とコミュニケーションが上手くいき過ぎていたのが失敗の原因。馬と折り合いがついてしまった。馬を信頼しすぎた。馬は人の信頼で走る。馬が仕事をしやすい条件をつくってやるのが騎手。それができていない状態で走ってしまった。ワンステップ技術が上がったことが落とし穴だった。後がない状態で福留と原には大きなプレッシャーがかかった。初めての全日でもある。馬の状態は十分だが、プレッシャーでどうなるかは当日までわからない。福留も今朝は顔が青ざめていた。普段は自分からよくしゃべるがしゃべらなかった。少し不安はあったが、十分やってくれる馬だった。1回生2人にとってこの経験は成長につながると思う。その中で結果を残せたのは日頃の成果。日頃の練習は一番大事。基礎からしっかり取り組んでいる。コースを攻略するために下見もしっかりする。それを試合で出し切る。試合でいきなりは無理。そういう大学もあるが、関大の強さはそこにある。何が起こるかわからないしんどい試合だった。5、6連覇ももちろん目指したい」

▼山田主将
「本当に良かった。今年は正直不安しかなかった。想像以上に新入生の力がすごく、支えられた。先代がつないできたものをつなげて良かった。4連覇は誰もやったことがないことなので、何とかつなぎたかった。(個人について)走りは昨日より良かった。原と福留、黒川も来年につながる走り。みんなで取ることができた4連覇。障害競技で4年間レギュラーで出させてもらって学んだものはかなり多い。特別。(原)名月が優勝して個人的には悔しい部分もあるが、関大馬術部に入れて本当に良かった。関大馬術部は日本一だと思っている。技術だけでなく、組織としても日本一」

▼原
「100点じゃなかった。ちょっとミスがあったが、馬がカバーしてくれた。馬に助けられたところがほとんど。喜べる立場ではないけど、結果は良かった。次につなげたい。団体で4連覇したところは一つもない。それができるメンバーだった。失権が出てしまって自分がやるしかない、と緊張感が持てた。失権した選手を含めてみんなで勝ち取った優勝だと思う。(個人優勝について)普通にうれしい。馬の力、みんなの力を借りて日本一になれた。でも、まだ日本一になれたという実感はない。これからはちゃんと馬に迷惑をかけないように走行できるようにしたい。自分の悪いところを直して、4年間優勝したい」

▼福留
「(4連覇について)すごくうれしい。馬に感謝。(自身の走りについて)納得いかない。全然だめ。フレンドシップから今日まで緊張していた。昨日のほうが緊張したが、今日も緊張した。全国だから強豪が集まっている。ただ、わくわくした部分もあり良い経験になった。全体的に馬に助けられたが、ちゃんと合わせきれず、落下が2つもあった。入賞は馬のおかげ。(原について)同期の優勝はすごくうれしい。負けていられないという気持ちも強くなった。来年は勝てるように、そして、連覇が途切れないようにチーム一丸で戦いたい」

▼黒川
「今日は昨日と同じミスがあった。チームのリーダーである主将と1回生に助けられた。3人が頑張ってくれてできた優勝は心の底からうれしい。みんなで優勝を狙うぞ!とみんなで練習前にいつも言っていた。チームとして良い結果。みんなで勝ち取った。総合でももっと成績を伸ばせるようにしたい。昨日今日と足を引っ張ってしまった。来年の全日に向けてオマージュを調整していく。全国の空気は夏関とは違う。緊張はしていないつもりだった。攻められなかった。守りに入ってしまっていた。失敗した障害の前で助けられた。しかし、馬を不安にさせてしまって、怖い思いをしている状態の馬をサポートできなかった。馬の調子は良かったが、中盤でメンタルがナイーブになってしまった。全国の壁にぶち当たった。プレッシャーの大きさは全然違う。次はチームの中で自分が一番上になってくると思うので、後輩がついてこれるように一日一日を大切に馬のケアから頑張りたい」

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