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◇第67回全日本大学王座決定戦◇12月8日◇茨城県立スポーツセンター◇

 全勝優勝を目指してリーグ戦を戦ってきた関大。結果は惜しくも1敗してしまい、得失点差で1位となった。王座で勝利をもぎ取るため、全員で猛練習を重ねてきた。
 LF級として先陣を切るのは主将、寺地だ。終始寺地優勢の試合展開。パンチがうまく決まり、ダメージを与えていく。中盤、会心の一撃でダウンを奪う。相手の大きい振りをうまくかわし、ボディにストレートを叩き込んだ。結果は3―0で見事勝利。主将としての貫録を見せた。
 続いて、F級で西田が登場。1Rは相手の攻撃を待ってしまうも、2Rから積極的にパンチを打つ。相手の攻撃も腕でしっかりとガード。多彩な攻撃に相手は防戦一方になる。3RでTKO勝ちを収めた。
 同じくF級の平尾も軽快なステップで自分のペースに持ち込む。最後までパンチを打ち、2―1で勝利した。「先輩2人が勝ってくれて、絶対に勝ちたかった」と平尾は安堵の表情。この時点で関大が3人連続勝利で大きくリードする。
 しかし、その後のB級守屋から5人連続で負けを喫してしまう。あと1敗すると負けが決まってしまう危機。ここで登場したのがLW級でエースの正木(人2)だ。この状況にも「勝てると思っていた」(正木)。1Rは手数で相手に敗れてしまうも、応援席から激励が飛ぶと、それに応えるように効果的なパンチを幾度となく放つ。3Rではアッパーも決まり、3―0で勝利を収めた。
 このまま波に乗りたいW級の大口。相手のパンチを食らうも、接近戦でボディを多用。運命の3R、相手のパンチにうまく対応できるようになる。残り1分、相手の顔をカットしたことでレフェリーストップが入り、TKO勝ち。この結果に大口は「自分の気合いが伝わった」と笑顔を見せた。
 勝負はM級までもつれ込み登場したのは金。1Rから壮絶な打ち合いを演じる。コーナーに追い詰められながらもフックで応戦。3R、一層手数を出して向かっていくも、相手にダウンを奪われ、TKO負けしてしまった。
 惜しくも勝利とはならなかったが5―6と大健闘を見せた。来年こそはリーグ戦全勝優勝、王座で勝利するために鍛えるべきは「基礎体力」だと市川監督は語った。関東の選手と互角に戦えるようになるために、徹底的に走り込みを行う。
 この試合で4年生は引退となる。鳴物入りで入部した寺地と地道に努力し、王座で勝利を勝ち取った西田。対照的な二人だが下級生の見本になり、「良い代だった」(市川監督)来年に向けて次期主将・平尾は「個性の強いチームだがそれを生かして頑張りたい」と決意を見せる。創部初の全国優勝へ。彼らの戦いはすでに始まっている。

▼市川監督
「想定外に良い結果だった。F級の西田と平尾が勝ったのは大きい。顔のカットがラッキーだった部分もあった。でも、もし切れずにそのまま進んでも頑張りが認められたと思う。(W級の)大口にしてもあきらめずに頑張った結果。4年生は個性的な学年だった。寺地のように真面目に練習する選手もいれば練習をさぼる選手もいた。西田も4年間続けて王座で勝てた。良い代だった。スタミナで負けていた。ルールが変わったので押し負けないようにしないといけない。体力は徹底的に挙げる。今回の結果でハードルが上がった。あとは勝つだけ。大学からで技術面はどうとでもなる。普段の基礎体力が重要。まずは今年と違ってリーグ完全優勝する。そのうえで日本チャンピオンを狙う」
▼寺地主将
「(自分は)最初に勝って勢いづけられた。(みんなは)いい流れで勝って全力出し切った。(5-6の結果は)すごい。感動している。これからもっとよくなっていく。勢いがつけられた。試合前、アップがあまりできなかった。1Rがとれたのでいけた。3R目でちょっとばてたが、まあまあ良かった。相手の身長が高かったので距離をつめるよう意識していた。(今日の試合は)いい締めくくりになった」
▼西田
「勝てるか微妙だった。最後の試合になるので頑張ろうと気合を入れていた。感動する試合だった。引退に花を添えてくれた。背が高いサウスポー相手だったがパンチ力なかったので、自分との勝負だった。平尾が勝ってくれたので勢いに乗れた。(5-6の結果について)上出来。優勝したかったが、納得の試合だった。来年これ以上頑張って欲しい。大学から(競技を)始めたので、練習がきついときもあった。2、3年になって上になるにつれて、みんなを引っ張っていこうと思った。王座で勝てて満足している」
▼平尾次期主将
「6勝できる予定だったが、前回王座より良い結果。(王座に向けて)普段よりきつい走り込みをした。3か月前くらいから相手のイメージトレーニングを行った。ヘッドギアが取れて相手が見えやすくなったので個人的にはやりやすい。(4回生に)今まで引っ張ってくれてありがとうございました。来年こそはリベンジしたい。個性を生かして頑張りたい」
▼大口
「初めての王座のリングで少し緊張した。相手は強くて、自分のパンチが届いてなかった。気合いで奇跡が起きた。自分のスタイル的に1Rが上がらないので早めにあげられるようにしたい。ヘッドギアが取れてダメージが大きくなるのでガードをしっかりしたい。4年生は寺地さんがひっぱってくれて、西田さんが事務をやってくれていっぱい助けられた。次は全勝優勝して王座で自分の力を試したい」
▼正木
「リングに上がるとき、緊張はなかった。勝てると思っていたが、思いのほかダメだった。相手がやりにくかった。スタミナが課題。プロになりたいと思っているのでヘッドギアがなくなるのはいい。負けない選手になりたい。結果を出して2回生を引っ張る人になりたい。個人的にも、チームも気が抜ける部分があった。もう少し頑張れば行けた。来年戻ってきて勝ちたい」

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