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◇全日本学生ジムカーナ選手権大会◇8月24日◇鈴鹿サーキット国際南コース◇

【決勝タイム】
関大
西口1本目1:13.729
西口2本目1:13.621
根木1本目1:21.151
根木2本目1:16.117
青木1本目1:14.084
青木2本目1:13.190

青木主将にとっては最後の全日本学生ジムカーナとなった今大会。4年間は苦悩の連続だった。1年目は実力が足りず出場できなかった。2年目は出場を果たしたものの、部員が足りず団体を組むことができずに終わる。昨年は初めて団体を組むことができたが、7位に終わり入賞は逃した。それでも毎年ステップアップしてきた青木。今年の目標はもちろん6位以上になり入賞することだ。

しかし、今年もさまざまな苦難に見舞われる。予選が行われた24日は鈴鹿市内が豪雨に襲われ、サーキットが水没。走行不能となり青木は一度も走れないまま予選を終える。審議の結果、今年は予選が中止となり、決勝のみが行われることとなった。予選と決勝はコースレイアウトが異なるが、類似する部分もあるため走行できなかったことは大きなアドバンテージとなる。

万全の態勢とは言えない中で迎えた決勝当日。各大学3人が2回ずつ走行し、ベストタイムの合計で優勝を争う。青木は4年間の経験を生かし、入賞するための筋道を立てる。まず、作戦として1人目と3人目にタイムを出せる人を配置した。これは雨が降ることを想定しての作戦だ。今大会のコースは雨の影響で7、8秒タイムが落ちることもある。そのため、雨が降る前にタイムを残しておきたい。また、1人目でタイムを出して他大学を意識させようという狙いもあった。さらに、出走前には西口らと共に路面の温度や天気を入念にチェック。走る前に自分の頭の中でイメージを完成させて、後は乗るだけの状態にできた。

最初に出走したのは西口。1走目では春先の不振から抜け出し、力強い走りを見せる。スタートから一気に加速すると、最初のターンを難なくクリア。他大学が曲がり切れずに苦戦したホームストレートの180度ターンも一発で決める。勢いに乗る西口は次々とコーナーを攻略し、エースの青木を上回る好タイムを弾き出す。西口は2走目でもタイムを更新する。

第2走者の根木も大きなミスなく第3走者の青木を迎える。1走目はターンで車体が曲がりすぎてしまう。サイドターンでは他の選手が曲がりすぎてバックにギアを入れる中、多少膨らんだだけで済んだが、青木にとっては大きなミスだ。それでも2走目の前にはコーチから「車が壊れても良い。無茶して良い。アクセル踏みまくってこい」と伝えられた青木。2走目では「今日の走りに悔いはない。やり残したことはない」という走りを見せた。貫禄の走りで西口を上回り、個人で全体4位に輝いた。

そして、迎えた結果発表。関大は合計タイムで4位に輝き見事目標としていた入賞を達成した。「今年、しっかりと結果を残せたので後輩が引き継いで、さらに強くなってほしい」と試合後に話した青木。6年ぶりの入賞を手にした自動車部はさらなる高みを目指す。【浦野亮太】

▼青木
「良かった。目標は入賞だったので。昨日の予選で走っておきたかったが、豪雨で走れなかった。他の2人は1回だけ走れたが、自分は1度も走れず。予選と決勝はコースレイアウトが違うが、今回は似ている部分も多かったので。決勝の1走目はサイドブレーキを使って車体を曲げるサイドターンを失敗してしまった。やりすぎるとお釣りを貰う(車体が曲がりすぎてしまう)。(それでも、サイドターンでは他の選手が曲がりすぎてバックにギアを入れるなか多少膨らんだだけで済んだことについて)それくらい当然。練習して下さい。2走目もミスはあったが、今日の走りに悔いはない。やり残したことはない。十分。(好成績の要因は)夏休みを費やして鈴鹿や奈良の練習場に行った。自動車競技は大学から始める人も多いのでどれだけ練習に打ち込むかが重要。今年、しっかりと結果を残せたので後輩が引き継いで、さらに強くなってほしい」

▼西口
「作戦通りです。1人目と3人目にタイムを出せる人を置こうという青木さんの指示。1人目でタイムを出して他大学を意識させよう、雨が降るかもしれないので分散させようということだった。雨で7~8秒タイムが落ちることもある雨でタイムが出なくなるコース。1本目は雨も降らず計算通り。毎回1本目のタイムが良くないのが問題点だった。今日は路面の温度や天気、タイヤの種類を頭に入れて、走る前のコースを歩く時間に自分の頭の中でイメージを完成させて、後は乗るだけの状態にできた。今日は新しいタイヤだったのでそのギャップに対応できなかったことが反省点。曲がりやすさやグリップ力が違うため、ブレーキを踏み過ぎてしまった。後の2本目はがむしゃらに。これからは下の代への指導を重要視して来年につなげたい」

▼根木
「この夏はダートが終わってから練習にいけず。(決勝2日前の)金曜日に初めて乗った。パイロンセクションが無いため細々とした練習はできなかった。土曜日も雨の影響で1本のみ。1本目は攻めていこうという話だったが、それでもぬるい走りだった。もっとアクセルを踏めた。昼休みにはOBと一緒にコース上でマンツーマンの指導を受けた。2本目は思い切っていけたが、ほかのメンバーと比べたらまだまだ。(4位という結果について)僕がもっと頑張っていれば。青木さんを良い成績で送り出せるようにもう一度頑張りたい」

▼吉安コーチ
「出場もできないと思っていた。できる限りの努力はコーチとしてした。入賞できたので、結果は正直だな、努力は裏切らないとほっとしている。だが、まだ部員は成長段階。勝つためには確定なとこを絶対に詰める。その上で不確定を詰めていく。最悪を想定して三手打つ。学生スポーツは苦しい時期にある。特に自動車部は若者が車に乗らないので人材的に厳しい。そして、やる気やガッツがまだ足りない。青木には2走目で車が壊れても良い。無茶して良い。アクセル踏みまくってこいと伝えた」

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