IMG_1930.JPG

◇関西六大学秋季リーグ第4節対神大1回戦◇10月2日◇わかさスタジアム京都◇

神大 001 020 010=4
関大 000 001 022=5x

(神)守田、小椋―福井
(関)吉田、小川―倉石

 秋季リーグ戦は3節を終了し、いよいよ終盤戦へ突入した。現在関大は4連敗中と苦しい状況が続く。「もう負けられない」(深井主将)。相手投手を分析し、対策を講じて試合に臨んだ。
 
 両大学ともに堅い守りを見せるが、3回表に遊撃手・深井の失策から先頭の出塁を許すと、次の打者の巧みな犠打は内野安打。さらに好機を生み出す形となった。適時打で1点を先制されるも、2点目のホームは左翼手・瀬川が好返球を送り、捕手・倉石が全力で阻止した。

 次に試合が動いたのは5回。先頭が右安打で出塁すると、3番・篠田の適時二塁打で走者が2点目のホームに帰られる。さらに、失策でもう1点を追加され、3点の差をつけられた。
 
 一方の関大は、先発・守田を前になかなかチャンスを作れない。6回ウラに3番・笹峰が相手の失策で出塁。二塁まで進み、1死二塁で深井に打順が回る。深井は、2球で追い込まれるも、4球目をはじき返し、三塁線へのフェアで笹峰が生還。1点目を挙げた。

IMG_1629.JPG

 試合は終盤となり、8回に神大は好投していた守田から小椋に代える。制球が定まらない相手投手を関大は見逃さなかった。1番・瀬川が死球で出塁すると、倉井も相手の失策で続く。笹峰はきっちり犠打を決め、2死二、三塁で笹山が打席に立つ。5球目をとらえ、2点適時二塁打を放った。「良いところにとんでいってくれた。これまでチャンスで打ててなかったので、チームが勢いづく一打になってうれしかった」と笹山は振り返った。
 
 9回の守備は8回から登板している1年生の小川が3人でぴしゃりと締め、ウラの攻撃に望みをつないだ。先頭の代打・楠は左安打で起用に応える。続く、代打・秋山は初球に犠打を決めるが、その打球の送球が逸れ、出塁となる。この間に一塁走者・楠は三塁まで走る。無死一、三塁で、1番・瀬川は四球を選び、満塁に。球場の雰囲気は関大の追い上げムードに一変した。「打って点数を入れた方がチームの雰囲気は良くなる。ヒットを打つ気持ちで打席には立っていた」(倉井)。倉井に対しては、ボール球が2球続くも、3球目をしっかり打ち返す。1人が帰り、同点とする。サヨナラのチャンスを迎えた。三番・笹峰は右飛に倒れるも、1死満塁で4番・深井主将が打席に立つ。「自分の守備のミスで点を取られてしまったので、決めるしかない」(深井主将)。主将の意地の一打は、三塁手のグローブに当たるも、レフト前へ抜けていった。三塁走者の秋山がホームに帰り、サヨナラ勝ちを収めた。

IMG_1899.JPG

 劇的なサヨナラ勝ちに選手は喜びを爆発させた。しかし、試合が終わると「今日は守備が課題」と深井主将。チャンスで1本を出す勝負強さをこの試合では見せたものの、守備からリズムを作れなかった。秋リーグも残すところ後3試合。「先制点を取りたい」と選手が口をそろえて言うように、序盤に点数を取って、関大ペースで試合を運んでいきたい。【吉田佳奈】

IMG_1984.JPG

▼深井主将
「ずっと先制点を取れていなかったので、先制点を取って抑えていこうと話していた。守備のミスからその先制点を許してしまい、苦しい展開になってしまった。チャンスでの1本はよく出ていたと思う。全員で相手投手の攻略をして挑んでいたのが、今日の勝ちにつながったと思う。相手はストレートが良い。インコースは捨てて、外のストレートか変化球と話していた。序盤は良い形を作れなかったが、先制点を取れたときのチャンスではこういうバッティングができていたと思う。チャンスは作れ始めているから焦らずにいこうという感じだった。(6回は)前の打席でストレートに差し込まれていたので、ポイントを前に置こうと思った。簡単に追い込まれてしまったが、インコースのストレートを狙っていた。その場所に飛んできたので、うまく振れたと思う。インパクトが完璧だった。ベースに当たってフェアになってくれて良かった。(8回は)相手投手のボール球が高めに浮いていた。高めは捨てて、低めの球で勝負しようと話していた。ストライクゾーンをしっかり絞れた分、四球が多くなったのかなと思う。1点差に追い詰めたいところで自分は凡退してしまったので、後の笹山が仕事をしてくれたので良かった。(9回は)先頭の代打・楠がバッティングの調子が良かったので、逆方向に振り切っていけよと話していた。秋山はバントを決めてもらおうという意図だったが、初球できっちり決め、相手のエラーを誘ってくれた。塁に出た秋山には、ライナーに気を付けること、盗塁も狙えるなら狙っていけと伝えた。(1死満塁、サヨナラのチャンスでの打席は)自分の守備のミスで点を取られてしまったので、決めるしかないと思っていた。低めの球を逆らわずに打っていこうという感じ。当たりは完璧だったが、一瞬取られると思った。三塁のグローブに当たって抜けていってくれて良かった。ミスがたくさん出たので内容で見ると良くなかった。相手のピッチャーが代わってそこからムードが変わり、サヨナラにつながったと思う。今日は守備が課題。守りからリズムを作っていってバッティングに生かしていきたい。先制点をまずとって、ムードをもっていきたい」

▼吉田
「先発は土曜日の練習のときに聞いた。投げ込んでいたので調子は良かった。立ち上がりは前のときのように3ボールになることが少なかったし、四球を出さなかった。その分しっかり抑えることができたと思う。前は低めにというのが出来ていなかった。今日は四球を出さなかったというのが良かった。四死球が出ても焦ることなくアウトを取ることができた。先頭への入り方は課題。要所でのピッチングをもっと練習していかなくてはならない。久しぶりに勝てた。これをきっかけに勢いづいていきたい。(明日は)先制点を取って、関大ペースにして、次節につながるような試合にしていきたい」

▼笹山
「連敗中でチームの中の雰囲気は悪かったので、絶対勝ちたかった。先発の守田は春に抑えられた印象があったので、対策を練っていた。守田から点数をたくさん取れなかったのは次回への課題かなと思う。小椋のピッチングは、荒れていたので、狙い球を絞るのが難しかった。きた球は思いっきり振ろうと思っていた。最後はあまりボールを絞らなかった。外のスライダーをぎりぎり芯に当てて、良いところにとんでいってくれた。これまでチャンスで打ててなかったので、チームが勢いづく一打になってうれしかった。(サヨナラの場面は)深井さんならあの場面決めてくれるやろうなって思っていた」

▼倉井
「連敗が続いてチームの状況も悪かったし、勝ち方を忘れていた。秋だという意識はなくして、早いうちに勝つ喜びを思い出したかった。ミーティングをして臨んだ。相手投手は、審判のゾーンの広さもあるとは思うが、ストレートが多めで、去年投げていなかったボールを投げていた印象。関大が負けた同大や立命大を抑えているピッチャーだから、そんな簡単に打てないだろうとは思っていた。(8回は)相手ピッチャーはストレートが入らなくて、プレッシャーもかかっていたとは思う。ボール球には手を出さないようにと思っていた。(9回無死満塁のチャンスでは)自分の決めたところを狙って打っていこうと意識していた。押し出しでも1点が入る場面だが、打って点数を入れた方がチームの雰囲気は良くなる。ヒットを打つ気持ちで打席には立っていた。強く振れば、抜けることだってあるので、ヒットゾーンが広がる。スライダー2球がボールになったが、次のインコースのストレートを打った。当たりはそんなに良くなかった。ヒットになってうれしかったが、追い付いてもらわないとという気持ちになった。サヨナラ勝ちではあったが、本当はそんな風な勝ち方はしたくない。(明日は)チームとして先制点を取って、早い回に先発を援護してリズムを作っていきたい」

このページの先頭へ