◇第56回全関西大学選手権◇10月6日◇龍谷大学深草キャンパス◇

 全日の出場権を懸けて挑む今大会。組手では強豪校に負けを喫したものの、男女ともにベスト8となり全日出場権を得る。形の部は、女子は予選敗退したものの、男子は奮起し見事優勝に輝いた。

 男子組手の初戦、先鋒の高橋が開始1分で上段突きを2度決められてしまう。しかし、高橋も負けじと反撃を開始し、相手に突きを連発。相手に追い付き同点で試合を終え、判定勝ちを収める。続く楠も快勝すると、中堅戦を迎えた。関大は長谷川が出場。お互い間合いを見て攻撃するも、なかなかポイントが得られない。両者一歩も引くことなく、残り時間が迫る。このまま終えるかと思われた残り1秒、長谷川の相手の上部を狙った鋭い突きが入り勝利し、初戦突破を果たす。
準々決勝では天理大と対戦する。先鋒・高橋が上段突きを2発決められ、先制を許してしまう。高橋も上段突きでポイントを得ていくも、次々と相手にポイントを奪われ3-6で敗北する。続く長谷川も負けてしまうが、中堅の楠が中段突きでポイントを連取して勝利。首の皮1枚つなげる。しかし、郡市が上段突きでリードするも、その後は突きと反則のペナルティで逆転され3―4で敗北。関大の敗退が決定した。

 女子組手の初戦は、滋賀大が相手となる。まず先鋒として出場したのは石黒。開始すぐに中段突きで点を重ねる。さらに、相手を倒し、突きを見事に決め、1本を告げる旗があがる。これで3点が追加された。残り1分20秒、留めとなる上段突きが決まり、勝利を収めた。反撃を決して許さず相手を零封。6-0の快勝で、次の藤田につなぐ。中堅・藤田は、18秒で中段突きを2度決め、ポイントを連取する。審判のスタートの合図と同時にすばやい動きで上部を狙い撃った。その後は反則で、1点を失うものの、するどい突きで先に6点を先取した。最後に登場したのは、杉田。上段突きで勢いに乗ると、次々にポイントを奪う。上段への突きが冴え渡り、ストレート勝ちを収めた。
ベスト4進出をかけた戦い。対するは京産大だ。先鋒の石黒は、一進一退の攻防を制し、2-1で勝利する。流れに乗りたい関大であったが、藤田・杉田と相手から得点を奪えず敗退となってしまう。昨年に続きベスト4の壁を破ることができなかった。

 女子形の部。関大の出番は4番目だ。緊張の面持ちでコートに入ったのは中本、島崎、早川の3人。4年生の島崎を中心にバッサイダイを披露する。上半身を中心とした息の合った所作で試技を終えた。しかし混戦の女子形。個人でも名をはせる同大などに圧倒され、予選敗退となった。

 男子形は若い選手で構成。個人でも全日出場を果たした実力を持つ2年生の堀庭、星川に期待の1年生の栗本で組む。4校中2番目に登場した関大はニーパイポを選択。力強い形で7点を超える高得点をマークし、見事決勝に駒を進める。
相手は予選で同点を記録した同大だ。赤色の帯を締めた関大が決戦で選んだのはアーナン。すっと息を吐くような仕草から下半身の動きを中心に迫力、そしてキレのある動きを見せた。さらに分解では、表情まで作りこんできた完璧な所作で決まるごとに会場からは拍手が送られる。
清々しい表情で試技を終え深々と礼をすると、同大の形を見つめた。そして、判定が下る。審判が一斉に示したのは赤が3本、青が2本。関大の優勝に仲間から歓声が湧く。相手と固く握手を交わし、戻ると肩を寄せ合う3人。こらえきれず涙を流す星川、初優勝に笑顔がはじける栗本、2人の様子を見て満足げな堀庭の三者三様の歓喜をあらわした。

 組手は強豪校に負けを喫し、「男女ともあと一歩」と振り返った田中主将。全日での躍動を誓う。念願の優勝を果たした男子形は、技術部分での課題を挙げながらも、「全日初優勝狙う」と飛躍を誓った。


▽田中主将「男子形は団体で念願の優勝を果たして、形のメンバーが頑張っていたからすごくうれしい。組手は男女ともあと一歩。強豪校相手にかみ合わなくて勝てない。団体戦ということで個人の力ではなくて団結をどう高めていくかを考えてきた。練習では体力不足、攻撃不足を意識。(全日では)4回生とって最後だから4年間やってきたことの集大成を見せたい。主将として引っ張ってきて、毎年主将のカラーがあるけど、今年のカラーを最大限に出せたらいいと思う」

▽星川「ここまでいろいろなことがあった。練習の成果が出せたと思う。気持ちを3人で一つにできたことがよかった。技術的なところはまだまだ直すことが多いけれど、全日初優勝狙う」

▽堀庭「本当によかった。昨年は負けてしまって先輩に申し訳なかった。個性の強い仲間でそれを生かして、楽しく練習できたし、苦もなかった。チームワークはすごくよかった。パワーがまだ足りないから今のスピードと両立させるようにしたい」

▽栗本「緊張した。先輩と組んで足を引っ張らないようにしたかった。プライベートでも一緒に過ごし、いろんなことを共有することで結束がつよくなった。臨機応変に本番は出来たけど、より完璧にしたい。(全国では)勝ちます」

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