◇第23回全日本学生個人選手権大会◇名古屋市枇杷島スポーツセンター
西日本3位に輝いてから4カ月。大きく成長した今、友中は全日本大会決勝のマットに立っていた。決勝の相手は強豪・中大の夏山。部員たちの応援を背に、戦いに挑んだ。
試合は開始直後から果敢に攻撃を仕掛け、積極的な姿勢を見せる。しかし序盤に、一瞬すきをつかれ、面突きを取られる。試合は3分間2本勝負。あと一本を奪われると優勝を逃す……。瀬戸際に立たされた友中だったが、一歩も引く事は無かった。激しい打ち合いを繰り広げ、攻撃の手を緩めない。そしてついに、放った突きが夏山の胴をとらえ1-1。同点に追いついた。残すは約1分。あと一本を奪った者が全日本の覇者となる。
打ち合いはさらに激しさを増し、両者ともに一歩も譲らない。だがついに、会場に快音が響きわたる。友中が渾身(こんしん)の力で、胴突きを決めた瞬間だった。見事な突きに、審判の判定を待つまでもなく、勝敗は明らかだった。
全日本個人戦初出場にして、初優勝という偉業を成し遂げた友中。キレある動きとバランスのとれたプレーを全日本の大舞台で見せつけた。次に待つのは全日本団体戦。期待の新鋭を入れた関大の活躍に、期待がかかる。


