◇第52回全日本学生選手権大会(男子)・全日本学生選手権大会(女子)◇大阪府立体育会館◇
関大拳法部が男女共に全日制覇。史上初の快挙を成し遂げた。
準決勝まで、順調に駒を進めた関大。迎えた準決勝は、同大会3連覇中の明大との対決となった。先鋒・友中が一本を取るものの、なかなか二本目を奪えない。しかし残り19秒で胴けりを決め、白星を挙げる。続く次鋒・本庄、三鋒・鳥居と連敗してしまうが、中堅・西浦が流れを変える。二本とも敵の押さえ込みをうまく返し、2つ目の白星。三将・玉置がその流れに乗り、試合開始10秒もかからず、3勝目を決める。副将・北川は一本目を先取されてしまうが、関大の勢いは止まらない。すぐさま二本を取り返し勝利。この時点で敗戦が決まった明大の選手は床に頭を打ち付け、悔しさをあらわにした。大将・辻本は敗れたものの、結果4-3で関大はヤマ場を乗り越え、決勝戦に進出する。
決勝戦で対するは、4月の西日本大会でも決勝で対決した強豪・龍大。先鋒・友中が序盤から果敢に攻めるものの、技がなかなか決まらない。二本を連取されてしまい、敗北からのスタートとなった。そして続く次鋒・玉置、三鋒・北川と3連敗してしまう。もう負けられない状況で、中堅・鳥居が堂々とマットの上に立った。誰もが息をのみ見守る中、鳥居は「自分の練習した成果を出そうと、いつも通りにやった」と、緊張することなく的確に面を突き、関大に1つ目の白星をもたらす。この1勝で関大は一気に勢いづく。三将・本庄、そして副将・西浦へ。西浦は一本先取されるが、なんとか胴突きで一本を返し、残り10秒を切ってから、2本目の面突きを決め勝利。これで3勝3敗。勝敗の行方は大将・辻本に託された。
大将戦。互いに一本を取るが、その後は両大将とも技がなかなか決まらない。辻本は粘り強く敵のすきを待った。そして残り41秒、会場内の誰もが待ちに待った最後の一本は、辻本の面突きだった。その瞬間、審判の三本の赤旗が一斉に揚がり、関大の11年ぶりの全日本制覇が決定した。そして、この決勝戦で熱戦を繰り広げた辻本主将に、最優秀選手賞が贈られた。
一方の女子団体。中川を中心に好調の尾崎、平も活躍し関大の強さを見せつけ、決勝まで順調に駒を進める。
決勝の相手は大市大A。先鋒・平が一本先取されるも二本取り返し、白星でスタートする。続く中堅・尾崎は押さえ込み胴突きを決めたものの、二本を連取され敗戦。1勝1敗で大将・中川に出番が回る。相手は中川が今季2敗していた藤江。不安な気持ちがあったものの、得意の胴けり、試合終了間際に胴突きを決め、勝利を果たした。中川は全試合に出場し全勝。女子は初の全国制覇という偉業を成し遂げた。
▼辻本主将「調子は良くなかった。だが、周りのみんなのお陰で素晴らしい賞を受賞することができた。今年1年、周りの支えがあったからこそ、ここまでやってこれた」
▼本庄「最高のメンバー、最高の結果、最高の気分。自分はもう引退だが、来年も絶対勝てと後輩に伝えたい」
▼鳥居「来年からはじっくり練習し、この優勝を守っていきたい」
▼中川「こんなに嬉しいことはないですね。この調子で来年も優勝したいです」


