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◇関西学生秋季リーグ第7節対近大1回戦◇10月11日◇皇子山球場◇

関大 000 000 002 02=4
近大 001 001 000 00=2(延長11回)

(関)石田、水師、畑瀬-久米
(近)畠、松田、池田、宝利-山野

 目指すは悲願の19年ぶりの優勝。秋季リーグも残すところ1節となった。今日の相手は同じく優勝への可能性を残した近大。負けられない戦いが幕を開ける。

 優勝への大事な一戦。相手スタンドにはたくさんの応援団がつめかけ、アウェーの雰囲気が漂う中、試合が始まる。関大の先頭打者は山口。そんな空気を弾き飛ばすかのように初球をとらえた。しかし、出塁することはできず、その後も得点を奪うことができない。

 一方、関大の先発はエース・石田。1、2回、それぞれ得点圏に走者を背負うも得点を与えない。しかし、続く3回は簡単に2死を取るも次打者に四球を与え、中軸を迎える。ここで踏ん張りたい石田だったが連打を浴び、先制点を奪われてしまう。

 反撃に出たい関大は4回。4番・藤嶋の一塁強襲の二塁打を足がかりに1死一、二塁のチャンスを作る。早い回に追いついておきたいところであったが、後続の打者が続けない。6回には5番・青木拓のあわや本塁打かと思われた痛烈な右越三塁打でチャンスを迎えるも同点に追いつくことができない。

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近大より多くの安打を放つが、好機であと1本が出ない関大。次の得点が勝敗を大きく左右する展開のまま試合は進んだ。

 迎えた6回裏。得点を与えてからは、野手にも助けられ、好投を続ける石田だったが、3、5番に安打を許し、1死二、三塁のピンチとなる。「もう少し、意識しておくべきだった」と振り返った石田。1ボールからの2球目に意表を突くスクイズを決められ、得点を奪われた。重い追加点が関大にのしかかる。

 なんとしても追いつきたい関大はその後も代打・金坂の安打などでチャンスは作るも走塁ミスなどが絡み得点を挙げることができない。相手スタンドのボルテージは最高潮となり、試合のペースを握られる。

しかし、ここから関大ナインの逆襲が始まる。まずは、エース・石田からバトンを引き継いだ水師が好投。圧巻の三者連続三振で相手に流れを渡さない。見事に7回からの2イニングを無失点でしのぎ、9回の攻撃につなげる。打撃陣も水師の好投に奮起しないはずはない。1番山口、2番主将・江原が安打を放ちチャンスメイク。迎えるはリーグ首位打者の3番、西田尚。2ボール2ストライクとなった5球目を弾き返した。打球は右翼手の頭を越える適時二塁打となり、1点差に詰め寄る。

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なおも続くチャンスに主砲・藤嶋。強烈な打球を一、二塁間に弾き返し同点。関大が土壇場の9回に追いついた。ベンチ、スタンドが一体となって盛り上がりを見せる。早瀬監督はこの場面を「本当にたくましくなった」と振り返り、選手たちを称えた。

関大の驚異的な粘りにより、試合は延長戦へと突入する。マウンドには気迫の投球が持ち味の畑瀬。「ゼロに抑えたら負けることはない。気持ちでいった」(畑瀬)。三者連続三振などを含む好投で2回をパーフェクトピッチング。マウンドで何度も雄叫びを上げる、気持ちのこもった投球だった。

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畑瀬の好投に報いたい関大は11回。先頭の山口が右中間を破る二塁打で出塁。

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そして、1死一、三塁となり、勝ち越しのチャンスを迎える。迎えるは頼れる4番・藤嶋。打席に向かう前に早瀬監督から「お前の打席。好きにいってこい」と送り出された。「監督の言葉で気楽にいけた」と藤嶋。初球の真ん中高めの真っ直ぐを強振。

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打球はグングン伸び中堅手の頭上を越えた。一塁から西田尚の激走もあり、関大が2点を挙げ、ついに勝ち越しに成功する。スタンドは歓喜に包まれた。このまま逃げ切り、優勝争いをする両チームの意地と意地のぶつかりあった試合を関大が見事に制した。

試合後、関大ナインの選手たちは喜びを爆発させた。スタンドの選手たちとベンチ入りのメンバーが抱き合って喜びを分かち合った。目指すはリーグ制覇、そして神宮の舞台にいくことだ。主将・江原は「監督、コーチ含めて全員で戦っている。明日も勝つだけ」と意気込みを語った。4回生には最後のリーグ戦。あきらめずに全員野球で優勝をつかみとる。【高橋良輔】

▼早瀬監督
「たくましくなった。チャンスは作っていたけど、めぐり合わせの部分で色々とあって得点できていなかった。振れている印象は受けていたので期待していた。良い当たりも増えてきている。私のサインでもっとつながりが持てるようになればいい。(勝ち越しの場面を振り返って)藤嶋には変にゴロを打たなくてもいい。お前の打席。好きにいけと伝えた。高めのボールだったけど良かった。上位がしぶとくつないでいるので下位につながりができればもっと良かった。水師も本当に良いつなぎをしてくれた。三振、ダブルプレーと内容が良かった。明日チャンスをもらった。みんなでなんとかしたい。勝って、連勝して立命にプレッシャーをかけたい」

▼江原主将
「今日はみんなよく頑張った。自分自身も最上級生として、しっかりと仕事ができた。チームの雰囲気は良かった。なかなか点が取れなかったが、チャンスは作れていた。焦らずという気持ちが9回につなげれたと思う。9回は打順も良かった。監督もあわてることはないと言っていた。(勝ち越しの場面について)藤嶋がいてこその関大の打線。最終節でいい仕事をしてくれた。明日も活躍してくれたらと思う。(優勝に向けて)今日、自分たちができることをできた。ただ、今日は今日で明日は明日。監督、コーチ含めて全員で戦っている。明日は勝つだけ」

▼藤嶋
「4番がフリーで打って打点を稼ぐというのは自分の中のこだわりとして持っている。打席に入る前の監督からの言葉で気楽にいけた。信頼してもらっていると感じた。だから初球の真っ直ぐを振り抜けた。手応えはあったし、距離は十分に出ていたので点は入ると思った。結果的に越えてくれて2点入ったので投手を助けられたと思う。良かった。チームとして9回にあきらめずに良い雰囲気で追いつくことできた。勝たないといけない中で価値あるゲームができた。今日の勢いで連勝して立命にプレッシャーをかけたい」

▼石田
「1点目、2点目ともに点の取られ方が良くなかった。2点目のスクイズは防げたかどうかはわからないが、もう少し意識していたら良かった。試合を通してチームの雰囲気は良かった。打者の人たちが自分たちの力を発揮してくれた。とても頼もしかった。今日と明日勝つというのが目標。明日につながるいい勝利だった。明日へ向けて全ての可能性を頭に入れて準備していきたい」

▼水師
「監督から後半に行くと言われていたので準備はしていた。だから緊張せずにいけたと思う。負けていたので点を与えないことだけを考えた。投げる機会は少ないが、点を与えないことだけを考えてチームに少しでも貢献していきたい」

▼畑瀬
「単純に後がない。9回にみんなが追いついて気持ちが伝わった。ゼロに抑えたら負けることはないので気持ちで投げた。明日も勝って2タテする。全員で勝ちに行く。しっかりとゼロに抑えていきたい」

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