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◇第11回大阪市長杯争奪関西地区大学選手権大会 兼第45回明治神宮大会関西地区代表決定戦◇11月3日◇南港中央球場◇

奈良学園大 000 020 000=2
関     大 102 000 000=3

(奈)川口、花本―松木
(関)石田、畑瀬―久米

19年ぶりのリーグ優勝を果たした関大。関西地区代表決定戦で近畿学生リーグの奈良学園大と激突した。42年ぶりの神宮大会出場を狙う戦いとあって、選手たちは試合前から意気揚揚とした姿を見せる。スタンドは熱気で溢れ、三塁側のスタンドは関大の応援で埋めつくされた。チアスティックが地響きを立てる。

 試合は初回から関大が主導権を握った。トップバッターの山口がストライクの球を全てファウルで粘り、四球を選ぶ。江原が犠打を決め、リーグ首位打者の西田尚を迎える。「甘いスライダーが来たので体が勝手に反応した」(西田尚)。巧みなバットさばきでボールを右翼方向に運んだ。山口が先制の本塁を踏み、本塁上で体いっぱいにガッツポーズを決めた。

 さらに、3回裏。この回の先頭打者は先発投手の石田だ。ダッシュでバッターボックスに向かう。センター方向に弾き返し、出塁に成功する。その後、満塁のチャンスを作って主砲の藤嶋。「自分らしくいけ」と早瀬監督にアドバイスされた。スリーボールとなるが、積極的に打ちに行き、2点適時打を放った。勝負強さはリーグから健在だ。

 3-0とリードを広げた関大だが、5回には大きなピンチを迎える。石田が2点を失い、なおも2死三塁。「ここで踏ん張るという気持ちだった」(石田)。後続を中飛にしとめ、同点は許さなかった。7回の途中からは畑瀬に継投。気迫の投球を見せる。9回2死、最後の打者を見事、空振り三振に仕留めた。

 チームが目標としている3点を取って失点を2点以内に抑え勝利した関大。神宮大会の出場が決定した瞬間、マウンドの畑瀬の下に選手たちが駆け寄り、喜びを分かち合った。「みんな強くなった。頼りになる。信頼できるやつらばっか。そいつらのおかげ」(江原主将)。選手の強い結束力が関大を神宮へと導いた。試合後、ウイニングボールは江原主将から名将・早瀬監督へと手渡される。「全国レベルのステージで自分たちの大好きな野球ができるのはこの上ない財産」(早瀬監督)。関大ナインは神宮球場で最高の野球を見せる。【浦野亮太】

▼早瀬監督
「神宮が懸かっていたので、何とか連れていきたいと思っていた。立ち上がりでスムーズに入れたが、後半に少し流れを持っていかれた。今の力が正直に出ている。最後は粘れて良かった。初めからピッチャーは2人で1試合と考えていた。石田は粘れる投手だが、少し粘りすぎたかなと思う。(就任1年目で)しっかりとしたチームを作ろうと思い、自分の目で足りないところを取り組んできた。選手たちは11カ月くらいの間で本当に成長した。野球に取り組む姿勢が変わり、最後まで諦めずにやり抜く姿勢が身に付いた。レベルが高くなったなと思う。(リーグ戦が終わってから)特に新しいことはせず、今までしてきたことを継続した。実戦から離れていると緊張感を保つのが厳しい。岐阜で2試 合をしただけだが、それでも見えてくる点はあった。ここまで来れたので、もったいないことだけはしないようにと今日を迎えた。(試合中は)毎試合3点取って2点以内に抑えることを目標にしている。そうなってくれたらなと思っていた。守りで粘りながら勝てた。大学生は神宮が1つの大きな目標。私自身は学生時代に縁が無かった。自分もプレーヤーとしてできなかったことをやっている。後輩が全国の舞台でプレーできるのがうれしいしありがたいこと。全国レベルのステージで自分たちの大好きな野球ができるのはこの上ない財産。自分も野球の素晴らしさを感じている。キャプテンの江原はチームを本当に良くまとめてくれた。良いキャプテンシー。私は伝えたいことを江原に伝えておけばそれで任せ られるような存在。素晴らしいキャプテン。執行方針は毎日集合して読んできた。今日は藤嶋。この前の近大戦ではキャプテンに読んでもらった。(大事なことなので)試合前は全部読んでいる」

▼江原主将
「みんな強くなったなと。頼りになる。信頼できるやつらばっか。そいつらのおかげ。キャプテンになって最初はやらなやらなで苦しんでいた。でもみんな言わんでも支えてくれた。僕が気難しい性格だが、藤嶋がうまくやってくれた。4回生はみんな就活組も就活後にすぐ帰ってきてくれた。トスであったりバッピ、準備であったり整備であったりかなりきついと思うが、やってくれる。その分僕たちの練習時間を増やすことができるのでいるかいないかではだいぶ違う。秋は一戦一戦チームとしてどんどん良くなっていると実感できた。1年間毎日読んできた執行方針が耳についている」

▼藤嶋
「やっぱり3対2だったなと思った。2点以内に抑えて3点取るのがチームのやり方。3対2のままでいけるやろと思っていた。最後はやばいかなと思ったが、畑瀬が抑えてくれた。みんなで守り抜いて勝てたので良かった。まだ点を取れる場面はあった。これでは全国で通用しない。自分は1年の秋から出させてもらったので、これまでも自分が打てたら(神宮に)行けたかもしれないという悔しい気持ちをぶつけた。打ったのは外のストレート。『自分らしくいけ』と監督に言っていただいて、ネガティブになることなく打席に入れた。立命大が同大に負けてのリーグ優勝だったので、もらったチャンスだと思っている。常に挑戦者の気持ち。当たって砕けたらそれはそれだけ。神宮大会は良いピッチ ャーばかりだと思うので、自分が打線を引っ張っていきたい」

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▼畑瀬
「石田が思ったよりも粘ってくれた。8回に石田がランナーを背負ったら行くぞと言われ、準備はしっかり出来ていた。全部直球しか投げていない。昨日からまっすぐが走っていた。相手もストレートが合っていなかったので押していこうという感じだった。打ち損ないを狙うと逆に打たれるので、腕を振って投げた。野球人生で、優勝とかマウンドに集まるようなことがなかったから、あの場所にいれて素直に嬉しい。早瀬監督や江原に着いてきたことが報われた。フォーク主体だと苦しい場面で勝負できなかったと思う。自分の真っすぐを信じろと監督に言われたので、今の自分がある。まっすぐで放ったらどれだけ有利かを教えてくれた。神宮出場で満足するのではなく、出るからには全国制覇を目指す。負けたら終わりだから、全力で投げたい」

▼石田
「高さだけ意識して初回からしっかりできた。先頭に打たれたが、あればバッターがうまかった。変化球を打たれたが、3番は三振を取れたのでいけるなと思った。2失点は投げ急いだという意識はあったが結果論。2点取られた時はここで踏ん張るという気持ちだった。調子は悪くなかった。セットに入っても応援が見える。良い意味で応援が力になった。(投球の意識について)タイミングを外すことを大事にしている。タイミングを外せたら打ち崩せる。オープン戦から取り組んできたが、夏のオープン戦からしっかりタイミングを外して投げられるような感覚がついた。バッターとの間合い、セオリー通り投げられるかどうか。(神宮について)関大野球部として初めてのマウンド。優勝自体めっ たにできないことで、こんな経験はできない。めったにこれない場所。今しかないと思って出せる力を出したい」

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▼西田尚
「うれしい。(先制打は)甘い球には積極的にいこうと思っていて、甘いスライダーが来たので体が勝手に反応した。試合前は緊張していたが、始まったら緊張がほぐれて自分のプレーをするだけだと思っていた。守備では声を出してピッチャーを勇気づけて、打撃では自分のスイングをする。ボール球を振らずに甘い球を仕留める意識が結果につながっている。今の状態を下げずに、もっと上げていけるようにしたい」

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