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◇関西大学A・Bリーグ入替戦◇12月13日◇鶴見緑地球技場◇
【前半】関大15-0大体大
【後半】関大24-0大体大
【試合終了】関大39-0大体大

 Bリーグを圧倒的な強さで制した関大。2季ぶりのAリーグ復帰を懸け、Aリーグ8位の大体大との入替戦を迎えた。歓喜の瞬間を関大側の応援席は、歓喜の瞬間を見ようと駆けつけた多くの観客で埋まった。

 関大陣内に向かって風が吹く前半。キックチェイスでチャンスをうかがうが、立ち上がりは両チームとも好機を作れない。試合が動いたのは20分。関大はWTB増田が右サイドでゲインすると、左BKへ展開。最後はFB吉田が左隅へ飛び込み、先制トライを挙げた。均衡を破る一撃に関大側のスタンドは大盛り上がりを見せた。
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 大体大の強力なFWに関大は人数をかけてしっかりと対処し、ブレイクダウンで劣らない強さを見せる。堅実なプレーで相手に攻撃のペースを作らせない。すると、関大は31分に何度も力強い突進を見せていたLO辨天(べんてん)が抜け出し、右中間へトライを奪った。その5分後にもキックを絡めた攻撃からCTB岡橋がトライを挙げ、15-0で前半を終える。
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 後半も関大の堅守が光る。FL柴田が強烈なタックルに入ると、HO倉屋がしっかりと相手のボールに絡みノットリリース・ザ・ボールを誘う。そこから再び敵陣に攻め込み、SO田村が縦を突くと、サポートに走っていた岡橋がショートパスを受け2個目のトライを奪う。
しかし、その後は自陣で耐える時間が続く。相手FWが次々と縦へ突破を図るが、関大は粘り強い守備で応戦。自陣ゴール前5m地点での相手のモールをPR桃尾、尾池らが中心となって押し返す意地を見せた。LO杉岡やFL生島らの再三の好タックルでピンチを切り抜ける。
大体大の反撃を耐えしのいだ関大はさらなる攻勢に出る。27分にはターンオーバーから吉田がトライ。39分にはCTB松本のトライが飛び出す。さらにロスタイムに突入した41分、自陣10m付近でのスクラムから№8豊田がボールを持って左サイドに抜け出し、WTB竹中へラストパス。竹中が快足を飛ばして約50mを独走し、左隅へトライを決めた。コンバージョンゴールは失敗したものの、ここでノーサイドの笛が響く。関大フィフティーンと応援席は歓喜に沸いた。
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 昇格を決め、豊田主将は「最高の気分です」と笑顔で話した。また、持ち味のディフェンスを存分に発揮しての完封勝利に「完璧だった」と振り返る。「今日は全員にMVPをあげたい」(桑原監督)と指揮官も上機嫌で選手たちをたたえた。スクラムやタックル、ディフェンスでのコミュニケーションなど基礎を磨き上げた成果を発揮し、最高の形でシーズンを締めくくった関大フィフティーン。来季は強豪がひしめくAリーグに戦いの場を移す。5位以内に与えられる大学選手権の出場権獲得を目指し、新たな挑戦が始まる。【吉見元太】
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▼桑原監督
「リーグ戦は長く、けが人との戦いがしんどかったが、やれることをやって自分たちの力を出し切ることを目指していた。結果がついてきて良かった。今年のチームはディフェンスが良かった。昨年もいいチームだったが、けが人に泣かされた。今年はけが人が少なく、よく持ちこたえられた。選手たちには『よくやった。けど、来年Aリーグで大学選手権にいくのが目標だ』と声をかけた。(監督が選ぶチームのMVPは)キャプテンの豊田だが、今日は柴田、生島の両FLも良かったし、杉岡も抜群。今日は選べない。全員にあげたい。今年やってきたことは間違ってないと証明できた。来年は厳しい練習をしてフィットネス、フィジカルを鍛えて、強いチームを作っていく」

▼豊田主将
「最高の気分です。相手はFWが強いチームなので、FW戦で前に出られないようにして、体力勝負でバテさせて走り勝つことを目指した。作戦が完璧に決まった。今年は基本的なことがどれだけできるか、ディフェンスやタックルといった基礎をしっかり見直して来年につながるような練習をしてきたし、今日は完璧だった。試合中はずっと気持ちが乗っていて、自分たちのペースで相手に何もさせず、沈むことなく最高のテンションでできた。(来年に向けて)去年はBリーグに落ちているので、それは絶対ないように、上のレベルでしっかり戦って大学選手権に出てほしい」

▼吉田
「勝ったので素直にうれしい。みんなのディフェンスが決まって0点に抑えられた。風があったので、まっすぐ蹴ってキックチェイスでチャンスを見つけて攻めようと意識した。前半は何個かミスがあったので、それが修正できればもっと良かった。攻撃ではミスなくつないで、相手の走れない選手のところを突いてトライを取れた。攻め方が良かったと思う。せっかくAリーグに上がったので、後輩が選手権に出て関東の強いチームと戦う姿が見たい」

▼倉屋
「最高です。関大らしさが出ていた試合だった。今年上がったので、来年は選手権目指して頑張りたい」

▼尾池
「フィールドプレーが光っていた。1年間やってきたことが出せた。これが勝因。全勝優勝してAリーグに上がるのを目標にやってきた。チームとして1つになれたきっかけになった。(来年の目標は)絶対、選手権」

▼辨天
「勝ててうれしい。今までやってきたことを精一杯出し切ろうと思って試合に入った。スクラムやラインアウトの基礎を磨いてきて、大体大ともやり合える自信があったので、正々堂々向かっていった。来年は大学選手権出場を目指して、チーム作りや基礎から土台を作っていきたい」

▼岡橋
「最高です。自分のトライでチームにちょっとでも貢献できたので良かった。ディフェンスが良くて、相手を0に抑えられたのが良かった。AリーグとBリーグは力の差が違う。普段から激しい練習をしていた。やっと上がったので落ちないように、僕らが戦っている姿を4回生の方々に見ていただきたい。チームが1つにまとまって勝てるように頑張りたい」

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