攻守で存在感をアピールしたMF岡崎

◇第33回総理大臣杯全日本大学トーナメント2回戦対国士舘大◇8月3日◇大阪長居第2スタジアム◇

 1回戦の筑波大戦を5-1と快勝し、2回戦に勝ち上がった関大。対するは清水主将が「入学してから全国大会でずっと負けている相手」と話す国士舘大だ。昨年のインカレでは1回戦でPK戦の末に敗れた因縁の相手。インカレからの成長を見せるために、そして全国優勝するために絶対に落とせない一戦に選手は挑んだ。

 立ち上がりからボールをキープし、関大の優勢で試合を展開する。特に目立ったのは左サイドハーフで起用されたMF岡崎。島岡監督も「いろいろな組み合わせができる選手。プレーに変化がつけられる」と高い評価だ。ユース時代のDFからMFへのコンバートだが難なくこなす。初戦でも活躍を見せた彼が攻撃の起点を作りチャンスを演出。25分に、FW佐藤がキーパーと1対1になるチャンスを得るもののGKのセーブに阻まれゴールとはならない。その後もパス回しで国士舘大を翻弄する関大。しかしオープンスペースを作らない相手DFに攻撃の芽を摘み取られる。相手を押し込む関大だが決定機をフイにし、得点は無く0-0で前半を終えてしまう。

 ハーフタイムの間、島岡監督は「全半のちぐはぐさを打開するのはお前ら次第や」と選手を鼓舞し、ピッチに送り込んだ。後半開始後はしばらく両チームの中盤での持ち合いが続く。その後は関大の華麗なパス回しからの前線への押し込み、国士舘大はMF柏を中心にカウンターでの攻撃姿勢を続ける。後半35分、関大はCKのチャンスを得るが相手DFがクリア。しかしその6分後、ついに試合が動く。スローインからボールはペナルティエリアにいたDF平野へ。「藤澤がロングスローを投げられるので中であわせようとした」(平野)。自然と振り抜いた右足サイドボレーでシュート。ゴールネットを揺らし、待望の先制点をもぎ取る。「何とも言えない嬉しさがあった」(平野)。後はこの1点を守るだけの関大。その後は得意のパス回しで相手を翻弄し続け、ついに終了のホイッスル。関大は準決勝進出を決めた。

DF平野は得点を決めインカレの悔しさを晴らした

 「重要な試合で最後の最後で点をとっているのは昨年と違うところ」(清水)。昨年からのチームの成長を相手に見せ、勝利を収めた。準決勝の相手はアビスパ福岡に特別指定選手として登録されているFW永井を擁する福岡大。「永井を想定したらゴールが入っていたところがあるので、DFとして準備不足を解消して挑みたい」(平野)。今まで以上にDFラインの力が重要になってくる。関大はあと2勝に迫った大学NO.1の称号を獲得するために歩みを止めることはない。

▼島岡監督「苦しい試合だった。自分たちの立ち位置や物事をもっとしっかりとしないといけない。インカレのリベンジは果たせたが内容では甘さが出た。できるだけボールを長く持てと指示した。そのことがいい攻撃につながったと思う。疲労はあるが、どこも状況は同じ。選手には次戦まで体力回復に努めてほしい」

▼清水主将「勝ててうれしい気持ちでいっぱい。相手とはモチベーションの作り方の違いで勝っていた。ホームの利点も活かせた。前半はふがいなく、後半は引き締めて入った。臆病にならず、ラインをコンパクトに攻められた。技術面では劣っていたが運動量、スピードではこちらが勝っていた。優勝して日本のサッカー界を驚かしたい」

▼平野「(決勝点は)コースを狙うというよりただ押し込んだだけ。昨年のインカレ(国士舘大戦)では僕がPKを外して負けているので、あのゴールにはいろんな思いがつまっていた。リベンジできてよかった」

関西大学 国士舘大学
GK  児玉 剛 GK  山田賢二
DF  田中雄大 DF  天野恒太
DF  清水孝太 DF  川邊裕紀
DF  平野史明 DF  濱屋祐輝
DF  宇佐美宏和 28 DF  後藤大地
25 MF  岡崎健哉 10 MF  柏 好文
13 MF  西岡謙太 24 MF  佐藤優平
21 MF  田中裕人 MF  小島暢明
MF  藤澤典隆 11 MF  伊東 俊
FW  佐藤悠希 17 FW  松尾昇悟
17 FW  金園英学 FW  高橋 大
SUB
22 GK  井川貴光 GK  内藤圭佑
20 DF  川野大介 26 DF  綿貫直人
14 MF  辻井雄佑 29 DF  加藤忠章
11 MF  中村祐哉 14 MF  先崎勝也
19 MF  西口大輔 23 MF  蓮沼優
26 FW  板倉大地 12 MF  吉野峻光
18 FW  保手濱直樹 18 FW  菊池 亮

交代 【関大】64分田中裕→辻井、岡崎→中村    
    【阪南大】63分高橋→菊池 88分佐藤→蓮沼

このページの先頭へ