◇春季リーグ第5節対同大◇5月3日◇万博スポーツ広場◇
関 大 300 030 0=6
同 大 000 003 0=3
(関)小林―藤井
(同)垣迫、川根―永見

 小林の意地の投球がチームの入れ替え戦出場の危機を救った。エースが本来の投球を見せ、3失点完投。打ち込まれた3・4節の姿はそこには無かった。エースの称号をはく奪されかけていた小林が意地とプライドを見せた。

 この試合に負けると2部降格の入れ替え戦出場の危機に立たされていた関大。それだけに「この試合に懸けていた」と山﨑主将が話すとおり、全員の意識が違っていた。初回からその効果は現れる。先頭は前日のミーティングで「絶対に(先頭で)出塁する」と話していたという小野。その小野が初球を叩きつけラッキーな内野安打を生む。山﨑も「責任感が強い」と一目を置く存在がチームに勢いをもたらすことになる。その後暴投、四球と相手のミスが続きチャンスを拡大する。この場面で打席にはチームで最も頼りになる男・川口。1-0からのボールを完璧に捉え、打球は中堅手の左を破る2点適時打。「上位が塁に出てくれたので返せて良かった」(川口)。さらに続く鈴木、瀬戸にも連打が生まれ、スコアボードの1回の表に3点を刻む。

 あとはこの得点を守り抜きたい関大。先発はここ2試合満足のいかない投球の続く小林だ。それでもこれまで全試合追いかける展開だった関大に待望の先制点が入り、「流れに乗りたかった」(小林)。
盛り上がるチームの雰囲気に後押しを受けマウンドにあがった小林は1・2番を内野ゴロ2つで料理する。しかし安打と野選で1・2塁のピンチを招く。さらに続く5番打者の打球は小林を直撃する。記録は内野安打となるが2塁走者が3塁で飛び出しタッチアウト。スリーアウトとなりラッキーな形でこの回を抑える。点を取ってくれたあと無失点で抑え、流れを相手に渡さない。

 2回裏も3人で料理すると3回裏。二死2塁で3番打者を迎えた。甘く入ったところを打たれ高々と舞い上がった打球はフェンス直撃かと思われたが右翼手・小野がジャンピングキャッチを見せ、好投をみせる小林を盛り立てる。

 追加点のほしい関大だったが同大・垣迫の安定感のある投球に2回以降安打すら放てない。そんな中、5回表は先頭の小野からだった。フルカウントからの6球目を流し打つと左翼手のグラブの先に落ち長打。俊足の小野は2塁、3塁を迷わず駆け抜け悠々ホームイン。今日乗りに乗っている男が追加点の走本を放つ。さらにチャンスを拡大し6番・瀬戸にも今日2本目となる適時打が生まれ6-0。勝負を決定付ける。この中盤での追加点に「3点では危ないと思っていた。あれで気持ちの余裕ができた」(山﨑)

 その裏の同大の攻撃。昨年の覇者が実力を発揮する。一死1塁から失策を挟み3連打。3点を失うとさらに四球を与え二死1・2塁のピンチが続く。ブルペンでは藤井が準備していたが主将の采配は迷わず続投。小林はその期待に応え後続を内野ゴロに打ち取る。「気持ちで乗り切った」(小林)。

 続く6回のマウンドにも小林が上がった。信頼感を取り戻すために必死の投球を見せる。「藤井に代えようかと思ったが、いけるとこまでいってくれという気持ちで任せた」(山﨑)。3塁に走者を置くも得点は与えない。捕手・瀬戸は「今日は気持ちを切り替えて最低限のピッチングをしてくれた」と話す。
最終回ももちろん続投。昨季チームを2部優勝に導いた右腕がうなる。最後の打者も中飛に打ち取り試合終了。今季全試合に登板している藤井のリリーフを仰ぐこと無く最終回まで投げきり勝利を収めた。不動のエースだった昨秋を思い出させる快投だった。

 結果1部での戦いは2勝2敗の3位。強豪校揃いのなかで堂々たる結果だった。しかし「優勝を目指していたので悔しさはある」(川口)。

 次の戦いはインカレ予選。4年生にとって、最後の舞台となるインカレ出場は絶対条件だ。山﨑も「地元で開催されるので最後は故郷で終わりたい。絶対にインカレに行きたい」意気込む。今日のように投打ががっちりかみ合った試合をすれば、結果はおのずとついてくるはずだ。

▼山﨑主将「先頭バッターが塁に出れたことが勝負の決め手になった。審判も甘くて、運も味方につけれたと思う。6回は裏で3点返されても落ち着いて守れた。小林は要所要所をよく抑え頑張ってくれた。6、7回は代えようか迷ったが結果的に代えなくてよかった」

▼瀬戸「昨日はバッテリーで試合を作れなかったが今日はうまくいって良かった。(1部での戦いは)2部とは全然違った。1つのミスで試合が左右されやすい。勝ちたい相手には勝てたけど、もっと立命や京産などに勝てるチームにならないと」

▼川口「(初回のタイムリーは)ずっと先制され追いかける試合が続いていたので打ててよかった。今日は先制し、投手が粘って中押しと理想的なゲーム展開だった。(今季のチームの成績は)満足はしていないが今後につながるリーグだったと思う。もっと投手陣を強化し守り勝つソフトで秋は優勝できるようにしたい」

▼小林「今日は絶対に勝つ気持ちをもって挑んだ。球も走っていなかったが気持ちで乗り切った。今季は自分の調子が上がらずチームに迷惑をかけていた。秋は今季負けたチームと互角に戦えるような実力と自信をもって挑みたい。」

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