◇平成26年度関西学生秋季リーグ戦◇9月20・21日◇マリンテニスパーク・北村◇

今春のリーグ戦では史上2回目となる関西優勝を全勝で飾ったソフトテニス部女子。春・秋連覇の懸かる今大会は、これまでも団体メンバー入りしている実力者・村上を新主将とし、3年生以下の新チームで挑む。絶対的エースの佐々木真・田中組をはじめとする4年生が抜けたことは戦力的に大きなダメージであるが、今年のモットーである「チーム力」でメンバー、応援全員で頂点を目指す。
初戦の相手は春季6位・立命大だ。格下の相手だけに負けるわけにはいかない。1番手は村上・岡田組がエントリー。序盤は互いにかみ合わず、簡単に点を許していたが、ゲームカウント0-2で迎えた3ゲーム目は岡田のボレーが冴えわたり、ボールカウント4-0で流れをつかんだかに思えた。しかし、4、5ゲーム目はデュースにもつれながらも、取りこぼし、初戦を落とした。3本勝負のため、残り2戦は負けられない。続く、シングルスでは佐々木美が登場。1年生からレギュラー入りし、経験を積んできた。安定感のある試合運びで、ゲームカウント4-1で圧勝し、3戦目に繋ぐ。勝敗を委ねられた髙野・内藤組。クロスサイドでプレーすると有利なサウスポーの髙野とシングルスもこなす内藤は、前衛を付けずストローク力を売りとしたダブル後衛のプレースタイルだ。ゲームカウント1-1から抜け出したのは関大。相手後衛との打ち合いを制し、主導権を握る。これを機に一気にモーションをかけていく。髙野の強気なパスショットで相手は翻奔(ほんろう)し、内藤も粘りのあるラリーで流れを手繰り寄せた。最後は髙野が強烈なストロークをたたき込みゲームセット。2勝1敗で勝利を挙げた。

2節目の天理大はパワフルなプレーが特徴だ。「立命大と天理大は絶対に勝っておきたい相手」(村上)。1番手の佐々木・岡田組は春季の優勝時にもペアを組んでいる。佐々木が繋いだストロークを岡田の絶妙なボレーで仕留めていく。1ゲーム目を先制するも、ここから波に乗りきれない。単純なミスが重なり、突き放されていく。逆転を許し、ゲームカウント1-3と追い込まれた。気合いを入れ直し、佐々木のナイスレシーブが連発するなど1ゲーム取り返す。しかし、焦りからか思うようなコースに飛ばない。そのまま立て直すことができず、黒星発進となった。内藤が次はシングルスで魅せる。ゲームカウント2-2から回転のかかったボールで相手のミスを誘い、ゲームを取得。勝利まであと1ゲームと迫った。しかし、次ゲームは相手の好レシーブで追いつかれ、ファイナルゲームにもつれる。互いに点を奪いあい、ボールカウント5-5。内藤のサーブから長いラリーが展開される。相手が内藤のバックサイドにボールを集中させてくる。内藤も何度も食らいついていく。そして相手が根負けし、ネット。大きな1点を奪い、マッチポイントを握った。しかし、このチャンスを生かせず、6-6のデュース。さらに1点を加えられ、逆にマッチポイントを取られてしまう。イーブンに戻したいところだったが内藤のレシーブは無情にもアウト。3戦目の村上・賀川組は村上のミスのないストロークと新戦力・賀川の抜群のボレーでゲームカウント4-2と圧勝するも1勝2敗で黒星を喫した。

初日最終戦は最多リーグ優勝を誇る松蔭女大。優勝争いに残るためにも、勝利は必須だ。1番手は村上・賀川組。相手の立ち上がりのミスに付け込み、1ゲームを先取するも、第2ゲームから2人の息がかみ合わず、リードを奪われてしまう。しかしここから立て直し、賀川のスマッシュや村上のコースを狙ったレシーブで2ゲーム奪い返し、3-2で先に王手をかける。第6ゲーム、ボールカウント2-0でリードし、さらに勝利へと迫ったがここからまさかの4連続失点。勝敗はファイナルゲームに。勢いはそのままに流れは相手が優勢。最後まで引き戻すことができず、敗れてしまった。シングルスでは佐々木が満を持して登場。声援もより大きくなる。試合は佐々木のサーブから始まった。回転のかかったカットサーブは大きな武器になるが、相手はレシーブをすべてコート前方に落としてくる。シングルスのため前衛がついていないので前方に落とされると走り込んでも追いつけない。1ゲーム目を奪われるも、佐々木も反撃を仕掛ける。レシーブから積極的に攻撃し、ストレートに打ちぬいて圧倒する。ボールカウント4-0で奪い返した。しかし、互いにレシーブゲームを取り合い、ゲームカウント3-3で村上・賀川組と同じくファイナルゲームに突入する。激しい打ちあいもあと一歩で決まらず、序盤で5連続失点。これが緒を引き、白星を挙げられなかった。3番手髙野・内藤組がゲームカウント4-0で快勝するも1勝2敗で初日を終えた。

リーグ2日目。1日目終了時点で暫定5位の関大も、上位混戦により今日の金蘭大戦、関学大戦に勝利すれば、優勝の可能性はある。ミーティングで村上は「向かっていく気持ちで行こう」と士気を高めた。

2日目初戦の金蘭大は伸びのあるストロークが特徴だ。1番手髙野・内藤組は勝って勢い付けたい場面。積極的に攻めるも相手ボレーに苦しめられる。何度も食い下がるもゲームカウント1-4で敗北。続くシングルスの佐々木は実力の差を見せつけゲームカウント4-1で勝利した。勝敗が決まる3番手は村上・岡田組。今日の2人は絶好調。コースを狙った村上のストロークで試合を先行すると岡田も調子を上げてきて、リーチを生かしたボレーを何本も決めた。猛追する相手を振り払いゲームカウント4-2で金蘭大から勝ち点を得た。

互いに2勝2敗で迎え、事実上の2位決定戦となった最終・関学大戦。村上・賀川組がコートに向かう。1ゲーム目から強気に仕掛け、関大のペース。一時相手前衛に捕まるも、ゲームを一つも落とすことなく完勝し、チームに勢いをつけた。シングルス・髙野がストレート負けし、最後は佐々木・岡田組だ。春リーグでは若いペアながらチームの勝ち頭として優勝に貢献した。試合は拮抗(きっこう)で進む。1ゲーム目は落としてしまうも、第2、3ゲームを取得し、試合を優勢に進めていく。しかし、相手も実力者。簡単には勝たせてくれない。第4、5ゲームでは相手のボレーに苦戦し、ゲームカウントは2-3。あと1ゲームに追い込まれる。気合いを入れ直し、2人でハイタッチをして第6ゲームが始まる。佐々木が気迫のこもったストロークで繋ぐと岡田が相手の足元に落とす完璧なボレーで会場を沸かした。ボールカウント3-1で「1本締める」と仲間たちが叫ぶ。しかし、これはネット際からチャンスボールをたたき込まれ、3-2。佐々木のボールわずかにネット。3-3のデュースに持ち込まれる。互いにアドバンテージをつかみ、戻されで、5-5からアドバンテージを取ったのは関学大。5-6となり、緊張が走る。打ちあいから、相手後衛前方からクロスへたたき込まれたボールに手が出せず、ゲームセット。関学大に敗れ、リーグ通算2勝3敗の関大は1位から5位へと転落した。

連覇を念頭に置き、挑んだ秋リーグ。新チームにとっては苦いデビュー戦となった。しかし、昨春6位から、昨秋2位、そして今春1位となった実績がある。追われる側から、再び追いかける側になった。春からは有力新人が加入することが決まっており、戦力面での向上が見込める。再び女王となるべく、関大ソフトテニス部女子の新たな1ページが始まった。

▼村上主将
「主力選手が抜け、ダメージは大きい。旧チームが(秋2位、春1位)よかったのでその分プレッシャーもあった。雰囲気はよく、みんなで闘うことができた。1日目立命大、天理大には絶対に勝たなければいけなかった。勝てる試合を落としもったいなかった。2日目は佐々木・岡田組が気持ちで負けてしまっていた。今リーグからレギュラー入りした賀川や髙野はよかった。優勝のためにはもう1本の粘りが足りない。春からは有力新人が入ってくる。その新戦力に負けないように、そして、昨年の戦績を今年のモットーである〝チーム力〟で越えていきたい」

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