全日本王者となった白草

◇前期プレイバック・重量挙部◇

 常にどの大会でも優勝を果たし、関西だけでなく、全国、世界でも活躍の場を広げる関大重量挙部。今年度に入ってからも勢いは止まらない。4月からの戦績をプレイバック!

 まず、今年度初の全国大会である第57回全日本学生個人選手権大会・第23回全日本女子学生選手権大会(5月13~15日 はびきのコロセアム)では、 日本中の強豪たちが集まる中、女子53㎏級の中井、77㎏級白草が表彰台に上がった。

 中井は、けがから復帰したばかりにも関わらず、試合に挑んだ。スナッチでは、自分のペースを保つことができず、「気持ちばかりが焦っていた」(中井)。トータル156㌔の3位に輝くも納得のいかない結果となった。

 男子77kg級では、エース白草が活躍。スナッチを135㌔で終えると、ジャークでは1回目の160㌔を余裕の表情で挙げきった。続いて、165㌔を成功させると、「まだいける」(白草)。自己記録更新をかけ、170㌔に挑戦する。会場にも緊張が漂う中、慎重に持ち上げ、見事成功。ジャークとともに、トータルの記録も自己ベストを更新しての優勝となった。

 今大会では、男子77㎏級で白草が優勝、女子では69㎏級今永が2位、53㎏級で中井が3位と大健闘を見せた関大。しかし、記録を残せなかった選手が3人も続出し、個人個人の課題も見つかった大会となった。

 2週間後の5月29日に行われた第27回関西学生選抜選手権大会(関西大学重量挙場)では、6人中4人が表彰台に上がった。特に白草、西中が大活躍。白草はスナッチで1、2本目を軽々と持ち上げると、3本目には137㌔を挙げ切り、今大会でも自己記録を更新する。さらに、ジャークでも167㌔をマークし、合計304㌔で優勝。大会新記録を樹立させた。

 一方の西中は、記録へのプレッシャーからスナッチの1、2回目を失敗するも、3回目には気合いを入れ直し、123㌔をマーク。ジャークでも3回の試技をすべて成功させた。本来の力を全て出し切り、トータル275㌔。自己記録を更新し、準優勝。ワンツーフィニッシュを決めた。さらに白草は、今大会の最優秀選手賞に選ばれた。
また年に1度開催される関関戦が6月5日に関西学院大学重量挙場で行われた。今年も関大は35-11で圧勝し、関大の勝利に貴重な1勝を届けた。

 そして、運命の一戦を迎えた。第71回全日本選手権大会(6月24~26日 さいたま市記念体育館)である。社会人も参戦する日本で一番大きな大会に関大のツートップである77㎏級白草と西中が奮闘した。

 「入賞できるような記録じゃなかった」と振り返る白草。自身の記録を更新しても、優勝は考えもしなかった。しかし、大会は予想外の展開となった。優勝候補の社会人選手が連続して失敗し、試技を終え、トータル306㌔をマークしていた白草がまさかの優勝。学生王者の白草が真の日本王者となった瞬間だった。

 一方、今大会初出場の西中も、いつも以上に緊迫した雰囲気の中、物おじせずバーベルを挙げていき、合計171㌔。初出場で4位入賞を果たした。

 前期最後の試合となるのは、第51回西日本学生選手権大会・第11回西日本学生選手権大会(7月8~10日 はびきのコロセアム)。今年度初の団体戦だ。女子58㎏級では、山本がスナッチ、ジャーク、トータル全てにおいて、大会記録を更新させ、自身をつけた。また、女子69㎏級の尾崎も自分の調子を取り戻し、ジャークにおいて3回連続で大会記録を記録する快挙を果たし、トータル190㌔で優勝。

 77㎏級では、全日本出場を果たし、着実に力をつけている西中が優勝すると、77㎏級の全日本王者である白草が88㎏級でも大活躍を見せた。続々と試技が終わっていく中最後に登場し、スナッチの3回目には138㌔を挙げ切り、自己記録を更新。ジャークでも王者の貫録を見せつけ、トータル166㌔で優勝となった。

 最終的に関大の団体成績は76点で6位となり、「もう少し上にいけると思っていたが、だめだった。個人の底上げをして、秋のインカレではⅠ部に上がりたい」と藤本主将は今大会を振り返り、前を見据えた。

 前期で一番活躍したのは関大のエースであり、日本王者となった白草だ。今年度に入り、出場した大会では必ず優勝。この勢いは誰にも止められない。8月に中国で行われるユニバーシアードでも、入賞するため、さらなる筋力トレーニングを積み、試合に備える。そして、西中は今年度に入って着実に実力をあげ、白草とともに関大を引っ張る存在となった。
秋には新人大会、そしてインカレを控える。インカレではⅡ部優勝を果たし、再びⅠ部の舞台で戦えるように部員が一丸となり、奮起するに違いない。彼らの戦いはまだ終わらない。

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