◇第39回内閣総理大臣杯 平成25年度全日本大学レスリング選手権大会◇11月10日◇金岡公園体育館◇

10月9日から2日間にわたって開催された全日本選手権。2日目のこの日は84kg級・村上、96kg級・薮中、120kg級・角原の3選手が出場した。強豪がひしめく関東勢との戦いが注目される。

まず登場したのは角原。開始30秒、片足タックルから相手を場外に出し1点を先取する。しかし、相手が反撃に出ると、それを止められず連続ポイントを許す。第2Pもペースをつかめず、2-10で初戦敗退となった。

続いて薮中が挑む。1回戦、先に2点を奪われるが、バックを取りすぐに同点。すると、そのまま4回続けてローリングを決め、10-2でテクニカルフォール勝ちを収めた。続く準々決勝では、序盤に4点を奪われる苦しい展開。その後、足の取り合いからバックに回り1点差まで迫ったが、その瞬間に相手が体を入れ替え、そのままフォール負けを喫した。薮中は敗者復活トーナメントの2回戦へまわる。すると、その試合をフォール勝ちで制し、勢いをつけて3位決定戦に臨んだ。
序盤から薮中が一方的に攻め続ける。すると、相手にアクションタイムが宣告され、30秒間猛攻をしのいだ薮中が1点を挙げた。そのまま1-0で第1Pが終了。第2Pになると一転して相手が攻撃のペースをつかむ。バックを取られ逆転を許すと、連続でポイントを奪われる。試合終了間際の渾身のタックルもかわされ、1-8で敗戦。準々決勝と3位決定戦のいずれも関東勢の壁に阻まれたが、5位入賞の好成績を残した。

最後に登場したのは主将を務める村上。先月、西日本選手権の74kg級で優勝し、もっとも勢いにのっている。1回戦で完勝を収めると、準々決勝で国士舘大の長と対戦。接戦となり4-4で第2Pを迎えた。左足を取られると、相手にテイクダウンで2点を追加されてしまう。さらに体を持ち上げられそうになるが、なんとか回避。しかし、その後も攻めあぐねる厳しい状況にじわじわと追い詰められていく。それでも最後まで気持ちを切らさなかった。「最後は捨て身技しかない」(村上)と残り時間3秒でがぶり返しを敢行し勝負に出る。これが見事に決まって土壇場で同点に追いつき、その瞬間に第2P終了のブザーが響く。ここで相手がチャレンジ(ビデオ判定の要求)に出たが失敗に終わり村上が1点を獲得。7-6で逆転勝利を収め、準決勝進出を決めた。
準決勝の相手は早大の北村。実力者相手に自分のレスリングをさせてもらえず、第1Pでテクニカルフォール負け。村上はマットに倒れたまま頭を抱え、悔しさを見せた。
この大会での自己最高位は5位。その更新をかけて3位決定戦に挑む。相手はまたしても関東勢・青学大の山原。第1Pは互いにテイクアクションの警告を受けるなど、攻め手を欠く展開が続いた。だが、第2Pは足を使い、動き回って互角の戦いを繰り広げる。3-3で終盤に差し掛かると、ラスト10秒で両者の猛攻が始まった。村上がタックルから相手の体を返し2点を追加。相手もすかさずバックを取り1点を返すが、そこで試合終了のブザーが鳴る。相手のチャレンジ失敗もあり、6-4で勝利。接戦で強さを見せ、見事に3位をつかみ取った。傍で見守っていたチームメートが歓声を上げ、村上と喜びをともにした。

村上は12月の天皇杯への出場が決まっているが「まずはリーグ戦に照準を合わせる」とチームとして目の前の戦いに集中する姿勢を見せた。村上が主将として目標を示し、それに向かって全員が邁進するレスリング部。進化を続ける彼らの戦いに今後も注目だ。

▼村上主将
「今までずっと5位だったので、3位はうれしい。組み合わせを見たときに『狙える!』と思った。合宿中に足を使う戦いで良い感触を掴めて、今大会に活かせた。(準々決勝では)最後は捨て身技しかないと思っていた。苦しくても勝てたのは時間を見ながら技を出せたことと落ち着いていたこと、相手も強いので気持ちの部分が大きい。天皇杯は高校時代から出ているが1勝もできていない。今年は自信がついたし、欲を出していきたい。でも、まずはリーグ戦に照準を合わせていく。」

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