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◇平成26年度関西学生選手権大会◇9月28日、10月4・5日◇新西宮ヨットハーバー◇

【470級】
2位 関大 244点

【スナイプ級】
優勝 関大 192点

【総合成績】
2位 関大 436点

 関学大との差を埋められず470級、スナイプ級、総合成績ともに2位に終わった8月の関西学生夏季選手権大会から2ヵ月。課題のスタートを磨き今大会に臨んだ。今大会は3日間に渡り各種目3艇のチームレースで全11レースが行われ、4つのマークを通過していく。ゴールした着順をそのまま得点に換算する低得点方法で順位を争う。

 1日目は4レースが行われた。まず最初に行われた470級では、スタートでうまく出ることができなかった。しかし、1マーク通過後から追い上げを見せ、上位に滑り込んだ。スナイプ級でも「スタートがだめだった」と林主将。林・浅田組の1マーク回航時は7位だったものの、フィニッシュでは2位と前の艇を追い抜いた。

 第1レースを踏まえて迎えた第2レース。470級は山本・太田組が2マークでは3位だったが最後のスピンあげで1位となり、そのままリードを守り切り、フィニッシュ。スナイプ級でも、「スタートで確実に出ることができた」(花島)と花島・小原組が1マークを1位で通過すると、そのすぐ後ろに林・浅田組がつく。花島・小原組はそのまま1位を守り抜きフィニッシュ。残り2艇も1桁順位で終えた。

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 第3レースは、470級の山本・太田組が1マークから圧倒的な強さを見せつけ1位で回航する。すぐ後ろに2艇が続き、理想のレース展開に持ち込む。「他の艇が回ってきていて、喜びのあまり叫んでいた」(山本)。すぐ近くにいる仲間の艇を見つけ、喜びをあらわにした。3艇ともに上位で終え、このレースだけを見ると関学大を上回る好成績を残した。一方のスナイプ級は、1マークで1位だった花島・小原組が順位を落とす。順位にバラつきが見られ、まとまってフィニッシュできなかった。第4レースも順位がなかなか伸びずに、他大に少し差を埋められる展開となった。

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 初日を終え、スタートに課題を残した関大。スピードに自信がある選手が多い中で、スタートの差が今の結果を物語っていた。1週間後に迫る2日目に向けて、より実践に近い状況を作り、スタート練習を繰り返す。

 2日目は5レースが行われた。台風の影響もあり、風速6~7mの中でのレースとなった。

 「安定して良い順位をとることができた」(吉田)。470級の第7レースで1位を取ると、その後も安定した順位でレースを展開していく。スナイプ級では、林主将がクルーの松枝と息の合ったレースを見せる。第5レースで1位フィニッシュすると、第8、9レースも連続で首位を守る。2位以下を大きく引き離してのゴールに「スピードに乗っていけた。差をひらくことができ気持ち良かった」と笑顔を見せた。スタート練習の成果が実を結び、どの艇も順位を大きくあげた。スナイプ級では初日にあった関学大との差を埋め、関大が暫定1位に躍り出た。勢いそのままに大会最終日を迎える。

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 最終日は残すところ後2レース。470級はいかに1位・関学大との差を埋めることができるか、そして、スナイプ級は悲願の優勝に向けて、関学大とどこまで差をひろげることができるかが鍵となる。昨日に引き続き台風の影響で今日は風速が8mにまで達し、棄権をする艇が多く見受けられた。
 
 風も強く、波も高い状況でスタートした第10レース。470級は、1マーク回航時は上位3艇を関学大が占めている状態であったが、山本・太田組が追い上げを見せ3位まで順位を伸ばす。11レースも上位でフィニッシュし、3日間のレースを終えた。関学大には一歩及ばなかったものの470級チームは2位となった。

 スナイプ級は、林・松枝組が連日の1着でチームに勢いをもたらす。野々口・沖永組、花島・小原組も続き、3艇ともに1桁フィニッシュを重ねた。11レースを終え、関学大との差をひらき、見事優勝を果たした。

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 総合成績では2位となるも、全日本インカレの切符を獲得したヨット部。スナイプ級では悲願の優勝を果たしたものの、「スナイプ級、470級両方での完全優勝を狙っていた。達成することができなかたので、つめが甘い部分があったのだと思う」と表情を引き締めた。全日本インカレでは完全優勝を成し遂げるために、さらなる進化を誓う。【吉田佳奈】

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▼林主将
「(1日目)スタート練習を重ね、万全の状態で臨んだつもりだったが、どのレースでも必ずうまく出られなかった艇があり、3艇ともにきれいに出ることができなかった。つめが甘かったと思った。自分の走ったレースにいいイメージを、自信を持ってくれた。良いことを考えて、当たり前のことを確実にやっていこうと前日には話していた。1艇でも多く抜き、そして、抜かれないというのを部で共有していた。陸から吹いてくる風で右左にふれる海面だった。ボートスピードというよりは、風に合わせていこうという感じだった。有利な位置に持っていくのが難しかった。スタートはだめだったが、北風の中で追い上げることができた。自分自身も1本目はすごく大切にしていたのだが、スタートを失敗してしまった。挽回をしようとコースびきを意識した。最下位に近かったが、シングルで帰ってこられた。次のレースでは勝つために、スタートからしっかり攻めて、3艇ともに同じコースをひいていこうと思っていた。まとまってレースができたかなと思う。(2日目)スタートが出れていないという課題があったので、レースと同じラインを作ってライン把握を意識していた。スタートしかもうないという感じで徹底した。結果から見てもわかるように、スタートでしっかり出れて、練習の成果が出ていたのかなと思う。いつも通りやってスタートを集中して自分たちのスピードを出したら前で帰ってくることができるっていうのは言っていた。台風の影響もあり、左側が強かった。右になったときにうまく判断して、スタートで出ることができた。スピードには自信があったので、差もひらくことができた。去年まで乗っていたペアの子と乗り、息も合っていた。クルーが結構リードしてくれていたので、スピードに乗っていけた。1マークの時点で差があったので、これはきたなと思った。そこからも集中していたら差がひらいていて気持ちが良かった。全部スタートでしっかり出ることができて、スピードを出せたかなと思う。現時点で関学大に差をつけることができた。470級は良いレースも悪いレースもあった。(最終日は)今日以上にスタートをしっかり出て、前に出ることを意識し、自信を持って臨みたい。(最終日)関学大との点差がスナイプ級は25点あり、もっとひろげられるように個々がいつも通りのスタート、スピードをと言って意識づけるようにした。10レースはスタート全部出ることができていた。風が吹いた中でスピードをメインに3艇とも出せたので、3艇とも良い順位をつけることができた。自分自身残りの3レース全部1位でまとめることができたので良かった。最終レースは関学大を意識した。3艇のトータルで関学大に勝っているなと思ったら、さらに差をひらき、負けているのなら順位をあげるというイメージ。全11レースは長かった。中日もあったが、集中し、意識を高くもってレースにつながる練習をすることができた。これまでは体力不足でぬかされていた。1位を取り続け、気持ちは最高だった。大学生活であんなにもトップをとることはなかったので、関西で自分のやってきたことが出せてうれしい。夏は関学大に差があった。何が足りないのかを考え、スタートだと気付いた。そこからはスタートを中心に練習し、その成果を発揮することができた。関西インカレは全日本インカレの通過点。スナイプ級、470級両方での完全優勝を狙っていた。達成することができなかたので、つめが甘い部分があったのだと思う。ミーティングでしっかり話して、練習していきたい。スナイプはある程度の風でも走れるということが分かったし、今回の結果で自信がついたのではないかとも思う。次は全国が相手なので、早稲田や慶応、その大学に勝つために足りないところを見つけていきたい。470級は中谷がもう一皮むけてほしいと思う。全日本インカレでは完全優勝を目標に、今まで通り、スタート、スピードの練習にこだわって実力を強化していきたいなと思う」

▼花島
「(1日目)勢いづけられるように、勝ちを決められるように。団体なので1艇の点数が悪いと響いてしまう。安定した順位を出せるように、あまり緊張しないようにと意識していた。第1レースはリコールしてしまった。戻っている間に前に出ていった艇を追い上げようと思っていた。第2レースは確実に出ることができた。楽しんですることができた。第3レースは、2回目の1マークまでの判断、コースをとるのに自分の動作が悪かった。前にいる2艇もぎりぎりいけたらと思っていた。今日で課題がたくさん見つかった。動作や判断力など最初から安定した順位をとっていけるように頑張っていきたい」

▼山本
「(1日目)4年生にとっては最後の関西選手権で、4年生のためにも全日本を目標に走った。スタートをミスしてしまい、後ろからだったが4位まであがった。スピードには自信があった。第2、3レースはスタートが良かった。1レースでボートスピードがあったので、スタートさえでられれば、1位はいけるかなという感じ。第3レースは3艇ともに1桁フィニッシュで、自分は1位でまわっていたが、近くに他の艇が回ってきていて、喜びのあまり叫んでいた」

▼吉田
「(2日目)1日目はスタートがうまく切れなかったので、実際のレースを想定した練習でジャストのタイミングでスタートを切ることを意識していた。3艇がそれぞれこけてもレカバリーで100%の力を出し切れるように。第5レースは動作のつめの甘さが出てしまった。ミスがなければもう少し上にいけるなと思っていた。第7レースでは、方向転換のときに強い風が入ってきて、風が弱くなったときにミスを減らすようにしていた。2人とも体重が軽いので、強風の中での試合を課題にしていたが、今日はその中でも安定して良い順位をとることができた。しかし、第5レースの順位が悪かったので、もっと走れるようにならないとと思う。3艇が前の1艇に少しでも追い付いて、抜かせるように頑張りたい。最終日も1位を取りたい」

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