ホーム > 大学スポーツ > 関学スポーツ > ホムペノキカク



<『スピリッツ』vol.53(裏面)>

◆後半ロスタイム「あと1点」
 2008年、49年ぶりに同大を破って以降、公式戦では同大に負けなしの関学。だが今年の6月の練習試合では7-60で大敗を喫していた。「勝とうとしすぎるあまり、やるべきことができなかった。思いっきり挑戦しないと」。80分間思いっきり戦い、自分たちのラグビーにチャレンジしようと試合に挑んだ。

 課題としていた試合の入りだったが、前半は緊張からか固さが残り、ミスを重ねてしまう。同大に得点を許してしまい、10-29とリードを許す展開に。だが関学の集中力は途切れなかった。徐々にディフェンスのペースをつかみ始める。そしてロスタイム、FL小原(人4)がトライをねじ込み、17―29で前半を折り返した。

 そして後半、関学の反撃が始まる。WTB松延(商3)のトライで、24―29と1トライ差にまで詰め寄る。だが同大も意地を見せPGを決め、点差を広げられてしまい、24―32。そして後半34分、FB小樋山(人4)のこん身のタックルで一気に流れを引き寄せる。気持ちを切らすことなく攻め続ける関学。「ロスタイムは4分です」とアナウンスが鳴り響く。果敢にパスを回し、敵陣へと詰め寄る。ゴールライン目前、粘り強く攻める関学は、CTB春山(文3)の突破からラックを形成。抜け出した小原が執念のトライをねじ込んだ。キック成功で、31―32と1点差に詰め寄る。だがもう残り時間が迫る。ワンプレーでも途切れればホイッスル、という中で、関学は粘り続けた。力強いアタックで、同大からペナルティを奪う。そして関学は逆転を狙い、PGを選択。キッカーは小樋山。敵陣10㍍中央、小樋山はボールを蹴り上げた。ボールは大きく弧を描くも、ポールの間を通ることはなく、無情にもノーサイドの笛が鳴り響いた。

 「悔しさはいっぱいだが、チームがここから伸びる確信が持てた。僕自身、最後外してしまったが、この次に来る大切な時に絶対に決めれるように、しっかり練習します」と小樋山。勝利には一歩手が届かなかったが、最後まで勝利への執念を見せ、粘り強くチャレンジし続けた。「今日の負けを意味あるものにするかは、自分たち次第。下を向いても前には進めないので、この悔しさをバネに成長していきます」。この悔しさを成長の糧に、彼らは挑戦を続ける。


◆安部キックでアピール
 前半、チームがなかなか勢いに乗ることができない中、気を吐いたのがSO安部(経3)だ。リーグ戦、自身初のスタメン出場となったこの試合。同大にリードを許す展開の中、パスの起点となりチームを鼓舞した。またディフェンスでも懸命なタックルでチームに貢献。さらに前半21分、敵陣15㍍付近のラックからSH中西(社3)、安部へパスをつなぎ、そのままトライ。今試合初めてのトライを奪った。「周りが動いてくれて、前が空いたから取れた」。安部はそう今季リーグ戦初得点を振り返る。後半21分にピッチから外れたものの、存在感を示した安部。SOとして先にリーグ戦出場を果たしている土本(社3)、平山(社2)からポジション奪取を狙う。