11月30日、神戸ユニバー記念競技場に於いて行われた関西学生アメリカンフットボールDiv.1秋季リーグ最終戦。今年も関学と立命大の全勝対決となった。両者、ともに譲らない戦いを見せたが、7−17で立命大が3年ぶり8回目の優勝を決めた。

最終節
於・神戸ユニバー記念競技場
関 学



【1Q】
【2Q】
【3Q】
【4Q】
10


17
立命大


アメリカンフットボール部ビラ 関学キックオフで始まった試合。両者、対照的な立ち上がりを見せる。試合早々から積極的な攻撃を見せ、巧みなパスやランプレーでじわじわと攻めてくる立命大。一方、関学DEF陣もタックルをしかけにいくがなかなか決まらない。そして開始2分、立命大エースRB松森がランプレーからTDを決め、先制される。その後、関学の攻撃となるもリズムをつかめず第1シリーズで終わってしまう。さらに3点を加えられ0—10。しかし、昨年度学生王者の関学も黙っていない。自陣20ydからの攻撃。ここで関学の秘密兵器、RB松岡(経1)が62ydのロングランを見せ、一気に得点圏内へと進む。だが、学生最強の呼び声高い立命大のDEF陣を前に、なかなかファーストダウンを奪えない。第1Qが終了し、続く第2Qでのフォースダウン。これまでリーグで安定したキックを見せてきたK大西(商1)に、FGを託すも失敗。だが、リズムをつかんだ関学は立命大のOFFを封じ込め、すぐに攻撃権を得る。着実に相手陣へと進み、相手の反則もありゴール前9ydとする。最後はQB浅海(社3)が自らキープしたままTD。大西がTFPをしっかり決め7−10。3点差に迫り、その後も関学は逆転の機会を狙い続ける。前半終了間際、なんとか立命大DEF陣をおさえFGのチャンスを獲得。決めれば同点となるキックに、スタジアムは緊張に包まれる。再び託されたK大西が、キックを放つ。入ったかのように見えたボールだったが、判定は失敗。そのまま前半が終了する。

 なんとか逆転したい関学。立命大DEF陣に苦しめられた前半とは違い、関学はファーストダウンを更新していく。後半開始3分10秒、相手陣32ydからのファーストダウンで、QB加納(商4)がWR柴田(商3)へのロングパスを試みる。キャッチすればTDとなるパスに、関学スタンドも立ち上がってボールを追う。WR柴田が走りながらキャッチしようと手を伸ばす。しかし、無常にもボールはWR柴田の手を抜け落ち、パスは失敗に終わる。あと一歩のところで追いつけない。直後の立命大の攻撃。関学がつかみかけていた流れを、引き戻されてしまう。立命大RB松森が、関学DEF陣をかわし77ydロングラン。その後TDを決められ、再び7−17と点差を広げられてしまう。第4Qに入り、いよいよ後がない関学。反撃を試みるも勢いを増した立命大のリズムを崩すことができない。残り2分となり、一つのミスも許されないOFF陣に焦りの色が見え始める。なかなか前に進めない中、QB加納が投げたパスを、立命大DB毛利にインターセプトされてしまう。この瞬間に、試合は決定付けられた。残り時間をわずかとした立命大は時計を進め、試合終了。

 結果として7−17と10点の差がついた今年の関立戦。しかし、その試合内容はまさに拮抗(きっこう)した戦いであった。関学の敗戦の理由は、わずかなミスの積み重ねといえるだろう。だが、この戦いでは来年へとつながる活躍が見られた。何度となくパスキャッチしたWR萬代(社3)、TDを決めたQB浅海、1年生ながらスターターとして出場したOL谷山(人1)、ロスタックルを決めたDL平澤(商2)、そして秘密兵器として登場したRB松岡。この悔しさを胸に、来年必ずや関学ファイターズを日本一へと導くだろう。

試合後のコメント

鳥内監督 「立命のDEFが良かった。加納のランも良かったけど、立命のラインのブロックが良かった。選手が悪いじゃない、自分が悪いやぁ・・・」

主将・DL早川 「最高のチームでした。負けたことがパワーになって、来年はやってくれる。(泣かないのは)キャプテンとして弱いところは見せられない。ファイターズにいられたことが本当に幸せでした」

QB加納 「今日の試合の展開は、4年生が1年間立命のビデオを見てデザインしてきた。パスが通ったことで、プレーの確実さは証明できた。やってきたことは間違ってない。自分たちより立命の勝ちたい気持ちが強かっただけ。次は後輩が頑張ってくれる」

LB深川 「DEFのリーダーとして、DEFで流れを持っていかれたのが悔しい。DEFで勝てるように後輩には頑張ってほしい。この悔しさを忘れないこと。勝負をしてるのだから、負けたらまたこの悔しさを味わわないといけない。だから頑張ってほしい」

RB石田 「悔しいけど楽しかったのが一番。みんなよくやってくれたし、自分たちがやろうとしたことはできた。下級生には、明日からでも来年の準備をしてほしい。本当に楽しかった」

QB浅海 「加納さんを勝たせたかった。自分のプレーでなんとかTDを奪おうと思ったが、実力の低さでできなかった。来年は不安を残さないよう準備して、勝つ」

K大西 「言いたいことは、『すみません』と『ありがとうございました』だけ。精一杯、思いっきり蹴った。来年に向けてゼロからやるしかない」

LB古下(商3) 「期待されていたのにDEFがだめだった。立命は強くて速い。来年は、立命を倒して日本一になる」

RB河原 「立命のDEFは強いし速い。今日の自分のプレーに満足はしていない。これから1年かけて立命戦の準備をしていき、勝つ」

OL谷山 「僕のせいで負けた。先輩がいる中、1年生の僕を出してくれたのに4回生を勝たせてあげられなかった。くやしい。来年は見に来てくれると思うので、立命に勝つ」

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