【プロフィル(関学スポーツ169号掲載参考)】石田力哉(いしだ・りきや)。商卒。1979年9月7日生まれ。B型。浪速高校出身。184㌢、110㌔。DL。関学史上初のライスボウル制覇を主将として成し遂げる。卒業後は欧州NFLEアムステルダム・アドミラルズで活躍を見せるなど、アメフット界の一線でプレーを続けている。
石田 #90
関学DF陣の要といえば何と言ってもDL#90石田だ。彼の持ち味は誰もが認めるチーム一の怪力。だが、それだけではない。183cm、105kgの大きな体に俊足を兼ね備え、素早い動きを見せるのが彼のもう一つの売りだ。そのパワーとスピードで一年生の時からレギュラーを勝ち取り、今や首脳陣から絶大な信頼を得ている。
今リーグを終えて石田は「下級生が頑張ってくれました」と控え目なコメント。たしかに下級生DLの思い切りの良さが光ったリーグではあったが、QBサックを3回も見せた彼の堂々たる働きぶりには目を見張るものがある。また、26日の立命大戦ではPAT(ポイントアフタータッチダウン)を見事にブロック。「自信はあった」と語るこのプレーが立命大の追い上げムードを一気に立ちきり、全勝優勝を決定づけたのは言うまでもない。
甲子園ボウルをあくまで通過点と位置づける石田。昨年のライスボウルで大敗し、社会人チームとの実力の差を見せつけられた。もはや学生王者では満足できない彼は今季こそ正真正銘の日本一を狙う。「ビッグプレーが当たり前の自分を見ていてほしい」と自信たっぷり。まずは甲子園の舞台で、パワフルかつスピーディーにプレーすることを誓う。(164号3面掲載)
空前絶後の破壊王
関西No.1のKGファイターズをまとめ上げる主将。下級生からの人望も厚く、チームの精神的支柱である。そんな彼は、巨体から繰り出される怪力を買われ、一年次からスターターとしてDLに定着。オールジャパンにも選ばれた経歴を持つ。その実力と経験でチームのピンチを幾度となく救ってきた。今や学生最強のDLの名を欲しいままにしている。
相手OLに目もくれず、QBに襲いかかるサックは破壊力抜群!一人で二人をなぎ倒すパワーは尋常ではない。40ヤードを4秒台で走る瞬発力も兼ね備え、相手に突破する隙すら与えない。立命大戦・京大大戦ではOFにも参加し、敵を攪乱させた。登場しただけで敵を凍りつかせるその存在感はまさに脅威だ。「日本一しか見えない」という関学の破壊王の進撃はもう誰にも止められない!(169号3面掲載)
主将石田 頂点へいざなえ
「日本一」を今年の目標に掲げた主将・石田力哉。技術、パワー共に全国トップクラスで精神力も高い。その能力でオールジャパンにも選ばれた栄光を極めし者にも、未だ手に入れられぬものがあった。「学生王者ではつまらない、ライスボウルで勝つ」とあくまで社会人との対決に主眼を置く。それ程までに「日本一」に情熱を燃やすには理由があった。
石田は過去に2度の甲子園ボウル出場経験を持つ。それは栄光と挫折の歴史であった。AFの名門・関学に入学し、一年次からレギュラーで活躍、二年生の冬に初めて全国の舞台に上がる。「何も考えず、自分のことだけをやった」。石田は伝統ある甲子園の地で勝利を掴む。しかしそれは永遠のものではなかった。翌年の甲子園ボウルでは自らの能力を出し切ることなく、法政大に敗れ去る。この敗北は王者関学のプライドを打ち砕き、その彼の「日本一」への熱き情熱へ繋がっていくこととなった。
だが今リーグ、チームは石田の描く理想の姿には程遠かった。「今年の関学はダメだと思われていた。だが逆にそれが発奮材料となった」と屈辱さえも糧とし、自らのレベルを上げるため、日々精進を続けた。そして迎えた天王山・関立戦。「ショットガンOFをDLである自分が止めなければならない」と意気込む。また勝利のために自ら攻撃に参加し「絶対に(RBを)通してやる」と自身を奮い立たせる。その気合いは、チーム全体にも伝わり、宿敵・立命大を打ち破った。続く伝統の関京戦、後半気の緩みから得点を奪われるも、大差で勝利。甲子園ボウルを賭けた一戦も石田にとってはライスボウルへの一歩に過ぎなかった。
「甲子園ボウルは通過点。社会人を倒して日本一になる!」と石田は熱く抱負を語る。目指す最後の王冠はもう目前。通過点で立ち止まってはいられない。今までの栄光と挫折を乗り越え、真の日本一になるため、石田は戦いへと向かう。最強の戦士達を誘うために・・・。(169号6面掲載)