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【プロフィル(関学スポーツ194号掲載参考)】清水誉(しみず・たかし)。商卒。1984年4月23日生まれ。A型。小野高校出身。177㌢、75㌔。捕手。右投右打。座右の銘は「挑戦」。趣味はゴルフ。大学・社会人ドラフトにて阪神タイガースより4巡目指名を受け、入団。さらなる活躍が期待される。

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「唸る強肩 光る頭脳」


 バックネットにただ一人背を向けるプレーヤー。敵の心理を巧みに読み取り、勝負の山場を演出する。それがキャッチャーだ。選手を含め、相手チームのベンチにまで目を配る。野手と違って体を動かさない分、常に全体を見渡し頭をフル回転。そんな役目を関学硬式野球部で務めるのは清水誉(商二)だ。キャッチャーに要求されるリード力、強肩度、スタミナ。この三つの要素について彼を分析してみよう。
 まずはリード力。適切な配球を要求するためには投手の特性を知っておくことが必要だ。清水は出来る限りブルペンに入り、その日のコンディションをうかがうように努める。投手と同じ気持ちで試合に臨むことが大切だと、パートナーの気分を一番に考える清水。スタメンマスクをかぶった当初は、上級生である周りのメンバーや、高校とのレベルの違いに戸惑うこともあった。しかし、二年目を迎えた今。「目に見えない流れ」を感じ取り、投手の能力を最大限に引き出す。彼の冷静な判断には投手を含めナインも厚い信頼を寄せている。
 そして清水の最大の魅力といえば、自他ともに認める「肩の強さ」である。捕球後のスローイングの速さやコントロールの正確さ。投手にはピッチングに集中してもらうため「進塁はさせない」と、ランナーに対しては誰よりも眼を光らせる。秋季リーグでも幾多の盗塁を阻止した。遠投百メートル近い清水の強肩はピカイチだ。
 最後にスタミナ。安定した姿勢でホームベースを守り続けるため、キャッチャーは何といっても体力との戦いだ。辛い試合でも人一倍声を張り上げ、士気を高めていく。一年生春の途中から正捕手を経験してきた中で、清水は誰よりもスタミナの重要性を実感してきた。普段の練習に加え、自主的に走り込みを取り入れるなど、より一層体力向上を測る。前向きに取り込む姿勢は、きっとチームを勝利へと導くに違いない。
 小学二年から始まった清水の野球人生。高校時代、甲子園出場は叶わなかったが、兵庫県の優秀選手にも選出された。そんな彼の夢は日本代表として世界と戦うこと。キャッチャーミットには日の丸の刺繍(ししゅう)を施し、常にその志を忘れない。いつか実現する日を目指し、「誉」という名にふさわしく名誉をつかんでいってほしい。(183号3面掲載)


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ベストナイン選出


 4月1日〜5月26日に行われた関西学生野球六大学春季リーグ戦(於・阪神甲子園球場他)。関学は6勝4敗勝ち点3で3位に終わるも、主将・黒川(文4)をはじめ、ベストナインに4人もの選手が選ばれた。また、チーム打率もリーグ内トップで、秋季リーグ戦での優勝に期待がかかる。(191号4面掲載)


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阪神タイガース入団


 清水の“挑戦”が新たに始まろうとしている。11月21日に都内のホテルで行われた大学・社会人ドラフト会議で、阪神タイガースが4巡目で清水誉(商4)を指名。プロ入りの決意を表明した清水は、将来の正捕手、そして日本一の捕手を目指す。
 阪神から指名されたことを聞いた瞬間、緊張が一気にほぐれ、清水の顔から笑みがこぼれた。そして「両親や今まで携わってきた部長、監督、コーチらのおかげ」と感謝の気持ちを表した。硬式野球部からは田口壮選手(現・セントルイス・カージナルス)以来、実に15年ぶりのプロ野球選手誕生である。目標は日本一のキャッチャー。「チームが日本一になった時、一軍でレギュラーとして出ていたい」と清水の目はすでに前を見据えていた。
 関西No.1捕手と言われてきた清水。彼の野球人生の始まりは小学3年生にさかのぼる。当初は内野手だったが、間もなく捕手に転向。それ以来キャッチャー一筋だ。
 高校進学を考える時、清水自身は私学の野球強豪校を希望していた。だが、両親の勧めもあって、県内でも屈指の進学校である小野高校へ。彼の野球と学業を両立したスタイルはこの頃から確立されてきた。1年生夏からベンチ入り。そして、3年生夏の大会ではキャプテンとして、無名だったチームを県内ベスト8にまで導いた。その一つのきっかけが、部員らで掲げた「不屈の挑戦者」というスローガン。常にチャレンジ精神を忘れない、そんな思いが功を奏したといえるだろう。
 大学も文武両道の校風や学校の方針などを踏まえ、関学に進学。1年生春のリーグ戦途中からマスクをかぶってきた。けがに悩まされたこともある。しかし、4年間どんな時も試合に出続けた経験は、清水を確実に成長させた。かつて低迷していたチームは優勝争いを繰り広げるまでになり、彼自身も、4年生の春・秋ともにベストナインを受賞。課題とされていたバッティングも3割台をマークできるようになった。
 そんな清水のアピールポイントは自他ともに認める肩だ。強さだけではなく、二塁送球も1.8秒台を誇るスローイングで「同年代なら誰にも負けない」と絶対的な自信をもつ。それだけではない。彼が常々心に留めていることがある。それは出来るだけブルペンに入って投手の気持ち、コンディションを知るよう努め、意思疎通を図ること。また、試合中も一球一球ジェスチャーを交えて、自分の意図を仲間に伝えることだ。彼の冷静かつ的確な判断は、ナイン全員から全幅の信頼が寄せられている。だが、決して現状に甘んじることはない。清水はさらなる飛躍を誓い、すでに始動している。
 これから乗り込むプロの世界。壁にぶち当たることもあるだろう。しかし、尽きることない向上心は、彼を一段と大きくさせるに違いない。「まずは一軍の春季キャンプに参加できるようにしたい」と語る清水。野球と出会って14年、彼の野球史に、新たにどんなことが刻まれるのだろうか。飽くなき“挑戦”は果てしなく続く。(194号6面掲載)


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功労賞受賞


 挑戦—。それは、清水が掲げる座右の銘だ。彼はこの言葉の下、4年間常に己を磨き続けた。そして今年からは、あこがれのプロの世界へと戦いの場所を移す。
 1年生次の春から捕手として試合に出場してきた清水。「試合に出続けることが自分の役割」と強い責任感を持ち、自らの姿勢を示すことでチームをけん引した。持ち味の強肩と、多くの試合経験より成長した守備には仲間から絶大な信頼が寄せられる。4年生次には副将としてチームをまとめ、自身も初のベストナインを受信。チームを代表するだけではなく、関西を代表する選手へと成長を遂げた。
 清水の素晴らしさはプレーだけにとどまらない。コミュニケーションを大切にし、積極的にチームメイトに声を掛けた。選手個々にも的確なアドバイスを送るなど、常に周囲を気遣い、気配りが出来る彼は多くの仲間に慕われている。さらに、清水は学業も決しておろそかにしなかった。「野球をやりながら、勉強もしっかりやりたい」。文武両道という校風に共感して入学した関学。厳しい練習の合間を縫って、勉学に励んだ。
 大学生活を通して、まさに功労賞に値する実績を残した清水。プロ入りという大きな夢を叶え、「関学で4年間過ごせて本当に良かった」と思いを口にした。関学体育会で培った多くの経験。その経験を糧に、彼はプロという新たな戦いの舞台で、これからも挑戦し続ける。(195号3面掲載)