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195号1面より(2007/4/3発行)
  文章には、書き手の個性が表れるものだ。小紙・関学スポーツでも、部員の性格や特徴が、記事に反映されている。よく使う言葉、好きなフレーズなども十人十色、千差万別。かくいう私も、幾つか好きな言葉がある。その中の一つが「リズム」という言葉だ▼あらゆるスポーツの勝敗を左右するポイントは、実力はもちろんのこと、いかに自分の力を出し切れるかにあると思う。そのためには、試合を自分のリズムで進められるかどうかが鍵となる。バッティングやフリーキックなど、プレーの出来はリズムによって大きく変わる。一流とされる選手は、常に自分のリズムで戦うことができるため、素晴らしいプレーをすることができる。その一方で、リズムを崩せば格下相手との試合でも結果はどうなるかわからない。プレッシャーに負けず、自らのリズムで動けたとき、真の実力が発揮されるのだ▼だから私は取材中、試合をリズムという視点から見ることにしている。そうすると両者とも、自分のリズムをつかもうとし、相手のリズムを崩そうとしていることが分かる。トリックプレーや、奇抜なフォーメーションが作り出されるのも、相手のリズムを崩すためだ。「勝利の方程式」のような、いいリズムを生み出すパターンを持つチームもある。そうしてリズムをつかんだ者が、試合の主導権を握り勝利する。取材した試合のほとんどはそうだった▼また、リズムはスポーツだけにあるのではない。例えば歩くテンポや、ごはんの食べ方など、あらゆることに自分のリズムがあることに気付くはずだ。そういったリズムは、それまでの人生で少しずつ練り上げられたもの。だから、一人ひとりが自分だけのリズムを持っている▼春は始まりの季節。入学や入社、ゼミが始まったり、後輩ができたりする。生活スタイルが大きく変わってしまう場合もあるだろう。そうした新しい生活に順応できるまでは大変だ。だが、暮らしの環境が変わっても、自分のリズムを見失ってはいけない。自分らしさ、自分の能力を発揮するためにも、自分のリズムを大切にして、新生活をスタートさせてほしい。  (林晋太郎)