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第33回総合関関戦 総括


 三日月が千里の風をものともせず、輝きを放ち続けた。一致団結し戦った関学は、連覇を達成する。体育会学生本部長・丸山浩太(社4)は、勝ち取った優勝杯を敵地・千里山で高々と突き上げた。
 スキー競技部の勝利で前哨戦は幕を開けた。関学はアウェーにも関わらず、好成績を残していく。予想を上回る数の白星を挙げ6勝6敗と互角の展開で前哨戦を終えた。本戦を前にして行われた歌唱指導と団結式。そこで丸山は体育会員の大きな歌声や頼もしい表情を見て、自信が沸き上がった。「今年も勝てるな」と。このとき、感じた団結力が後々、本戦を勝ち抜く関学の強さの源となる。
 初日から均衡を打破し、波に乗っていきたい関学。バスケットボール部が快勝を収めるものの、1勝1敗で1日目を終えた。手に汗握る展開は2日目も続く。そんな中、アメリカンフットボール部が完封で勝利。卓球部も実力を発揮し、9勝8敗1分と優位に立った。そして勝負が決まる3日目。会場には体育会員が関学の勝利のため、応援に駆け付ける。丸山も会場に足を運び、試合を見守った。「どの試合も応援がすごく、雰囲気が良かった」。その仲間の声援が選手たちの背中を押した。準硬式野球部が接戦を制し、最初の吉報をもたらす。それに続きソフトテニス部や相撲部などが期待に応え、次々と関学に勝ち星が舞い込んだ。勝利の連鎖は、苦戦が予想された部にも白星をもたらす。そして拳法部が、関大に致命的な一撃を与える。全日本王者を擁する関大相手に1勝3敗からの大逆転劇を演じたのだ。その瞬間、丸山は「いける」と勝利を確信した。その後もアウェーを思わせない戦いを見せ、最終的に19勝12敗4分と圧勝。通算成績を16勝16敗とイーブンに持ち込んだ。「各部が関学のために、貢献するという思いが団結力を生んだ」と丸山は勝因を語る。敵地でつかんだ大勝は、まさに関学の心が一つになり「一心」でつかんだものである。



体育会学生本部長 丸山浩太が振り返る

―前哨戦6勝6敗の結果はどうでしたか?
アウェーの前哨戦は団結するのが難しいが、各部が1つの方向に向いて戦ったので6勝6敗に持ち込めた。陸上競技部の応援に行った時も興奮したし、各部の気持ちが伝わってきた。前哨戦あっての本戦なので、6勝6敗に持ち込めたのは本当に満足だった。


―本戦を前にどのようなことを各部に伝えましたか?
懇親会や主務会では、必死にやった分だけ結果が返ってくると伝えた。みんな応援に来ていて、今回その思いは伝わったと思う。関関戦をきっかけにこれから、各部が他の部のリーグ戦の応援に行くといったことにつながれば嬉しい。


―実際に多くの試合に応援に行って、何を感じましたか?
実際に試合会場へ足を運び、応援することで、会場の雰囲気を肌で感じることができた。剣道部を見た時は、ワンプレーごとに会場が盛り上がって、スポーツはすごいと思った。今回の関関戦は、一瞬一瞬に一喜一憂を感じられた。


―3日目は関学の白星ラッシュでしたが、関学の総合優勝を確信したのはいつですか?
関学が14勝したくらいかな。アウェーであれだけ戦えたのは、本当にすごいと思う。「丸(丸山のこと)、勝ったで」と試合後に各部の選手に言われた時はすごく嬉しかった。


―今回の勝因は何ですか?
勝因は、関学が「一心」になって戦えたこと。


―関関戦を終えて今の気持ちを聞かせてください。
大イベントが終わった感じがして、寂しいね(笑)。「一心」は関関戦だけで終わって欲しくないし、これからも超一流のアスリート集団を目指すために「一心」の思いを体育会員には大切にして欲しい。


■丸山浩太(まるやま・こうた)、S63・12・7、社4、体育会学生本部長、サッカー部所属


第33回総合関関戦実行委員長 野島大輔に迫る

 この男なしで今回の関関戦の勝利は語れない。野島大輔(経3)。33回目を迎えた関関戦の実行委員長として、関学を引っ張ってきた。
 本戦前、関関戦の準備で忙しい時期。帰宅できるにも関わらず、毎日野島は誰よりも最後に本部を後にした。関関戦の準備をする本部員を見守り、サポートするためだ。「俺が先に帰るわけにはいかない」。実行委員長としての信念であろう。だが、決してそのようなことを表には出さない。時には冷静なアドバイスを、時には冗談を、そんないつもの野島がそこにはいた。
 そして本戦、初日から多くの会場に足を運んだ。「ナイスプレー」や「おっしゃ」などワンプレーごとに野島の大きな声援が会場に響き渡る。3日目を迎え、勝利の報告が次々と知らされた。そして、拳法部の逆転勝利を目の当たりにして、関学の勝利を確信する。「関学の団結力が関大を上回った」。一致団結し、戦ったのはもちろん選手。関学の快進撃は、本当にすごいものがあった。しかし、誰よりも関関戦に懸ける実行委員長の思いが、目には見えない形で関学に団結力をもたらしたのかもしれない。 19勝12敗4分と最高の成績で勝利した関学。もちろんこの成績に野島は大満足だ。「各部のみなさんに本当に感謝したい」と笑顔を見せる。また、以前から目標としていた通算成績もイーブンに戻すことができた。そして来年の関関戦は、関学が史上初めて関大に勝ち越すチャンスとなる。その礎を作り大きな功績を残した野島。実行委員長を全うした男の意思は、これからも関学に受け継がれていくだろう。


■野島大輔(のじま・だいすけ)、S63・8・29、経3、第33回総合関関戦実行委員長、アメリカンフットボール部所属


(企画:編集部 製作:高松佳裕)