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200号1面より(2008/4/2発行) アメリカンフットボール部
最強時代の幕開けだ

 18年ぶりの日大戦、残り3秒からの奇跡のTDで逆転優勝した関学。実に30年ぶりに「青と赤」の対決を制し、悲願の学生王者に輝いた。今年もさらなる高みを目指し、ライスボウルでの優勝を目標に掲げている。ますます活躍が期待されるファイターズから目が離せない!

200mainP.JPG 青赤の伝統戦

 3万2千人の大観衆で埋めつくされた長居陸上競技場。長年待ち望んだ伝統校対決の復活に、今までにない興奮と熱気で溢れかえっていた。快晴の中、関学キックオフ。戦士たちの熱きぶつかり合いの火蓋が切って落とされた。

関学歴代最強と称されたQB三原が率いる、抜群の攻撃力を持つオフェンス陣。しかし、日大の強力なディフェンスに押され、いつものパスプレーが決まらない。そして、第1Q終了4分前。日大のRB金に84ヤードを独走され、先制点を許してしまう。このTD(タッチダウン)に奮起させられた関学。第2Q開始直後、RB横山晶太(文4)がダイブからのTDを決める。さらに、2度のインターセプトを成功させ、K大西史恭(経卒)のFG(フィールドゴール)で3点追加。流れは関学優勢に思えたが、日大を突き放すことができない。その後日大のFGが決まり、10—10の同点で前半戦が終了した。

勝敗の瀬戸際

 後半は、前半のスローゲームとは打って変わり、激しい点の取り合いに。先にFGを決め、3点をもぎ取った関学。だが、日大にすぐにTDを奪われる。負けじと、三原からWR榊原貴生(経卒)へのTDにつながるパスで、スコアは20—17に。関学にいつものペースが戻り、ますますゲームはヒートアップする。  そしてクライマックスの第4Q、先にTDしたのは関学。しかし直後、日大にまさかのキックオフリターンTDを決められる。またもや金の独走を止められず、得点を許してしまった。次の攻撃でも日大は、TDで7点を追加。関学は追いかける形となり、ここから巻き返しを図った。WR岸千貴(商卒)がロングパスをキャッチし、3点リードする。ところが試合終了4分前、日大のWR秋山がランによるTD。34—38の再逆転で、勝ちを確信したのか、日大側のスタンドが沸き立った。

インチの世界

 4点差で関学最後の死闘が始まった。パスを重ね、日大エンドゾーンまで1ヤードを切る。三原は2度の突進を試みるが、TDには至らない。関学は最後のタイムアウトをとる。残り時間は6秒。あと数インチ進めば優勝、進めなければ敗退。スタジアムの観客の視線は三原のボールに集中する。彼の手からボールが放たれた。双方のラインはこん身の力でぶつかり合っている。その戦士たちの背を、ボールを受けた横山が滑るようにダイブ。またたく間にエンドゾーンに降り立ち、横山の拳が天に向けて突き上げられた。この瞬間に、関学の優勝が確定した。青色に染まったスタンドからは歓喜の声が響き渡る。この歴史に残る接戦を制したファイターズに、惜しみない拍手が送られた。どんな窮地に追い込まれても、決してくじけない彼らの姿勢は、人々の心に深く刻み込まれただろう。(佐藤潤優)

さらなる進化を求めー

P3.JPG  甲子園ボウルを制したファイターズに待ち受けるは、社会人王者・松下電工インパルス。迎えた決戦の日、関学は執念のプレーで社会人チームを苦しめた。後半は、前半までの点差を取り返す戦いぶりを見せる。特に第4Q。岸がエンドゾーンでパスを見事にキャッチし、TDを決める。1TD差まで迫り、会場を大いに沸かせた。惜しくも社会人の壁を越えることができず、結果は38—52。だが、経験と体格差がある相手にも、関学らしい精密で根性のあるプレーを最後まで貫いた。その姿勢は後輩へと受け継がれる。そして次こそ、ライスボウルを制覇し、真の日本一に輝くだろう。