今年もアメフト部とのコラボ企画が始まります。タイトルは「日本一への挑戦 選手たちの軌跡」に変わりました。また、去年までとは趣向を変え、選手一人ひとりをよりクローズアップするコラムへと生まれ変わりました。ますますパワーアップしたこの企画、第一回は08年度主将・早川悠真さんを取り上げます!
早川悠真
ただそこにいるだけで圧倒的な存在感がある。いわゆる「カリスマ性溢れる」男、それが早川だ。2年生次からディフェンスの主力としてフィールドに立ち、チームを盛り上げてきた彼。また普段の練習においても、誰もが認めるストイックさで部員たちを先導してきた。
ディフェンスラインとして申し分ない体格を誇る早川。スポーツ大国・オーストラリアで過ごしていたこともあり、いろいろなスポーツと触れ合ってきた。しかし日本に帰ってくると、「同年代はみんな貧弱すぎて、全然面白くなかった」。その当時から体が大きかったため、日本では楽しくスポーツに興ずることができなかった。そんな中、小学5年生次に出会ったスポーツがアメリカンフットボールだった。必要なのは純粋な力だけ。やっと自分に合うスポーツを見つけた早川。「これ面白い!」彼がアメフトの虜になるのに時間はかからなかった。
そしてその少年は今、関学ファイターズの主将を務めるまでに成長した。立候補して主将に就任した早川だが、常に意識していることは「自分が一番『日本一』を体現する」ということ。関学のキャプテンを名乗るからには、日々の取り組みも含めて本当に一番でないといけない。部員を先導する自分がその意志を一番持って行動しなければ、チームは日本一には届かない。そう断言する早川だが、やはり主将一人だけで息巻いてもうまく事は運ばないものである。そこで彼が行ったのが「自ら副将を指名」することである。早川いわく「(副将に選んだ2人は)自分と違う視点から細かく部を見てくれそう。主将一人で全員を見るのはやっぱり難しいから、周りを見ることの出来るやつが良かった。実力うんぬんじゃなくて、こいつらならやってくれると思って選んだ」とのこと。あくまでも日本一を追及する、彼らしい発言である。

早川が事あるごとに「日本一」と発言するのは、今まで真の日本一を味わったことがないから。日本一をつかむにはあと何が足りないのかを考え、常に探求を怠らない。自他ともに認める負けず嫌いな性格が、彼を突き動かすのだろう。去年のライスボウルでは「純粋な筋力の面で負けた」と反省する彼。そのため、筋トレひとつとっても妥協はしない、もちろん仲間にもそれを許さない。その徹底した意識は、ファイターズをますます強くさせることだろう。
4月19日、ファイターズは新体制最初の試合を迎える。早川は「一戦一戦勝ちにいくのは当たり前!」と話す一方、「結果がどうであれ、それが今のファイターズ。ただ何より、フィールドに出ているやつが全力で戦わないことが、勝ち負け以前に一番しょうもない。出ている部員全員の気負いを見てほしい!」とも語った。熱い男・早川が引っ張る関学ファイターズ。今年も彼らから目が離せない。
■早川悠真(はやかわ・ゆうま)。社会学部4回生。関西大倉高校出身。DL(ディフェンスライン)。176㌢103㌔。
(企画:アメリカンフットボール部&編集部 取材・制作:宮本悠乃/佐藤潤優/松元千明)