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 第4回目は、オフェンスの要であるクォーターバックを務める加納友輔さんを取り上げます。

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加納友輔

 春シーズンを終えたファイターズ。来る秋の戦いに向け、チームはもうすぐ夏の合宿へと入る。「チームとしては2敗したし、満足はしてない。オフェンスは完成度もプレーの精度もまだまだ。でも、春の間に反省という収穫ができたから、秋に生かせていける」。春を振り返り、淡々と語るのはクォーターバック(以下QB)・加納。最上級生として、ファイターズのオフェンスを指揮している。「自分にしても下にしても、QBがオフェンスの流れを悪くしている。QBパートの力を上げていかないと」。自分に対する厳しい姿勢は、チームへの責任感の表れだろう。

加納友輔.jpg  アメフトを始めたのは中学校1年生のとき。他にも興味のあるスポーツはあったが、アメフトのグラウンドの方が近いという理由からの選択だった。そしてその当時から現在に至るまで、ポジションはずっと変わらない。「もともとレシーバーをやりたかったんで、いやいやだったんですけどね」。そう話す加納だが、徐々にQBの魅力に引き込まれていった。「良い意味でも悪い意味でも、一番試合を左右できる。でも良かったときの達成感は他のポジションと比べて一番大きい」。その「良かったとき」を引き起こすためには、フィールドの11人が同じベクトルを向かなければならない。全員の動きが合わさればパスも成功するし、ロングゲインにもつながる。その手応えこそが、加納にとって一番の魅力となっている。

 今年に入ってからは自分が中心となってプレーするようになり、オフェンスの要としての重みはさらに増した。しかし「今年は自分に合わせたオフェンスが作れるんで」と頼もしい発言も飛び出す。同時に、「QBはキャプテンと同じくらいに見られる立場。なのでそれなりの自覚と責任感は必要です」とも話す加納。その上で彼が心がけているのは「全員としゃべる」こと。相手が何を考えているかわからないときは、自分から聞いて相手を理解する。そうした取り組みが一つひとつのプレーにもつながっていくのだ。秋には「自分より、周りを生かせるようなプレーをしていきたい」と話す加納にとって、チームメイトとの意思疎通は最も大事なことなのだ。

 もうすぐ迎える合宿について、「体力、精神力ともに追い込まれた中でのプレーは試合でも必ず生きてくる。どういったプレーをしていけるか、ということを大事にしたい」と語った加納。ファイターズの秋は、彼の肩にかかっているのだ。

■加納友輔(かのう・ゆうすけ)。商学部4回生。関西学院高等部出身。QB(クォーターバック)。177㌢82㌔。

(企画:アメリカンフットボール部&編集部 取材・制作:宮本悠乃/佐藤潤優/松元千明)