12月20日、近鉄花園ラグビー場に於いて第45回全国大学ラグビーフットボール選手権大会1回戦(対日体大)が行われた。関学は先制トライを決めリードしたまま後半へ。一時は9点差まで追いつかれたものの、追加点を入れて45―17で勝利した。また関学は大学選手権で初白星となる。なお、2回戦は12月28日に行われる。
青空の下行われた大学選手権1回戦。これまで全国大会に出場はしたものの1回戦を突破することはできなかった。しかしこの日、関西覇者として朱紺の闘士たちがホームで魅せ、関学ラグビー部の歴史を再び塗り替えた。

日体大のキックオフで試合開始。リーグ最終戦でけがを負ったエース・長野(社2)を欠く関学であったが、それを感じさせないほど関学らしい攻めのプレーを見せる。前半2分に日体大のラインアウトで相手のミスからボールを奪い、抜け出したFL西川(文3)が早くも中央に先制トライを決めた。その後もキックで陣地を広げるなどしてさらにリードを広げて19-0に。持ち味であるディフェンスを徹底し、日体大に攻撃を許さない。また果敢な攻めの姿勢からターンオーバーに何度も成功するなど、FW陣やコンタクト面で勝っていた関学ペースで試合は進んでいった。だが相手が本来の調子を取り戻してきたのか、やがて自陣でボールを回され守りに転じる。そして40分、相手のBK陣を懸命に止めようとするが振り切られついに最初のトライを許してしまう。ゴールも決められ前半は19-7で終えた。
後半開始から関学は先から続いていた相手の流れを断ち切れないでいた。それでも攻撃の姿勢は崩さず、3分にラックから抜け出した西川が3本目となる意地のトライを決める。しかしその直後、パントをキャッチした日体大のWTB豊前が次々と関学フィフティーンを抜き去り、余裕でゴールラインを落とされる。PGも許し一時は9点差まで追いつかれ焦りが見え始める関学。苦しい時間が続いたがこの流れを変えたのは19分。敵陣でパスを回して徐々に陣地を広げていき、SO渕本(社2)のインゴール目掛けた小さいキックを走りこんだWTB松野尾(社2)がしっかりと取って、見事右端にトライを決めた。このプレーに歓声が響く。続くFB小樋山(人1)がタッチライン際からの難しいコンバージョンキックに成功し、さらにチームに勢いを付ける。これで完全に流れを引き戻した。CTB高橋(文4)の絶妙なキックなどで陣地を奪っていき追加点を入れていく。試合が終盤になるにつれて歓声も大きくなり後押し。32分には渕本のキックを小樋山が追いかけて、だめ押しトライ。得点ラッシュに、関学サイドは勝利を確信し始める。そしてノーサイドの笛が花園に響き渡った。スタンド一面から歌われる校歌『空の翼』に包まれ、抱き合い、ほっとした表情を見せる関学たち。苦しい時間もあったが結果は45-17と、関東勢相手に関西王者の実力を見せ付けての大勝利だった。
BK陣に乱れが失点に繋がったなど修正すべき点は見つかった。けれども全国の舞台でも〝攻撃のディフェンス〟という関学ラグビーが通用した事実に偽りはない。初の全国1勝を果たし2回戦に駒を進めた。勢いにのる彼らは最強のチャレンジャー。次なる相手、強豪・法大にもその気持ちを忘れず挑む。


