12月28日、瑞穂ラグビー場に於いて行われた第45回全国大学ラグビーフットボール選手権大会2回戦(対法大)。関学は先制トライを決めるが、法大の圧倒的な力に押され次々とトライを取られる。それでもあきらめない関学フィフティーンは最後まで攻撃の姿勢を崩さなかった。だがその健闘もむなしく、12-44と関東勢の実力を見せつけられる結果となった。

『関学スポーツR.F.C』最終号。ご愛読ありがとうございました【主将・室屋 男泣き】

 同大撃破、関西制覇、そして選手権一回戦突破—。幾多の感動を呼び寄せてきた関学ラグビー部。常に「挑戦者」であり続けた彼らの挑戦がこの日、終わりを告げた。

 ノーサイドの笛を待つまでもなく、選手たちの目には涙が浮かんでいた。そして鳴り響く無情の音。それは関学ラグビー部の戦いの終焉を意味していた。
 そのなかに主将・室屋雅史(社4)の姿があった。泣き崩れる関学サイドの輪から外れ、報道陣に導かるままにプレスルームへ。その目に映る涙が全てを物語る。強豪・法大の圧倒的な力の前に屈した悔しさか、それともシーズンが終わったことへの哀愁か。「自分たちのラグビーはできた。すべての部分で相手が何枚も上だった」。そのどちらもが室屋の胸中で交錯する。
 この一年、主将としてプレーでそして闘志でチームを牽引してきた。代名詞である強烈タックルは試合でフィフティーンを鼓舞した。口を開けば出てくる「挑戦者の気持ち」は部員全員を奮え立たせてきた。〝理想の主将〟。そう呼ぶ声も少なくない。
 記者会見を終えて控え室に向かう室屋。消えたかに見えた涙も、再びあふれでた。選手一人ひとりに声をかけ抱き合う。後輩には次なるステージへの期待を、同回生には感謝の気持ちを述べた。「誰ひとりでも欠けていたら、ここまで来れなかった。感謝の一年です」。
 激動の一年間を超え、関学ラグビー部は新たな次元へ歩みを進もうとしている。「室屋雅史」という名の朱紺の闘将はその橋がけとなったに違いない。「最高のラグビー部。最高の4年間でした」。日も傾いた瑞穂ラグビー場。そのフィールドに2度頭を下げ、男は戦いの舞台から身を引き上げた。

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