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テニス企画

 創部初の快挙、アベック関西制覇を成し遂げた関学庭球部。リーグ戦全勝という、堂々たる優勝であった。チーム一丸となってつかんだ栄光。目指してきた関西の頂点は、彼らにとって大きな自信となった。

 リーグ戦で、白熱した試合を繰り広げてきた選手たち。そして、仲間に熱い声援を送ってきた選手たち。その姿を、写真とともに振り返ろう!!

創部初の快挙!アベック関西制覇!!

テニス号外 リーグ戦を全勝できた関学。男子の最終戦の相手はライバル・近大である。近大もまた全勝。この戦いに勝利した方が関西で頂点に立つ。最終戦は優勝争いにふさわしい、し烈な戦いとなった。
 勝敗はダブルス3本、シングルス6本、計9本で決める。ダブルス1は平岡(商4)・伊東(商3)組。1Sは6-4で取り、優位に立つ。続く2S、平岡が続けざまにファインプレーを出すが近大もそう簡単には勝たせてくれず、ゲームカウント6-6でタイブレークに突入した。まずリードしたのが近大。だが伊東のサービスエースが決まり、そこから関学はポイントを連取。そして迎えたマッチポイント。ここで伊東のサービスだ。彼の武器、ビックサーブに誰もが勝ちを確信した。伊東が気合を入れて打ったサーブに近大はラケットを当てることしかできず、ボールはネットを越えない―。この瞬間2人は倒れ、叫び、喜んだ。まず1勝を取る。このまま勢いに乗りダブルス2、3も取りたい関学。ともにFSまでもつれ込むものの、落としてしまいダブルスは1-2で終えた。
 残るはシングルス6本。まずシングルス6・佐藤悠(商3)がストレート勝ち。シングルス2・佐藤直(商4)、シングルス1・伊東も苦戦するが勝ちを収め、この時点で4-2と逆転する。残りはあと3試合。このうち1つでも取れば関学の優勝が決まる。このまま波に乗りたい関学。しかし近大も簡単に譲らない。シングルス3・平岡が相手の強さに押され、痛い黒星を喫す。優勝はシングルス4・山崎(文2)とシングルス5・沓脱(経3)に託された。どちらかが勝てば関学の優勝だ。山崎は1Sを2-6で取られてしまう。さらに隣のコートで試合をしている沓脱にアクシデントが襲う。1S、5-5の大事なときに足がつってしまい、まともにサーブが打てないどころかしっかりと歩くことができない。関学に暗雲が立ち込める。しかし山崎が仲間たちの応援に後押しされ、2Sを取り返しセットカウント1-1。反撃を開始した。また沓脱もプレーできるようになり、さらに相手も足をつり2Sは優位に試合を進め、セットカウント1-1に持ち込む。
 両者ともにFSへ。沓脱が満身創痍(そうい)であるがサービスエースなども決め、確実にゲームを取る。また山崎は強い打撃で相手を押さえ、ゲームを連取しついに迎えたマッチポイント。山崎のリターンを近大が返すが、ネットにかかる。その瞬間、みんなの大きな歓声が会場内に響きわたった。関学の関西制覇が決まったのだ。涙を流し崩れる人、抱き合い歓喜に沸く人。みんなが喜びをあらわにした。また、沓脱も涙を流し優勝をかみ締めていた。誰かが沓脱に声をかける。「恭平が勝って優勝だよ!」。この言葉に奮起し、プレーを続ける。だが、体が限界なのか思うように足が動かず、相手にリードを許しそのまま試合は終了。沓脱には盛大な拍手が送られていた。長時間にわたる戦いが終わり関学は5-4で近大を下し、優勝を果たした。
 昨年に比べ、今年の関学の戦力は低下している。春のときから周りの学校にこう言われていた。だが練習を重ね、リーグ戦で関学は実力を発揮し、終わってみれば全勝。見事、4年連続の関西の王者に立った。チャンピオンスピーチで主将・平岡は「今ここに立っているのが信じられない」と語る。

 女子は園田大との全勝対決で数々の熱戦を繰り広げ、見事女子は創部初の関西制覇を成し遂げた。ダブルス2本、シングルス3本、計5本で勝敗を決める。まず、須加田(文4)・上村(文3)組は園田大の強豪ペアに対し、粘り強いプレーで奮闘したが第一セットを奪われた。第二セット序盤、素晴らしいボレーが決まり流れをつかむものの、中盤以降は自分たちのミスが目立つ。そして、相手の強烈なサーブによって流れを奪われ、2セット連取され惜敗した。
 次に加藤(社4)・菅村(社3)組は1S、激しいラリーを制し、相手も粘りをみせるものの6-4で勝利した。第2セットは序盤から加藤のスマッシュ、菅村のボレーが次々と決まり、完全に試合をコントロール。終始危なげない試合運びを見せ、6-1で2S連取し快勝した。
 1-1で迎えたシングルス。まず井本(商2)は第1ゲームを落とすも、その後実力の差を見せつけ1Sを6-2で勝利する。2Sは井本の厳しいコースへのボールで相手を圧倒。自らのミスで苦戦する場面もあったが、6-3で勝利をもぎ取った。次に上村は運動量で相手を上回る動きを見せるが、相手のコースをついたボレーやスマッシュにほんろうされ1・2Sを連取され完敗してしまう。ここまで2-2と互角の戦いを見せる両校。最終戦、関学は主将・加藤。1S序盤、スピード感溢れるラリー、中盤はライン際の攻防が見られ、互いに一歩も引かない。終盤に相手のミスが続き、抜け出した加藤が1S6-4で勝利。2Sはゲームカウント2-2まではほぼ互角。そこからは加藤のサーブ、ボレーが冴えわたり、一気に3ゲームを取る。迎えた最終ゲーム。部員全員が固唾を飲んで見守る中、ラリーが続き、最後は相手がネットにかけ2S連取で創部初の関西制覇に歓喜をあげた。

 トロフィーを手にした関学の選手たちの笑顔は、他の誰よりも輝いていた。10月末から始まる王座。さらなる高みを目指す彼らの戦いはまだ終わっていない。

庭球キカク

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▲女子主将・加藤。彼女なしでは、関学庭球部女子は語れない
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▲軽やかにボールを運ぶ佐藤悠
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▲得点が決まり、ガッツポーズを見せる沓脱
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▲男子主将・平岡。小柄ながらも力強いプレーで他を圧巻
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▲2年生ながら、関西制覇に大きく貢献した山崎
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▲2年生エース・井本。チームを勢いづける白熱した試合を展開
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▲真剣な表情で力強いプレーを見せる上村
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▲女子主務を務める須加田、勢いあるプレーを見せる
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▲しっかりとボールを見定める戸高

庭球キカク
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▲創部初、関西制覇にうれしい涙
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▲大きな一勝をつかみ、座り込んで喜びをあらわにする平岡
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▲選手たちへ力を—。必死に声援を送る
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▲勝利に歓喜の声を上げる佐藤悠(左)・佐藤直(右)組
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▲シングルス、負けはしたものの、平岡(左)の健闘に手を差し出す難波(右)
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▲井本、勝利の女神が微笑んだ瞬間
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▲応援だって負けてはいない。勝利を導く大声援
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▲須加田(左)、ベンチに入り加藤(右)をサポート。ともに戦っている
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▲男子主務・難波、主将・平岡の勝利に満面の笑み


(企画・取材・制作:松永祐美、仲村友希、大六野剛柔)