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3年ぶりの優勝を逃し落ち込む選手たち

◇立命館大学PANTHERS0-0関西学院大学FIGHTERS<11月24日(日)2013秋季リーグ第7節@長居陸上競技場>

まさかの敗戦から2週間が経ちこの日を迎えた。この日に勝つためにやってきたと言っても過言ではない。多くの観衆を前に、独特の雰囲気が漂う長居で決戦は幕を開けた。

関学のキックオフで始まった試合は終始一進一退の攻防を繰り広げた。パンサーズは前節で負傷した山口に代わって入ったQB奥村がパスを通し1stダウン更新するが関学DF陣にQBサックを決められ、パントでファーストシリーズを終えた。一方で立命館DF陣は関学のファーストシリーズを1stダウンは許すもののLB太田・藤本の強烈なタックルが炸裂し関学を思い通りに進ませないでパントに追い込み拮抗した試合展開になる。2QでもDL武知のQBサックやDB八条のパスカットなど安定したディフェンスであった。すると立命館に願ってもないチャンスが到来する。OF陣はRB井上のランで1stダウンを更新するが後が続かずパントに追い込まれた。しかしキックカバーチームが相手リターナーのファンブルしたボールを取りターンオーバーに成功する。ここから流れに乗るかと思われたが、その直後に悲劇は起こった。奥村のパスが関学DF陣にインターセプトされてしまう。そのまま前半終了。

なんとしても得点が欲しい立命館は後半佐伯のキックで試合再開。QB奥村から頓花・松森へとパスは通るが関学DF陣にパントに追い込まれ、なかなか進むことが出来ない。それでも立命館DF陣はDL神山のQBサックなど意地を見せる。その後、拮抗した試合は刻一刻と時間だけが進み4Qでも立命館OF陣が攻めあぐね、関学には時間を使われそのまま試合終了の笛がなり0対0の引き分けに終わった。

この結果により関西学院が優勝、立命館大学は2位となり優勝を逃す形となった。
しかし選手たちを見ていて、今年の秋季リーグで1番生き生きとアメフトを楽しんでプレーしていてまさに“Enjoy football”を体現しているように感じられた。そうは言っても関学に勝てなかったというのは事実である。ぜひ、来年に3年分の思いを背負って関学を倒して欲しい。


◇試合後のコメント

米倉輝監督
「勝たせてあげたかった。彼らは死に物狂いでやっていた。そして最高の試合をしてくれた。彼らは敗者ではない。4回生は胸を張って卒業してほしい。今年のディフェンスは強いといわれていたが、力以上の仕事をしてくれたと思う。オフェンスに関しては、奥村はきっちりと仕事をしてくれた。もう少しパスプロを頑張ってほしいという場面もあったが、それだけ関西学院のディフェンスが強かったということ。パントでフィールドコントロールをすることはできたが、勝負を仕掛けられなかった。でも、今日の試合で「たら・れば」は本当に少ないし、選手がどうこう言うつもりは全く無い。本当に良くやったと思う。正直彼らが入学してきた当時は、やんちゃでこいつらどうなるのかな?と思っていた。太田、武知、松森、みんなケガで本当は出られるような状態ではなかったけど、あれだけのパフォーマンスを見せてくれた。本当に感謝している。間違いなく今期のベストゲーム。うちは勇敢に戦ったけど関西学院が強かったということだと思う。」

#26WR松森亮太主将
「自分たちの甘さが出た情けない前節の試合から、死にもの狂いで練習、ミーティングに取り組んできた。関学と力の差はあったかもしれないが、その必死の練習が今回の引き分けという結果にまで持ち込んだのではないか。でも僕たちは勝つことだけを考えてやってきたので悔しい思いに変わりはない。山口の怪我で、今日のQBは奥村だったがプレーを大きく変えるようなことは無かった。これまでの練習でも十分に奥村との連携はとってきたのでOF陣に迷いは一切なく自信を持ってプレーできた。第2Qのビッグプレーで得たチャンスを生かせなかったのは痛かった。あのチャンスでタッチダウンなりFGなり得点につなげられなかったのが今日の引き分けという結果につながってしまった大きな要因。兄に憧れて始めたアメフト、兄に憧れて入った立命、その中でつらい時も多かったけどいい仲間に恵まれ本当に楽しかった。関学に勝ったのは僕らが1回生の時だけで、下回生に関学に勝つということを味わせてやれなくて申し訳ない。今日の悔しさを糧に自分たちの力で関学に勝つ喜びを感じてほしい。ひたむきに泥臭くフットボールに打ち込んで、甲子園ボウル、ライスボウルに行ってくれと後輩たちに言いたい。」


#77OL坂口裕副将
「オフェンスで負けていると言われている中で、僕らはオフェンスで勝とうって言って取り組んできた。でもディフェンスが0点で抑えてきてくれたが、自分たちオフェンスが得点を取れなかったので取り組みが甘かった。佐伯がいる中でキッキングが頑張ってくれていたのにつなげられなかったのはオフェンスの責任。(パンサーズでの4年間について)最後はやっぱり関学に勝ちたかったの一言。パワーフットボールに憧れて、立命館に来た。実際、コーチ・米倉さんの指導の下でここまで出来たのは大きかった。そしてパワーフットボールのOLというポジションで出来て誇りに思うし、感謝したい。(下回生に一言)オフェンスで勝ちたいと言ってこの1年間やってきた。でもそれが出来なくてこんな結果になったので、オフェンスで勝つということが口だけにならず体現してほしい。」

#44LB太田恵介副将
「ディフェンスは良かったが試合には勝てなかったので勝てるディフェンスではなかった。でも試合自体は楽しかったのでよかった。(パンサーズでの4年間について)僕は日本一になるために立命館入ってきたので1年目は日本一になれたが、2.3.4とこういう結果で終わって悔しい。(下回生に一言)来年はKGに勝って欲しい。そのために今の気持ちを忘れないで自分たちの自信やぶれないものを持って1年間やって関西リーグ優勝して、ライスも勝って欲しい。」

#11WR頓花達也選手
「ランとパスが噛み合ってなかった。向こうの寄り、ラッシュが激しくて走らせてもらえなかったし、大きいのが取れなかった。ローゲームになることは予想できたし、パントチームが相手のファンブルを誘って大きなチャンスがあったのに、そこでミスをしてしまった。あそこがターニングポイントだった。(後輩たちに向けて)DFはやってくれるか。OFにやってもらいたい。とにかく、点を取れるように練習を頑張ってほしい。社会人でパンサーズと戦いたいし、成長した姿を見せたいし、見たい。日々努力していきます。」

#13DB石井悠貴選手
「春から関学を0点に抑えると言うことを目標にやってきたので、それを達成できたことはよかった。でも、やっぱり勝たなければ意味が無い。それを痛感した試合だった。京大戦のあとは、自分たちの何がいけなかったのかを見直し、春からやってきたことに立ち返り、早い段階で切り替えて取り組むことが出来ていた。次の3回生は、経験不足。2年から出続けてきた自分たちでも勝てなかったという事実があるのだから、地獄を見ることになると思うけど、頑張ってほしい。」

#16K佐伯眞太郎選手
「パンサーズとしての最後の試合になる可能性があったし、なってしまった。キッカーとして蹴りたかったが、やりきった。0-0では勝てないし、結局は京大戦が全てだったのだと思う。奥村の活躍はとても嬉しかった。互いに点を取ろうと言ってたのに取れなかったのは悔しかったが、素晴らしい彼の4年間だったと思う。お疲れ様。まだ、引退した実感はわかないが、パンサーズで学んだことは僕の人生で大きなものとなった。僕を強くしてくれた。次は社会人で学んだことを生かして恩返ししていきたい。強くなったパンサーズと会いたい。キックパートは自分が4年間努めたのでまた1からになってしまうが、彼等ならやれるはず。頑張れよ!!」

#25DB東條健人選手
「楽しかった。この2週間、勝てる練習をしてきた。ディフェンスとしては、関学を0点に抑えることができたし、最高のパフォーマンスが出来たと思う。後輩たちは、みんな能力を持っている。がんばってほしい。」

#70OL松原航大選手
「4年間この日の為にやってきた。楽しいこともあまりなかったし、しんどかった。それでもやれたのは日本一になりたかったから。そして仲間がいたから。奥村も頑張ってくれていた。京大戦後は、勝つことに変わりは無い、負けてよかったと思っていたけど、勝たなければ意味がない。自分たちの弱さを痛感した試合だった。試合前は、いろんな人がメールをくれたり、声掛けてくれたりと、みんなが応援してくれたから、心配も緊張も全て無くなった状態で試合に臨むことが出来た。試合中は本当に楽しかった。去年は前節京大戦で怪我をして、悔しい思いをした。初めてKG戦に出て、こんなに面白いんだと気付いた。でも、勝たな意味ない。関学は強いけど死ぬ気でやってほしい。」

#43LB藤本拳太
「1つのプレーを集中して出来た。関学の#98梶原を止められなかったが他の決まったタックルは気持ちよかった。それでも関学にやられたという印象がある。(パンサーズでの4年間について)始めは仮入部で入ったのでだいぶしんどかった。しんどいことのほうが多かったが立命館でやれてよかった。(下回生に一言)関学を倒したことを知っているのは今の4回生だけだったので、関学に勝つ喜びを体験させてあげたかった。是非、来年に関学を倒してほしい。」

#18QB奥村竜太郎
「前回の京大戦はフィールドに立った瞬間から地に足がつかない状態で、めちゃめちゃなOFをしてしまった。その同じ過ちを繰り返さないこと、そしてKGに勝つことを目指してこの2週間頑張ってきた。練習の時からすごいプレッシャーでつらかったが、今思い返してみると一番楽しい2週間だったとも思う。今日フィールドに出たときには怖いものはなかった。QBサックを決められるなど相手DFの勢いもあったが、僕は立命のライン達を信じてたので最後まで自分のプレーに100%集中していた。そういう自信を持ったプレーの中でパスを通せなかったのは僕の実力がまだまだ足りなかったということ。(山口)慶人が出場できない分、頑張ろうという思いもあったが無得点という結果に終わり残念だった。自分たちの代になってから本気でアメフトに取り組んでいるという自負があったが、まだまだ甘かったんだと京大に敗北したことで気づいた。この2週間やってきたパンサーズの本気を、後輩たちには1年間ずっと続けてもらいたい。」

#4QB前田寛二
「4回生には勝って続けてほしかった。奥村君はこの2週間、誰よりも頑張っていた。自分はQBとして試合に出る可能性があったので、4回生のミーティングに一緒に参加させてもらっていた。オフェンスはそれで本当に良くなったと思うし、最後は本当にいい練習が出来ていた。でも、気付くのが、本気になるのが遅かったんだと思う。僕らは最低の代だと言われている。それでも、オフェンスで点を取らないと勝てないということを痛感した。僕自身は今まで試合に出られなくて、悔しい思いもしてきた。これから自分が中心となってやっていかないといけないと思っている。」

[記事:武田健吾/写真:菅洋介/インタビュー:國島紗希、佐竹秀一、菅洋介、武田健吾]

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