いよいよ今週末に迫った立関戦。アメフト界のクライマックスのひとつであり、関西の頂点を決める試合でもある。今回はこの決戦の見どころを取り上げる。

①エース三原率いるKGガン対策
今年は、関学QB三原が絶好調だ。冷静な判断力とリーダーシップに、それを具現化するクォーターバッキング。小気味良いショートパスあり、強肩を生かしたロングパスあり。それを受け取るレシーバー陣も榊原、秋山、松原と多種多彩。WRに気を取られれば、RBの河原や平田などが着実にランで襲い掛かる。三原自身のスクランブル能力も高い。抜群の破壊力を誇っている。

相対するは、こちらもタレント揃いの立命館守備陣。リードするのは、圧倒的な存在感を放つDL岡本だ。ここまでQBサック8回と鬼神のごとき活躍で、相手QBを恐怖に陥れている。同じくDLとしてその脇を固めるのが久司、前田和、武知。その後ろにはLB木下恵、海島、DB石貞、乗次などが控える。DLはパスラッシュ、LB、DBは時折ブリッツを織り交ぜ、関学にプレッシャーをかけたい。相手OLをかいくぐった先には、絶対的エースの三原――。彼を止めれば、勝利はパンサーズに大きく手繰り寄せられる。

②SPTキッキングチームの出来
過去4年、3点差以内で雌雄が決する立関戦。となれば、FGの3点が勝負の明暗を分けると言っても過言ではない。関学のベストキッカー・大西に対するは澤和だ。京大では3FG、関大では41ヤードを決め好調さを見せつけている。大西vs澤和。彼らの右足に甲子園行きがかかる。

③立命館オフェンス、パワーフットボールの真価
今季は去年までの主流であったショットガンに、プロIを併用した攻撃を展開している。OL、FB、TEのポジションが鍵となるラン中心のオフェンスだ。前述したポジションがTBの走路を確保するため、パワーを活かしたブロックに勤しむ。堅実な関学守備陣に風穴を開け、そこを地上戦のエース・TB松森がすり抜ける形が理想だ。相手の意識がランに向けば、俄然パスも通りやすくなる。ボールの行く先は、空中戦の絶対的エース・WR前田直や、本多、呉田ら豪華レシーバー陣。ランアフターキャッチでビッグプレーを期待したい。そしてどのプレーにも肝心になってくるのがOLの出来だ。京大戦から好調を維持している彼ら。DL早川、LB佐藤率いる関学守備陣に打ち勝ち、パスプロテクション、ランブロックと自らの任務を遂行すればプレーの成功率は格段に上がる。

攻撃を司るのはQB木下雅。前節まではミスが目立ったものの、京大戦のような落ち着いた働きが出来れば回りの選手たちも輝ける。ラストイヤーに懸ける意気込みは果たして報われるか。また、関学戦ならではのスペシャルプレー、秘密兵器の登場にも注目が集まる。

「雨のユニバー」から一年──。彼らは苦しみながらも、ようやく雪辱の機会を手に入れた。

▼「立関戦」その存在と重要性
3年連続、両校無敗で迎える立関戦。壮絶な争いになるだろう関西王者決定戦は、甲子園ボウル(12月16日、長居スタジアム)への切符を懸けた一戦でもある。

学生アメフトの最高峰に位置する甲子園ボウル。東西王者決定戦として、関東王者と関西王者が激突する。関東はAブロックとBブロックにわかれ、それぞれのブロックの一位チームがクラッシュボウルにて関東王者の座を争う。一方、関西はDIVISION.1に八校が所属。毎年9月~11月にかけ総当たり方式(各チーム七試合)にて覇を争う。その中で近年実力が突出しているのが立命館と関学である。立命館は2002年~2005年にかけて四連覇を達成した。しかし昨年は関学が5年ぶりに王座を奪還。パンサーズにとって今年はリベンジを懸けた一戦となる。

そして甲子園ボウルを制した後にはライスボウル(1月3日、東京ドーム)が待っている。ライスボウルは社会人・Xリーグ王者との対戦となる日本一決定戦であり、パンサーズは2002・2003年度に勝利し頂点に立っている。

学生王者、そして日本一へ――。そのために絶対に避けて通れないのが「立関戦」なのである。

▼立スポ本紙でもパンサーズ大特集!
今回は、「REVENGE1125」と題し、関学への雪辱を誓うパンサーズの特集をしております。学生界のトップアスリート・前田直輝選手を始め、OBの木下典明氏へのインタビューやポジション別選手紹介、スタッフ紹介などでパンサーズに迫っています。また西日本制覇を成し遂げた男子陸上ホッケー部や、”杜の都”二連覇を達成した女子陸上競技部、1回生で全国制覇を達成した相撲部・島子隆司などパンサーズ以外も内容盛りだくさんです!11月25日の関学戦の場内にて配布予定です。ぜひご一読ください。

試合予定
関西学生アメリカンフットボールリーグ
11月25日(日)
13:30KO 長居スタジアム
立命館大学PANTHERS vs 関西学院大学FIGHTERS

(企画・構成 本宿達也・斉尾俊和・橋本理沙)

「Revenge 1125」特集ページはこちら(携帯からのアクセスは不可)

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