ラグビー部大学選手権特集「目指せ国立」のインタビュー企画最終回は、和田智至主将・佐藤洋平副将・徳丸孝太副将の三者へのインタビュー。チームの中心を構成する幹部たちは今年のチームをどのように作ってきたのか、そして選手権に対する思いは――。今年に懸ける強い思いを表現する、熱い言葉が続いた。


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▼敗戦にも学ぶことは多かった(和田)

――今シーズン終わっていかがでしたか?
和田主将(以下、和田)「上位二校に勝ったのに4位という結果に後悔も残っています。ただ3敗したことで色々な事を学ぶことが出来ました。自分たちは『挑戦者』という気持ちをしっかりもったときに力を出せる。気を高めてやることを明確にしないとぶれてしまう。やることをやったら、相手を食いにいける。この三つを確認できましたね。」
徳丸副将(以下、徳丸)「悔しい思いをしました。優勝というのが目標だったので、悔しさの方が大きいです。」
佐藤副将(以下、佐藤)「関学と同志社に勝ったかもしれないけど、(優勝という)目標を達成できていない。春から積み上げてきたものを考えると納得できないです。」

――和田主将が大体大戦のインタビューの中で、『自分たちが1回生時のチームの順位(2005年=5位)と一つしか違わないのは悔しい』とおっしゃっていましたが、当時のチームをどのように見ていましたか?
和田「みんなやることがバラバラで目標を共有できていなかったと思います。(2005年の選手権の)早大戦は別のチームのような感覚だった。恥ずかしく、誇れなかったです。ただあの試合を機に俺らの学年が固まって『4回生になったときにいいチームにしよう』と決意できたし、ぐちゃぐちゃだったからこそ今、『国立』という目標を立てることができたと思っています。」


▼後輩のミスは自分たちで取り返す(徳丸)

――去年からOBでトップリーグ経験者の中林さんがコーチになりましたが、何か変わったことはありますか?
佐藤「スクラムや接点の部分の激しさにこだわれ、と常々言われますね。外国人体制の時は伝えたいことがぼやけていたけど、(中林コーチが就任してから)明確になっていった感じはしますね。それに練習やチームを一緒に作っている感覚というのも、以前にはなかったです。」

――FWのレギュラーには4回生が多いですが、後輩とはどう接していますか?
和田「後輩はまだラグビーをやれるけど、4回生は負けたらそこで終わり。モチヴェーションに差はあります。そこで本気にさせるには、自分たちがグラウンドに立ったときに本気になった姿を表に出すこと。『4回生で表現していこうや』と言っています。」

――一方、BKは4回生レギュラーが少ないですが、同学年が少なさからくる難しさはありますか?
徳丸「難しさはないです。ただ4回生のために!という思いがプレッシャーになっているのかもしれないので、リラックスさせて自由にプレーさせようと心がけています。自分たちは、後輩のミスは俺たちで取り戻す!という気持ちでやっていますね。」

――同じく4回生のセンターである島さんはどういう存在ですか?
徳丸「ボールを持てば突破してくれるし、島がいてくれて大分助かっている。本当に頼りにしているプレーヤーですね。」


▼この一年の努力の質と量が問われる(佐藤)

――リーグ戦終了後、選手権に向けて取り組んでいることはありますか?
和田「新しいことはしていないです。今までやってきたことをしっかりとやっています。特にDFとブレイクダウン。この二つを徹底してやります。(リーグ戦では)セット、DF、アタックの精度が低かったので、そこを上げていこうとやっていますね。」
徳丸「現段階の練習でもBKはミスが多いので、その原因を話し合っています。今日も4回生主催で後輩とミーティングを行おうと思っています。」

――個人として課題としている点は何でしょうか?
佐藤「自分は三列目でタックルの機会が多いので、しっかり体を当ててタックルできるか。自分たち三列目で(相手に)刺さっていったらチームにも勢いがでるので、そこを極めていきたいですね。」
和田「リーグ戦でのラインアウトの精度の低さは、自分のスローインの悪さもありました。今はこの部分の改善に取り組んでいます。」
徳丸「関東相手に通用するかわからないが、ひるまずにプレーしてきたいと思ってます。」

――法大とは昨年の選手権、今春のオープン戦と2度対戦していますが、その印象は?
和田「春対戦したときはそんなに差はないと感じました。ただ関東でのリーグ戦を見ていると、BKのスピードやFWの運動力は関西にはないチームです。かといって自分たちの戦術を変えたりはしません。DFやブレイクダウンの激しさ対抗したいです。」
佐藤「このチームは(昨年の選手権で)負けて始まったチーム。1年間突き詰めてやってきたこと、努力の質と量が問われると思います。この1年やってきたことに間違いは無いから、全力でぶつかりたいです。」
徳丸「BKはスピードがあるし、一つ一つのプレーに思い切りがあります。ただDFの面では負けたくない。そこは自信があるので倒せると思います。」


▼正月、国立で喜ぶ姿しか頭にない(和田)
――今、四回生同士で話していることはありますか?
和田「『こんなとこで終わるわけにはいかん!最後本気になるのは四回生しかおらん!!自分たちが後輩たちの先頭に立って、法大を倒そう!!』と鼓舞しています。」

――最後に、今季の目標は『国立』でしたが、その目標にぶれはありますか?
徳丸「1回戦勝たないと話にならないので、まずは1回戦突破を目標にしています!!」
佐藤「頭に国立へのシナリオはできています。(去年までも)国立、国立と言っていたけどリアリティがなかった、でも今はリアリティが持てます。口だけでなく現実にしたいし、後輩や仲間がついてきてくれている。行くしかないやろ!!」
和田「全くぶれていない、国立へ行けると信じています。100%の力を出して勝てるか勝てないかわからないが、1年間やってきたことに間違いは無いし、正月国立で喜ぶ姿しか頭にないです。」


監督、そして選手たちの思いを語りつくした。そしてその思いを結実する瞬間がまもなく訪れようとしている。いよいよ本番は二日後だ。
(取材日:12月12日 取材・構成:河本優貴、本宿達也)

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