今季の同志社は開幕カードの関学戦では苦しい試合をものにし連勝、関大には1敗したものの勝ち点を奪った。京大戦は2回戦でまさかの敗戦を喫するが3回戦に勝利し勝ち点を獲得。そして先週末に行われた近大戦、初戦は延長11回の熱戦の末敗れ、2回戦は序盤に失点を重ね連敗、勝ち点を落とした。この結果同志社の自力優勝の可能性は消滅し、優勝のためには立命館から勝ち点を奪い、かつ近大が勝ち点を落とさなければならない。非常に厳しい状況に立たされたが、わずかに残る可能性を信じて最終節に臨む。
打撃陣はここまで10試合中6試合で2ケタ安打を放ち、1ケタに終わった試合でも効率よく点を取るなど安定感がある。特に松原匡、黒木、三谷のクリーンアップは近大戦でいずれも固め打ちを見せ調子を上げている。中でも松原匡はリーグ1位の盗塁数をマークするなどチャンスメーカーとしての役割も担っており、他の選手の調子によってはトップバッターでの起用も考えられる。下位打線においても長打力のある生島、数字以上に勝負強さが際立つ小林が控えており気が抜けない。そして、開幕からメンバーを固定できずにいた二遊間だが、重光、森川の二人が台頭してきた。セカンドの重光は開幕前の右肩の故障の影響で京大戦までは代打や代走での出場にとどまったが、近大戦では先発出場。自慢の俊足を武器に相手を揺さぶるプレースタイルは立命館投手陣にとっても脅威となるだろう。1回生の森川は昨夏の甲子園で全国制覇を果たした大阪桐蔭高校の優勝メンバーの一人。スタメン出場の5試合ではいずれも安打を放っており、立同戦においてもショートでの起用が濃厚だ。そして、控えの一塁手の石黒にも注目である。守備に不安のある黒木に代わる守備固めや代打での出場が予想されるが、ここまで8試合に出場し9打数5安打と大当たり。仮に四番が退いたとしても油断は禁物である。上位から下位まで好打者が揃っており、破壊力のある打線が立命館の強力投手陣相手にどれだけ通用するのか要注目だ。
投手陣はやはりエース・藤井の活躍が光る。6試合に先発し5完投、防御率は0点台とリーグの右投手では抜きん出た成績を残している。一方で藤井に次ぐ先発二番手、そしてリリーフ陣には不安が残る。3人が第2戦の先発を経験しているが、長いイニングを投げることができていない。リリーフ陣はまずまずの成績を残してはいるが、絶対的といえる存在はいないのが現状だ。また、計算できる左投手が尾中しかおらず投手のコマ不足は明白である。初戦を藤井で落とすと2 回戦以降での苦戦は必至であり、初戦の戦い方がより重要になってくる。また、同志社の長年の課題である守備であるが、8試合で5失策の立命館に対して同志社は10試合で15失策と相変わらず解消されていない。敗れた試合では守りのミスから手痛い失点を喫することも多かった。バックがいかに投手陣の足を引っ張ることなく守れるかということも勝敗を大きく左右するであろう。
〈予想スタメンと打撃成績〉
(二)重光 5試合10打数3安打.300 0打点
(遊)森川 6試合21打数6安打.286 0打点 1盗塁
(中)松原匡 10試合35打数14安打.400 3打点 8盗塁
(一)黒木 10試合33打数14安打.424 5打点
(左)三谷 10試合36打数14安打.389 5打点
(三)生島 10試合42打数12安打.286 1本塁打 7打点 1盗塁
(捕)小林 10試合30打数6安打.200 6打点
(右)前納 9試合18打数4安打.222 3打点
(投)
〈投手成績〉
藤井 6試合(先発6) 5勝0敗 防御率0.68(53回 自責点4)
平川 5試合(先発1) 0勝2敗 防御率3.14(14 1/3回 自責点5)
西村 4試合(先発1) 1勝1敗 防御率0.00(7回 自責点0)
山添 3試合(先発2) 0勝0敗 防御率6.43(7回 自責点5)
松原靖 3試合 0勝0敗 防御率0.00(2 2/3回 自責点0)
森澤 3試合 0勝0敗 防御率3.86(2 1/3回 自責点1)
尾中 3試合 0勝0敗 防御率4.90(3 2/3回 自責点2)
川原 1試合 0勝0敗 防御率-(0/3回 自責点1)
田中 1試合 0勝1敗 防御率-(0/3回 自責点2)


