| 関西学生アイスホッケーリーグプレーオフ最終節 | ||||
| 11月24日(月)関西大学アイスアリーナ | ||||
| 立命館大学 |
3 | 0-1 | 4 | 関西大学 |
| 2-1 | ||||
| 1-2 | ||||
試合終了後、肩を落とす悲劇のヒーロー #14沼田
◇立命館3-4関大<11月24日、関西学生アイスホッケーリーグプレーオフ、関西大学アイスアリーナ>
凍えるような寒さのアイスアリーナで、氷を溶かすほどの熱い格闘技が始まる――今年の関西学生アイスホッケーリーグもクライマックス。雌雄を決する頂上決戦はやはりこの2校が顔を合わせた。立命館vs関大。立命館は関学を相手にまさかの引き分けに終わり、勝ち点3を挙げるしか2連覇への道はない。対して関大はプレーオフ全勝中。引き分けでも優勝が決まる。関大有利の状況下、午後6時に決戦の火蓋は切って落とされた。
第1P、立命館は防戦一方。何度も訪れるピンチをGKが断つも、16分先制点を許す。連覇へ向けて暗雲が立ち込めた。
第2P、絶対に負けられない戦いで意地が炸裂する。開始早々#14沼田が同点シュート。しかし油断したのか、15秒後に電光石火の如く再び勝ち越しを許す。だがここで黙っていないのが赤き戦士たちの強み。相手の2選手が共にペナルティ中のわずか26秒間を突き、終了10秒前に#11五十嵐がゴール。最高のムードで最終ピリオドを迎えることとなった。
運命の第3P。これが嵐の前の静けさなのか。開始5分間動きがない。だが均衡が破れる。#66下田が反則。それでもピンチをチャンスに変えられる男がいた。#14沼田だ。6分、一瞬のスキを見逃さず、カウンター攻撃から敵陣へパックをブチ込む。初めてリードを奪った。
残りは14分。アリーナを埋め尽くす誰もが、立命館の2連覇を予感した。だが…虎の子の1点差を守ろうとするあまり、攻めの姿勢を失った立命館。気負いは動きを悪くする。1分強の間に2人が痛恨のペナルティ。数的不利と気負いという負のスパイラルに陥った彼らから、勝機はスルリと逃げていった。関大怒涛の反撃になす術がない。まさかの2連続失点。彼らに残されたのは、試合終了のブザーを待つことだけだった。覇権を奪還し歓喜に沸く関大のすぐ傍でうなだれる姿が、敗者であることを意味していた。
「いい試合はできたと思う。でも、リードした時点で慢心が出た」。キャプテン斎藤はこう語った。実力が伯仲した者同士の対戦では、勝ちたいという強い気持ちと集中力が必要だということを、改めて思い知らされたに違いない。
試合後、止んでいた雨がまた降り出した。連覇を逸した彼らに涙はなかった。だが空は選手の気持ちを表すかのように泣き止まなかった。(北野将市)
ベスト6(立命館のみ掲載)
#14 FW 沼田晋弥
#53 DF 曽田竜也


