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同点スクイズを決めた松原
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同点となり喜ぶ立命館ベンチ

◇立命館4-2久留米大
<8月15日 第66回全日本大学準硬式野球選手権大会準々決勝 @倉敷マスカットスタジアム補助球場>

立 000 000 002 02…4
久 101 000 000 00…2

立)鐘ヶ江、堺、○小田ー中小路
久)田代、●小野ー秀島

ベスト8まで駒を進めた立命館。相手は九州の雄である久留米大。立命館は次期エース候補の鐘ヶ江(済2)を先発マウンドへと送ったが、ストレートを狙い打たれ、3回までに2失点を許してしまう。さらに4回には主将の柴田(文4)が体調不良で途中交代してしまうというアクシデントが発生。嫌な流れが漂ったが、4回から登板した堺(政4)が気迫のリリーフを見せ、4回を被安打1に抑え込み、流れを引き寄せる。しかし、打線が久留米大のエース左腕である田代に対して8回までわずか3安打に抑え込まれてしまい、反撃の糸口を掴むことができない。それでも8回に無死満塁のピンチをセカンドフライと併殺で凌ぐと、立命館ベンチは大盛り上がり。逆転勝利への雰囲気はすでにできていた。

運命の9回表、先頭の3番中小路(法2)がレフト線を破る二塁打を放つ。すると途中出場の蔵立(産3)と代打の藤原(産1)が四球を選び、無死満塁と逆転のチャンスを掴むと、田代をマウンドから引きずりおろすことに成功する。ここで打席に立つのは前の打席で安打を放っている松本健(産3)。「右方向に高いフライを打ち上げて最低でも犠牲フライで一・三塁にしたかった」とその狙い通りに初球をライトへと打ち上げ、中小路が生還。代走の二塁ランナー山本(スポ2)も3塁に進み、1死一・三塁とした。この場面で回ってきたのはこちらも途中から出場し、小技を得意とする松原(産2)。1-1からの3球目でセーフティスクイズを決め、土壇場で同点に追いついた。

こうなると流れは一気に立命館に傾く。8回から登板した小田(産4)は持ち前の速球で相手打線を封じ込むと、11回に2死満塁と勝ち越しのチャンスを得る。ここで9番の田中(スポ3)が押し出しとなる死球を食らい、勝ち越しに成功。続く小平(営4)も適時打を放ち、2点のリードを奪った。リードをもらった小田は裏の攻撃も無失点に抑えて準決勝進出を決めた。

この大会で初めて先制点を許し、主将が試合から退くアクシデントがありながらも最後まで誰一人として諦めることなく、総力戦で勝ち取ったこの一勝はチームをさらに成長させたことだろう。柴田の体調も試合後には回復しており、明日以降の出場には問題なさそうだ。準決勝の相手は最多10度の優勝を誇る名門中大。これまでの相手よりもはるかに強力なチームだが、日本一を達成するためには避けては通れない相手だ。チーム全員の力を結集して勝利を掴みたい。

<コメント>
芝田監督
「打線が狙い球を定められずに打ち損じが多かったが、後半に逆転できると思っていた。松本の犠牲フライで勢いづいた。松原もきれいにスクイズを決めてくれてやっと安心できた。延長戦になれば勝てると思っていた。久しぶりに痺れた試合だった。ここまできたら久しぶりのチャンスなので頑張っていきたい」

柴田主将
「みんなが明日も野球をやらせてくれることに感謝して明日は思い切りやりたい」

堺投手
「鐘ヶ江が打たれてしまってあのまま負けたら後悔すると思って何とかして後ろにつなごうと思っていた。リーグ戦では鐘ヶ江が助けてくれたので何とかしたかった。ストレートが走っていなかったので丁寧に投げることを意識したのが結果的によかった。ここからは未知の領域なのであと2試合、しっかりやりたい」

小田投手
「勝てたのが一番よかった。柴田にアクシデントがあってもう1試合やらせてやりたかった。無死満塁の場面は開き直って打たせて取ることができた。追いついてからは一人ひとり大事に抑えることを意識した。これからは強力なチームが来るので今日みたいに全員で勝っていければいいと思う。今のところ自分も堺も無失点なので、自信をもってやりたい」

中小路選手
「9回の二塁打は気持ちでしかなかった。こんなところで負けられないと思って打席に立った。前の打席でストレートを打っていたので変化球しか来ないと思っていたらその通りだった。4回生と明日も野球ができるのが嬉しい。4回生と少しでも多く野球をやりたいので明日もチームの勝利に貢献したい」

松本健選手
「9回の打席はとりあえず1点を返そうと思っていた。次が小技のできる松原だったので2塁ランナーを3塁に進めればスクイズで追いつけると考えていた。そうするために右方向に高いフライを打とうと思っていたが、高めに浮いてきた球を狙い通りに打つことができた。明日以降は全打席を意味のある打席にしたい」

松原選手
「あの場面はセーフティスクイズしかなかった。相手の守備やピッチャーを見て2球目からはそのサインが出ていた。右方向のギリギリを狙っていたが、決まった瞬間は正直ホッとした。明日以降も途中出場の機会があると思うので初回から準備して最高のパフォーマンスができるようにしたい」

田中選手
「今日は打てる気がしなかったので塁に出ることを考えていた。11回の打席は外を狙って踏み込んだら運よく当たったが、どんな形でも勝ち越したことには変わりはない。守備でも居残り練習でゲッツーの練習をしてきて自信を持ってやれた。明日は相手が強いので、気を引き締めて初回から勢いに乗っていきたい」

[記事、写真:馬場遼]

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