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最優秀選手に選ばれた鐘ヶ江

◇立命館1-0同志社
<10月9日(木) 関西六大学準硬式野球秋季リーグ戦第5節2回戦 @皇子山球場>

立 000 000 000 1=1
同 000 000 000 0=0

立)○鐘ヶ江-中小路
同)●山下-松本憲

<出場選手>
(遊)大角(法3)
(三)二 山本(スポ2)→打・二 中森(スポ3)
(捕)中小路(法3)
(一)蔵立(産3)
(左)松本(産3)
(右)橋本(営1)→右 竹村匡(済2)
(二)田中(スポ3)→打・三 藤原(産1)
(投)鐘ヶ江(済2)
(中)松原(産2)

約1ヶ月にわたる秋季リーグもこれが最終戦。勝ち点14で並んだ立命館と同志社が優勝をかけて最後の戦いに挑んだ。

試合は立命館・鐘ヶ江と同志社・山下の投手戦となる。鐘ヶ江はストレートとスライダーのコンビネーションが冴え渡り、同志社打線に安打を許さない。一方の山下も抜群の投球を見せ、打線はなかなか援護することができず、6回まで両チームともに無安打という超投手戦となった。

初安打が飛び出したのは立命館。7回に1死から中小路がレフト前に運び、出塁する。しかし、続く蔵立がセカンド正面の併殺に倒れ、チャンスを広げることができない。山下を捉え始めた立命館は8回、9回と三塁までランナーを進めるが、後一本が出ずに無得点に終わる。

8回まで無安打に抑えていた鐘ヶ江だが、9回に先頭の1番・辻に初安打を許す。さらに2死から岡本に安打を許し、一・二塁とサヨナラ負けのピンチを背負う。しかし、続く福井をセンターフライに打ち取り、このピンチを凌いだ。

試合は延長戦に突入。10回に先頭の松本がセカンドへの内野安打で出塁すると、続く竹村匡が犠打を決め、1死二塁とする。さらに2死後、鐘ヶ江が三遊間へゴロを転がすと、懸命の走塁で一・三塁とし、松原に繋いだ。「前の打席でストレートを打ったので変化球が来ると思っていた」という松原の読みが当たる。捉えた打球は一・二塁間を破り、松本が生還。ついに欲しかった先制点を手に入れた。

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松原のバットから先制点が生まれた

リードを手にしたその裏の守備。まずは先頭の坂枝を空振で打ち取るが、続く代打の高須にセンター前へと運ばれる。続く打者は代打の森。1-1からの3球目を捉えた打球はサード・藤原の正面のライナーとなる。さらに飛び出したランナーを一塁で刺し、ゲームセット。その瞬間に選手がマウンドへと集まり、歓喜の輪ができた。

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歓喜の瞬間!

3季連続30回目の優勝を飾った立命館だが、ここまでの道のりは平坦ではなかった。主力の4回生が引退し、戦力ダウンがささやかれ、前評判は決して高くはなかった。案の定、リーグ戦序盤は苦戦を強いられ、第2節では神大に敗れて、リーグ戦では25試合ぶりの黒星を喫する悔しさを味わっている。しかし、負けたら終わりの状況から6連勝で3連覇を掴み取った。先代のチームが完成されたチームならば、現在のチームは試合を重ねるごとに強くなっていったチームと言えるだろう。まだまだこのチームには強くなる可能性を秘めている。

次に控えるのは11月の関西大会だ。各リーグの優勝校が関西一を懸けて火花を散らす。立命館はこの大会での3連覇が懸かっている。関六の代表として、そして王者のプライドに懸けて、今年も秋の関西一を取りに行く。

<最終成績>
1位 立命館 7勝1敗2分
2位 同志社 7勝3敗
3位 関学大 4勝3敗3分
4位 関西大 4勝5敗1分
5位 神戸大 3勝6敗1分
6位 大阪大 1勝8敗1分

<個人タイトル>
最優秀選手、最優秀投手、最多勝利投手、最多奪三振投手 鐘ヶ江拓哉
打率2位 中小路駿
打率7位 大角元輝
打率9位 橋本哲
ベストナイン
投手 鐘ケ江拓哉
捕手 中小路駿
遊撃手 大角元輝

<コメント>
芝田監督
「最高の気分。一時期は優勝を諦めていたが、ここまでよくやってくれた。勝負所で勝つことができて、関西大会にも弾みが付いた。鐘ヶ江が今日の殊勲功だった。リーグ戦の序盤はバラバラでまとまりがなかったが、戦うにつれて成長してくれた。後半の集中打が立命館の伝統になりつつある。実力を発揮できれば、関西大会でも頂点を狙える。優勝できた要因は後半の投手の踏ん張りと守備力の高さ。打線も大角と中小路がここぞというところで打ってくれた。やっとまとまりが出てきたが、まだ自分たちの戦いを確立できていない。関西大会に向けては打線の強化をしていきたい」

大角主将
「嬉しいよりもホッとした感じが強い。相手投手は練習試合で苦にしていなかったのでいけると思っていたが、相手の術中にはまってしまった。チーム内で対策を決めようとしたが、気持ちよく投げさせてしまった。しんどかったが、鐘ヶ江が頑張ってくれた。後半に入ってチャンスで一本が出なかったが、松原が一本出してくれた。個人的にはそこそこ打てたが、欲を言えば4割打ちたかった。リーグ優勝は良かったけど通過点。一つ一つをしっかり戦う。トーナメントなので、確実に勝てる試合をしながらその中で思い切ったことをしていきたい」

鐘ヶ江投手
「最高。久しぶりにこんなに喜んだ。ブルペンでは調子が良くなかったので、良くないなりのピッチングをしようと思っていたが、初回を抑えていけるんじゃないかと思った。ストレートを中心に押していって、スライダーも切れていたし、全てが良かった。10回の打席は逆方向を意識したが引っかけてしまい、全力で走った。大学に入って優勝の瞬間にマウンドに立てて良い経験ができた。リーグ戦の後半から連投もあったりしてしっかり投げようという自覚が芽生えた。関西大会はトーナメントなので、一戦一戦ベストピッチをして頑張りたい」

中小路選手
「優勝できてとても嬉しい。第2節を終えてやばいと思ったけど、だんだん良くなっていった。7回のチーム初安打はしっかり打って流れを呼び込もうと思っていた。鐘ヶ江は完璧だった。組んでいて楽しかった。リーグ戦を通してチームは成長できたと思う。関西大会は全力で戦っていきたい」

松原選手
「10回の打席は回ってきた時点で後ろの大角さんに繋ごうと考えていた。前の打席でストレートを打ったので変化球で来ると思っていた。打った瞬間は嬉しかったが、一塁ベースに着いた瞬間にもっとこの回で取ろうと思った。優勝できて嬉しいが次がある。関六の代表としていくので頑張る」

[記事、写真:馬場遼]

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