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 山岳部主将の谷勇輝(理工学部・4回生)が「クビ・ツァンポ源流域学術登山隊」の一員として、中国チベット自治区のガンジス川源流、クビ・ツァンポ川の踏破と未踏峰クビ・カンリ(6721メートル)の初登頂を目指しています!
この登山隊は、日本山岳会関西支部と同志社大学山岳部が中心となって組まれているもので、メンバーは同志社大学を中心に(OB2名、現役同大生4名)と、京都府立大1名から結成された計9名です。

 目的は、以下の5つです。
○源流域の未踏峰クビ・カンリ6721mの初登頂を目指す
○関西若手登山家の育成の一環(谷は育成される側)
○源流にある氷河や氷河湖等の地球温暖化による地球環境調査
○チベット語仏典を日本へ持ち帰った河口慧海(えかい)(1866-1945)が旅した道の調査
○標高(気圧と酸素濃度)が認知処理に及ぼす影響の研究

 出発前の谷勇輝さんに意気込みを伺いました!


 私と山との出会いは、高校時代でした。
 もともと山に興味はなかったのですが、当時山岳部の顧問をしておられた先生に誘われ、なんとなく始めた登山でした。しかし、だんだんと山の魅力に目覚め、次第に北アルプス等日本の代表的な山に憧れるようになりました。高校時代は顧問の先生に連れられて、関西近郊の山、穂高・槍ヶ岳・剱岳等の北アルプスに登りました。またクライミング(岩登り)を知ったのもこの時期でした。
 大学入学後、山への想いを抱きつつも、当時山岳部に部員がおらず事実上の休部状態だった事もありワンダーフォーゲル部に入部しました。しかし、それまでよりも交友関係が広がった事もあり、次第に海外登山への憧れを抱き始めた私は、より高みを目指した登山をしたいと考えました。
 そこで、自分が山岳部を復活させ、伝統ある甲南大学山岳部のOB諸氏の力をお借りして、山岳部として海外登山をしようと思い、当時部員のいなかった山岳部に入部しました。しかし、部員がいないという事は、技術指導をして下さる先輩がいなかったという事であり、自分自身で学んでいくしかありませんでした。
 そこで私は、社会人山岳会や、文部科学省が主催している山岳研修会に参加する事で、自分のレベルを上げていきました。前述したように、それまでにも海外登山への憧れは持っていましたが、その憧れが形を成してきたのはこの時期でした。社会人の登山家や、海外登山の経験者と行動する機会が増え、海外登山・ヒマラヤ登山といった世界がそれまでよりも現実味を帯びてきたのです。
 海外登山と言っても、世界にはたくさんの山があります。標高が高かったり、有名な山ならばヨーロッパやパタゴニアやその他世界各地にありますが、私はそれよりも、人が入る事の少ない、人間を拒んでいるかのようなヒマラヤに心惹かれていきました。特に、今回の遠征で目指す地域は外国人未開放地域であり、世界中に残された数少ない未踏峰(未だ誰も山頂に立った事のない山)です。私にとってはこの上なく魅力的な計画でした。 また、今回の計画の大きな意義の一つに「関西の山岳部の学生の連携を深める」というものがあります。近年、日本全国で山岳部員は減少の一途を辿っています。この現実は山に関わる人々すべてが危惧しています。そんな中で、これからの登山界を担っていく若手登山家を育成する為にも、学生同士の繋がりが重要な意味をもっているのです。
 今回の遠征をきっかけとして、日本山岳会関西支部に学生部を立ち上げたいと考えています。自分達の遠征が、これからの関西の登山界が活性化していく火付け役となるべく、目標を目指していきたいです。


 登山隊は8月5日に日本を出発、18日にネパールから中国チベット自治区に入り、源流域を進みます。8月下旬から登山を開始し、9月中旬にクビ・カンリ登頂を目指す予定です!
 これからも甲南大学山岳部の応援をよろしくお願いします!!

写真:登頂にチャレンジする未踏の高峰クビ・カンリ
写真提供:谷勇輝

クビ・ツァンポ源流域学術登山隊2007HP

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